特別支援学校中等部での調理実習は実践的!?市販の合わせ調味料、ここにも登場

特別支援学校中学部時代の話。調理実習のメニューは、回鍋肉だったのですが…なんと、市販の合わせ調味料を使い、さらにパッケージ裏のレシピのコピーが配られました。
私は、授業で市販の合わせ調味料を使って調理実習することにびっくりしたのですが、「ルールにこだわりのある自閉症児が多い特別支援学級なので、あえて市販の物を使ったのかもしれない」「つくるのも簡単だから、将来自立して自分で料理することの練習になるのかも」とも思いました。

祖母の「手づくり麻婆茄子」は断固拒否!

自閉症の息子の好物は「市販の合わせ調味料」を使った料理!でも、こだわりが炸裂しすぎて…!の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10724002292
私の実家に一緒に行ったとき、祖母が市販の合わせ調味料を使わずに麻婆茄子をつくってくれました。

しかし!「これは違う!」と怒りだし、残してしまいました。「やはりお殿さまだなあ」と思いましたが、これを言うと怒るので黙っていました。

ルールを厳守する息子は、小学生の頃に、レストランの壁に貼ってある注意書きをそのまま読んで、携帯電話をしている見知らぬおじさんに「携帯電話はご遠慮ください!」と声を出して注意したことがあります。そんなこともあったので、息子を連れて外出するときヒヤヒヤしました。でも、今は多少社会性がついてきて、ルール違反をする他人に声を荒げることはしなくなりました。

どんなに疲れていても、ゴミ捨てやら、タオルたたみ、テーブル拭きなど息子に課している家事はルールと思っているのか、きちんとこなします。

こだわりはすごい息子ですが、それが良い面として表れていることもあります。合わせ調味料のパッケージ通りにつくらなくちゃいけないくらいで済んでいるのだから、まぁいいか、と最近は思っています。それに、最近では市販の合わせ調味料を使って自分で調理もできるようになりました。自立への一歩ですね。

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