「学校に行くだけで精一杯」高次脳機能障害のLD息子の頑張りに、涙
ライター:ひらたともみ
LD息子のリクは、中3の時の大けがから高次脳機能障害があります。LDだけでなく、事故の後遺症にも苦しめられています。
後遺症からくる体調不良や記憶が抜け落ちたりする中で新しい環境に突入するリクを思うと、今年はなおさら心配です。学校行ってしまえば母親は帰りを待つしかできない。
「きっとこんな苦労をしているかも」とリクの学校生活を想像してしまいます…。
人でいっぱいの会場。入学式からフラフラのリク…
4月の上旬、リクの高校の入学式がありました。
大きな高校なので、新1年生だけでも1,000人越え!さらにそこに保護者も加わるので、会場はすし詰め状態です。ただでさえ息が苦しくなりそうな状態でしたが、リクはなんとか最後まで頑張ってくれました。
大きな高校なので、新1年生だけでも1,000人越え!さらにそこに保護者も加わるので、会場はすし詰め状態です。ただでさえ息が苦しくなりそうな状態でしたが、リクはなんとか最後まで頑張ってくれました。
早起き・弁当・叩き起こす!新生活は母の手際のよさが肝心…!
そして、一番重要なのは、リクを起こすこと!!×3
朝の戦いです。しかしなぜか、本人より隣の部屋の長男が、私の声に反応して律儀に起床する…。
朝の戦いです。しかしなぜか、本人より隣の部屋の長男が、私の声に反応して律儀に起床する…。
高校生になれたけど…「学校に行くだけで精一杯」と語る背中に、涙
高校生活を送りはじめたリク。覚えることが山ほどあって、毎日疲れて帰宅します。
自転車を40分ほどこいで、学校で自分の自転車置き場を注意深く探す。昇降口で、自分のクラスの靴箱を探す。1学年25クラスある中で、自分のクラスを探す。
見たことのある顔を見つけて、ようやくホッとし、授業が始まるまでの数分間、友だちと談笑する。学校に行って帰ってくる…という、「普通」が、リクにはとても高いハードル。でも、なんとか頼れる友だちに助けてもらいながら、毎日、私の大盛り弁当を持って登校しています。
高校生になれたのは、ゴールなんかじゃありませんでした。親が手を伸ばしたくても届かないところで、リクが自分なりに模索する後ろ姿しか眺めることができません。いろいろな人の手を借りながら「来た道は戻れないんだ」と奮い立たせて、私もリクも前に歩みはじめています。
春はいつも子どもの心配ばかりですが、今年の春はなおさらで、ひたすら心から応援するばかりです。
自転車を40分ほどこいで、学校で自分の自転車置き場を注意深く探す。昇降口で、自分のクラスの靴箱を探す。1学年25クラスある中で、自分のクラスを探す。
見たことのある顔を見つけて、ようやくホッとし、授業が始まるまでの数分間、友だちと談笑する。学校に行って帰ってくる…という、「普通」が、リクにはとても高いハードル。でも、なんとか頼れる友だちに助けてもらいながら、毎日、私の大盛り弁当を持って登校しています。
高校生になれたのは、ゴールなんかじゃありませんでした。親が手を伸ばしたくても届かないところで、リクが自分なりに模索する後ろ姿しか眺めることができません。いろいろな人の手を借りながら「来た道は戻れないんだ」と奮い立たせて、私もリクも前に歩みはじめています。
春はいつも子どもの心配ばかりですが、今年の春はなおさらで、ひたすら心から応援するばかりです。
不安な高校生活…先生の「ある言葉」で、母の心が軽く!高次脳機能障害とLDのリク、いよいよ入学
都立高校受験、障害のある生徒への合理的配慮は?申請はいつまでにすればいい?