これぞ「旅育」!?社会のテストは赤点だらけ…ADHD息子、子ども時代の旅行経験が高校生で開花!

ライター:かなしろにゃんこ。
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ADHDと軽度の広汎性発達障害がある息子リュウ太は、「社会科」が苦手。特に地理にはまったく興味が持てないようでした。

ところが、高校生になった頃、家族で訪れた日本各地の風景を思い出し…。がぜん興味を持つようになってきたのです…!

社会科はいつも20点前後…机上の勉強では興味が持てず

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旅行でのさまざまな体験は、子どもの好奇心を刺激したり、視野を広げたりしてくれますよね。旅を通して子どもの力を育むことを「旅育」というそうです。

わが家の家族旅行にもそんな効果があったのかと、数年たってから気づいたことがありました。

ADHDがあるリュウ太が小学生だった頃…興味のない授業のときは、廊下に寝そべってボンヤリと先生の話を聞くという怠惰さでした。中学生になると、さすがに廊下に寝そべることはないものの、机に突っ伏して寝ていました。

特に興味がない教科は「社会科」!地理も歴史も自分には一生縁のないものとでも思っているのか、テストでは20点前後をいったりきたり…トホホです。

都道府県の位置もちゃんと覚えていないので、福岡と福島と福井をよく間違えていました。

高校生になって開花!?家族旅行で訪れた土地への興味が突然わきはじめた

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そんなリュウ太に変化が出てきたのが高校生になってから!バイト代で夜行バスや新幹線で地方に遊びに行くことが増えてきて行動範囲が広がったからでしょうか…。

ある日突然、小学校の頃に連れていった遠方の観光地について「あそこは何県のどこだったの?今度、行ってくる」と言い出しました。

小さい頃の旅の記憶なんてたいして覚えていないだろう…と思っていたのですが、聞いてみると、世界遺産の白川郷や、飛騨高山で食べた飛騨牛のジューシーさをよく覚えているというのです。

ほかにも、訪れた観光地の建物や滝、川に入ったときの冷たさや田畑の美しい景色もよく覚えているようです。「あの川はなんていう川だったの?あの建物は何県にあるの?今の自分なら一人で行けるんじゃない?」と、もう一度見てみたくなってきたと言うのです。

訪れた場所は、五感で覚えている

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当時は、怠そうにしている様子を見て、「仕方なくついてきているのかな?この子は自然に興味ないのかな?」と思っていたので、思いのほか息子の心に刻まれていて、うれしくなりました。

「あのとき食べたアレをもう一度食べたい」「あの電車にまた乗りたい」など、家族旅行で訪れた場所を懐かしんだり、観光地の美しさや名産をようやく理解したりしてくれたよう。あははは、やっとだわ~(涙)

地理に興味がなく机上の勉強ではなかなか覚えられなかった息子ですが、家族旅行を思い出し、今度は自分で訪れる計画を立てることで、日本各地の特色や名産などに興味を持って、調べるようになりました。
次ページ「自分から気候や特色まで調べるように!」

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