「ぬいぐるみとのおしゃべり」体験がもたらす発達支援効果の共同研究 Pechat✕LITALICO発達ナビでモニター調査を開始

ライター:発達ナビ編集部
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ぬいぐるみにつけるボタン型スピーカー「Pechat(ペチャット)」は、専用のスマホアプリを操作することで、ぬいぐるみがしゃべっているように感じさせることができるアイテムです。LITALICO発達ナビでは、「ペチャット」の企画・製造・販売を行う株式会社博報堂と共同研究を開始します。今回の共同研究では、「ぬいぐるみとのおしゃべり」体験がもたらす、発達障害のあるお子さまへのコミュニケーションの発達支援効果について研究を行います。

ぬいぐるみとおしゃべりできる!「ペチャット」による発達支援効果の共同研究を開始します

ペチャット
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発達障害のあるお子さまの中には、発語やコミュニケーションの面で発達がゆっくりだったり、強い特性があらわれたりするお子さまもいます。そうしたお子さまのコミュニケーション支援の方法として、ぬいぐるみやロボットなどの活用が有効ではないかという仮説があります。

ぬいぐるみという存在を介することで、人との会話に抵抗があったり、不安が強かったり、興味・関心が薄かったりするお子さまでも、スモールステップで会話の楽しさを経験していくことができるのではないか、と考えられています。

そこで、LITALICO発達ナビでは、ぬいぐるみにつけるおしゃべりボタン「Pechat(ペチャット)」の企画・製造・販売を行う株式会社博報堂と、「ぬいぐるみとのおしゃべり」体験がもたらす発達支援効果に関する共同研究を行うこととなりました。

ぬいぐるみにつけられるボタン型スピーカー「ペチャット」は、スマートフォンのアプリを操作することで、ぬいぐるみとのおしゃべりを実現してくれます。

セリフリストを使って、ぬいぐるみからお子さまに話しかけることができ、文字入力や吹き込みでセリフを追加することも可能です。

ほかにも、お子さまの話した言葉をまねするモードや、『どんぐりころころ』など20曲を収録した「うたリスト」、『赤ずきん』など20話を収録した「おはなしリスト」など、お子さまが楽しめる機能がたくさんあります。

そして今回の共同研究では、発達障害のあるお子さまの、日々の育児に役立つ活用方法や、「発語」「コミュニケーションスキル」などの発達を促す可能性を研究する予定です。発語やコミュニケーションの面で発達がゆっくりなお子さまにとって、いきなりほかの人とお話することが難しくても、ぬいぐるみというおもちゃを介することで、スモールステップで発達をサポートできるのではないか、と考えています。

研究プロジェクトには、監修者として鳥取大学大学院 医学系研究科 臨床心理学講座教授・LITALICO研究所スペシャルアドバイザーの井上雅彦先生にも参画いただきます。

この記事では、発達障害のあるお子さまのご家庭でのペチャットの活用方法や研究概要についてご紹介するとともに、研究にモニターとしてご協力いただけるご家庭の募集を行います。
Pechatホームページ
https://pechat.jp/
LITALICO研究所
https://litalico.co.jp/lab/

保護者の子育てサポートを目指した開発

アプリ操作
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ぬいぐるみとおしゃべりすることを叶えてくれたペチャットですが、おもちゃという役割を超え、子育てシーンで保護者の役に立つことも目指し、既に子育てのサポートとなる機能がたくさん開発されています。

たとえば、お子さまがなかなか泣き止まないとき、セリフリストの「あやす・なぐさめる」カテゴリーが役立ちます。

・「えーんえーんえーん」と共感して一緒に泣く
・「悲しいね」「痛いねー」と気持ちの代弁をしてもらう
・「お話しよう!なんでも聞くよ」と声をかけて、お話しながら気を紛らわせる

など、泣き止んでもらうための活用方法が豊富です。

ハミガキや寝かしつけ、といった日々の習慣の促しに役立つ、たくさんのセリフや機能を活用することもできます。保護者から直接伝えても伝わらない場面で、子どもがだいすきなぬいぐるみが、家庭生活をスムーズに進めるサポート役を担ってくれるのです。
Pechat使い方のヒント
https://pechat.jp/hiroba/

子育て中の発達ナビスタッフも使ってみました!

今回の研究開始に先立ち、発達ナビスタッフもペチャットを使用しました。実際に使ってみて子育ての中で便利だった活用方法をいくつか紹介します。

・家事で手が離せないときや、外出先や移動中に「おはなしリスト」や「うたリスト」から選んだ物語をきいて待っていてもらう
・お子さまの切り替えが難しいとき、ペチャットが「だっこして~」などと話しかけることで、切り替えのきっかけになってもらう
・登園を渋っているお子さまに「幼稚園いいなぁ」とペチャットに羨ましがってもらうことで、登園を促してみる

など

また、お子さまにスマートフォンで動画を観てもらうことが多い保護者さまにとっては、ブルーライトなど目への影響が気になるケースもあると思いますが、ペチャットだと音声だけなので安心!その間、保護者がスマートフォンを触れないという不便さも解消できます。

今回の共同研究では、子育ての中でも、発達障害のあるお子さまの困りごとに対して、効果的な活用方法や機能の開発を目標にしています。

発達が気になるお子さまへの「ペチャット」の活用可能性

子どもとペチャット
Upload By 発達ナビ編集部
発達ナビでは、発達が気になるお子さまのご家庭にとって、ペチャットを活用することで日々の子育てやお子さまの発達のサポートにつながる可能性があるのでは、と考えています。

考えられる活用シーンの例として、3つご紹介します。

発語が気になるお子さまに

ペチャットの「まねっこモード」では、自分のいった言葉をペチャットの声でまねしてくれます。発語が気になる小さなお子さまに、まねっこモードで遊んでもらうことで、まねされることが楽しくて、発語が促される可能性があるかもしれません。

他者意識が弱かったり、言葉のキャッチボールが難しいお子さまに

保護者との会話ならできるけれど、他の人とお話するのが難しいお子さまには、おしゃべりするぬいぐるみの存在を介することで、他者への意識が芽生えるかもしれません。何気ない質問をペチャットから投げかけてみたり、「ペチャットにきいてみたら?」と保護者さまが提案し、お子さまからペチャットに話しかけてもらうことで、会話の練習に活用できるかもしれません。

思い出す力や説明する力をつけたいお子さまに

「ペチャットに教えてあげる」という楽しさを活用して、その日、園や学校でどのように過ごしたのか、振り返って説明する練習ができるかもしれません。

ほかにも、発達障害のあるお子さまの家庭でペチャットを活用できるシーンについてリサーチを進める予定です。そこで、共同研究の取り組み第1弾として、発達障害のあるお子さまの保護者100名に、モニター調査を実施いたします。
次ページ「発達障害のあるお子さまの保護者100名のモニターを募集中」

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