できること・できないことの凸凹が大きすぎる

息子の発達障害の特性を理解したつもりでも時々怒ってしまった時の様子
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そこで、学校で問題が起こっても怒りを抑えて仏の心で接するように心がけてみたりもしました。

「みんなは授業中に先生の指示でこうしているよ」とか「こんな受け答えをすると嫌がられるよ」とか集団生活の中で必要なノウハウを一つひとつ丁寧に伝えます。

他人に興味がない子ですから、他の子がどう過ごして、どううまく立ち回っているのか気がつくことはありません。他人をお手本にして見て自然とその行動を取り入れるというパターンがないので、集団生活を少しでもうまく生きられる方法は、一つひとつ手取り足取り教えなければいけません。

また、着替えや歯磨きなどルーティンなことはきちんとできるのに、毎日持ち物が変わる時間割や宿題などは全くできません。できることもある分、全くできない苦手なことだって「本当はやれるんじゃないかな?」「今度こそやれるんじゃないかな」と期待してしまうこともありました。

最初から「全くできないだろう」と思えることなら仏の心で接することができるのに、がんばればできそうなんじゃないかと思えることだと、「なんでこんなこともできないの?」とアホみたいに責めてしまい、さらに「怒っちゃダメじゃない」と自分も責めはじめ、もうグチャグチャ(涙)…。頑張ってはいたものの、本当の意味で息子の困難さを理解することは、できていませんでした。

廊下がお友だち状態、数年後、その真相が分かった

ところで、床が友達だった小学生時代の真相を、数年後に知ることになります。

教室にいると様々な音が耳に響いてきて情報処理しきれなくなって疲れてしまう。疲れてくると視界が真っ白になってしまう。だから息子は少しでも楽になれる廊下に逃げていたというのです。そうです、「聴覚過敏」が原因だったのです!体がこうなってツラかったと教えてくれたのは、高校生になってからのこと…。

廊下の床がお友だち状態だった小学生時代、私は、息子が授業を受けたくなくて怠惰な行動をとっていると思いこんでいて、適切な対処法をとってやれなかったと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

イイ意味で「期待しない」と、うまくいく

発達障害の息子へのサポート方法を親子で見つけてきた様子
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発達障害のある子を育てる親の心構えは、すぐには育ちません。「きちんとやれる!」と期待して、やっぱりダメだった、荒れた、パニクったをくり返す。「あぁそうだった、この子はコレができないんだった!」と、息子が20歳になった今も、日々自分に刷り込んでいる最中です。

できないことに子ども自身も困っているし、なんでできないのかもよく分からず混乱しているかもしれない。だから、今も息子に対して心がけていることは次の二つ。
■できないことはお手本を何度も見せて覚えさせる。ある程度手助けが必要
■どうしたらできるようになるか子どもと一緒に考えたり、お互いにイライラしないで生活できる方法を話し合う

ちなみに、20歳になった息子、現在は自由星人から地球の日本人になろうと頑張っています。お互いの意見を尊重したり話し合いができるところまで成長したのです!和を尊ぶことを知る、それだけでも万々歳です。

自由星人だけあって、クリエイティブなすばらしい面もあるし、できないことが全部できるようにならなくたっていいかも。イイ意味で「期待しない」のです。できないことを認め、必要な手助けはなにかを探る方が、仲良く暮らせるな~♥なんて感じる今日この頃です。
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