「帰りのバス代使っちゃった…!?」計算が苦手な娘が、失敗から学んだこと
ライター:荒木まち子
発達障害がある娘が中学1年生のころのことです。放課後、学習支援と余暇支援を行うNPO法人にバスで通い始めました。通い始めてしばらくしたときのこと。娘は、計算が苦手ゆえに、ある失敗をしてしまいました…。
一人でバスに乗るようになった娘
中学1年生のころに、娘は学習支援と余暇支援を行っているNPO法人に通い始めました。そこは、自宅からバスを乗り継いで40分程のところにありました。事前にバスの乗り継ぎの練習を一緒にしましたが、いざ一人で通い始めると、乗り過ごしてしまうことも何度かありました。でも、大きなトラブルに巻き込まれることもなく、念のためにと持たせた携帯電話から電話をかけてくることもありませんでした。
バスを降りようとしたら、お金が足りない!?
このころは、運賃の支払い方法や小銭の計算の練習にもなると考えて、娘にはチャージ式のプリペイドカードは持たせていませんでした。帰りの交通費のことを考えずにお金を使ってしまった娘は、この出来事以降、買い物するときには帰りの交通費を必ず残すようになりました。
娘は実際に経験しないと学べないタイプです。きっとプチパニックに陥っていた娘に、やさしい言葉をかけ、学びの機会をくれたバスの運転手さんの計らいに感謝です。
7年の月日が経ち…
今は定期券を持ち、バス通勤している娘。小さい声ではありますが、今でもバスに乗るときは「お願いします」降りるときは「ありがとうございました」と運転手さんに挨拶をします。
もしかしてあのときの事を覚えているからなのかしら?(笑)
もしかしてあのときの事を覚えているからなのかしら?(笑)
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