おいしい体験で「手先の力」を育もう!おうちでできる楽トレのススメ

ライター:発達ナビ編集部
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発達障害がある子どもは、手先が不器用な場合があります。不器用さがあると、食事や身だしなみなど、日常生活の中で困った場面に出あいがち…。でも、手先をうまくコントロールして、細かな作業もできるようにするために、改めて練習をしよう!と思ってもなかなかやる気が出ないもの。

そんな親子におすすめしたいのが、楽しく・おいしく、身につけたい力を育める、希釈タイプの「カルピス」を活用した「おうちカフェ」。おいしいおやつづくりを通して、無理なく楽しく、お子さんの力を育んでみませんか?

子どもが不器用、そのワケは?改善方法はあるの?

不器用な子どもの例
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発達障害がある子どもの中には「発達性協調運動障害」などをあわせもっている場合があります。「発達性協調運動障害」とは、日常生活において、手と手、手と目、足と手など個別の動きを一緒に行う協調運動と呼ばれる動きが本人の年齢や知能に応じて期待されるものより不正確であったり、困難であるという障害のことを言います。

このような運動には、粗大運動と微細運動があります。粗大運動は、歩く、走る、自転車に乗る、泳ぐといった動きです。微細運動は、指先などの力加減が必要な動きで、ボタンをとめる、スプーンやお箸を使う、ふたを開ける、字を書くなどがあげられます。「発達性協調運動障害」などがある子どもはこのような運動がうまくできず、日常生活に影響してしまう場合があります。

お箸を上手に使えないと食べこぼしをしたり、ボタンがうまくとめられないと服装が乱れてしまう、といったことも起こりがちです。

こうした困りごとの理由として、手の力加減が苦手、手元に注意がいかない、目で見た情報ややろうと思ったことと、手の動きがうまく合わないなどがあげられます。細かな手の動きを育むためには、身近な物を使って同じ動作をくり返すのが一般的ですが、日常生活の中でも、子どもが楽しく取り組める工夫をすることで、身につけたい力を養う機会をつくっていけます。

おやつタイムは、楽しみながら手先の力を育むのにぴったり

料理をする子ども
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「手先の力を育もう」というと、難しいとか取り組む時間がない、といった印象を持つかもしれません。でも、日常生活で、そうした力を養う機会は、実はたくさんあるのです。たとえば、「調理」はぜひ活用してみたい機会です。切る、まぜる、そそぐ といった、調理をする過程に行う動作には、実は、さまざまな力が必要となります。

調理で必要な力

■運動(微細運動)面
・手の握力(まぜる、すくう)
・手の把持力/ピンチ力(ふたを開ける、食材をちぎる)
・両手動作(液体を器にそそぐときに両手で持つ、まぜるときに片手でまぜる・もう一方はボウルを固定など、両手で異なる活動をする)
■感覚面
・触覚・固有感覚の機能(力を加減しながら操作する)
・道具を介しても感覚を的確に捉えられる力(スプーンの先を細かく感じながらコントロールする)
■認知面
・量の概念(ママ・パパの分もつくり、同じくらいの多さにわける)
・まぜる時間と色の変化の因果関係(どれくらいまぜれば、材料がまざるかを考える)など
そこで、このコラムでは、主に運動面・感覚面の力を、ご家庭でのおやつづくりを通して育むアイディアを紹介します。

みんな大好き「カルピス」を使って、”おいしく楽しく”力を育む!レシピを紹介

子どもから大人までみんなが大好きな希釈タイプの「カルピス」を使って、微細運動や細かな感覚を無理なく育むポイントを、おすすめのレシピとともに紹介します。「カルピス」は、希釈して飲んで楽しむほか、料理の素材としても使えます。お子さまも、ママ・パパと一緒におやつづくりができ、楽しみながらさまざまな力を身につけられそうです!

「カルピス」づくり―希釈タイプの「カルピス」に水を加える

親子で料理をする様子
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【材料(1人分)】
・「カルピス」(希釈タイプ)30ml
・水120ml

【レシピ】
(1)材料をそれぞれ計量カップで測る。
(2)グラスに「カルピス」をそそぐ。
(3)(2)の「カルピス」に水をそそぎ、マドラー等でかきまぜる。

【育みポイント】
◆ふたをあける 難易度★★★
指先で「つまむ」「力を入れる」力を育めます。親指と人差し指を向かい合わせで使ったり、指先に意識して力を入れたままひねるという動きを行う機会となります。
※お子さまが、指先を使って開けるのが難しい場合は、手のひらでふたを操作する、ママ・パパが最初にゆるめてあげるなど調整をしましょう。

◆そそぐ 難易度★★
「目で量を測る」「力を加減する」「器(というターゲット)にそそぐ」という動きでは、目と手の協調が必要となります。どのくらい「カルピス」のボトルを傾けたらいいのかなど、目で見たことを手で操作するといった、ボディイメージを養う機会になり、目や手・腕などの協調運動を育む機会となります。

◆まぜる 難易度★
「器を押さえる」「かきまぜる」動作をそれぞれの手で行うので、左右で別々の動きをする機会がつくれます。

カステラアイス

親子で料理する様子
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【材料(4人分)】
・カステラ4切れ(1/2本)
・「カルピス」50ml
・水100ml
<A>
 ・「カルピス」小さじ2
 ・ヨーグルト60g

【レシピ】
(1)ボウルに「カルピス」と水を入れてよくまぜる。
(2)耐熱容器にカステラを一口大にちぎって入れ、(1)をそそぎ、冷凍庫で冷やし固める。
(3)スプーンなどで丸くすくって形をととのえ、器に盛り、お好みでミントの葉を添える。
(4)まぜあわせた<A>をかける。

【育みポイント】
◆ちぎる 難易度★
「つまむ」「力を加減する」「左右にわける」力を育めます。道具を使わず手でちぎることで、つぶさないように力加減を意識したり、手のひらだけでなく指をしっかり使う機会になります。

◆すくう 難易度★★
「道具を使う」機会になります。カステラやヨーグルトを大きめのスプーンですくう作業は、目と手の協調が必要なほか、異なる硬さや重さに合わせてどのように力加減をするのがよいかの調整する経験を積めます。

◆容器に入れる 難易度★★
「目で器を確認する」「移動させる」「入れる」の一連の動作を行います。両手で別々の動きをしたり、手先の動きをコントロール・微調整する力を育む機会となります。

※「カルピス」をそそいだり、ヨーグルトと「カルピス」をまぜたりする部分が難しいときは、ママ・パパがサポートしてあげましょう!
※細かな動きが難しい場合は、大きめの器やスプーンを使うなど、道具を工夫してあげましょう。
参考:「カルピス」の風味がきいたカステラアイス | アサヒ飲料
https://www.calpis.co.jp/cafe/desserts/41003.html

ヨーグルトフルーツパフェ

食材をすくったりいれたりしている子ども
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【材料(1人分)】
・「カルピス」15ml
・ヨーグルト150g
・コーンフレーク大さじ3
<カットフルーツ>
 ・オレンジ3房
 ・いちご1個
 ・キウイ(半月切り)4枚
 ・ブルーベリー3粒

【レシピ】
(1)グラスにコーンフレーク、ヨーグルトの順に入れ、上に<カットフルーツ>を飾る。
(2)「カルピス」をかける。

【育みポイント】
◆すくう 難易度★★
「道具を使う」「慎重に手を動かす」機会になります。質感の違うものをすくうことで、目と手の協調や、力を調節する機会となります。

◆入れる、よそう 難易度★★
「目的の容器に移動させる」「入れる」運動ができます。目で動かす先を確認しながら、こぼさないように注意し、移動させるという、目と手の協調が必要な動きを行う機会をつくれます。

◆切る、飾る 難易度★★★
「左右で異なる動きをする」「大きさに合わせて切る」「力加減する」などの機会になります。特に切るときは「材料を押さえる」「包丁で切る」動作をそれぞれの手で行うので、左右別々の動きをする必要があります。
まだ「切る」作業が難しい場合は、飾りのフルーツをつぶさないように、そっと載せる細かな力加減にも挑戦できます。
参考:ヨーグルトフルーツパフェ | アサヒ飲料
https://www.calpis.info/cafe/desserts/40105.html

テーブルクロスやかわいい食器でアレンジしても

おやつをつくったら、かわいいテーブルクロスでテーブルを華やかにしたり、紙ナプキンをあしらって、カフェ風にしても楽しいですね!つくって楽しく、食べておいしいおやつづくりを通して、自然とさまざまな力を育めます。ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。

企業と教育機関との連携

「カルピス」を製造・販売するアサヒ飲料株式会社は、発達支援学、教育心理学専門の教授が取り組む「コミュニケーション発達支援」への共同研究や活動支援を行っています。幅広い世代に人気の「カルピス」を使った「コミュニケーション支援」は社会的な能力を発達させられる可能性があります。

研究の結果、希釈タイプの「カルピス」を親子でつくって飲む体験を通して、好みに応じて濃さを調節するなど、相手の側に立って感情や意向を読む力を培い、子どもたちの「自分で考える力」や「思いやりの心」が育まれることがわかってきました。これは、年齢を問わずさまざまな人から愛される「カルピス」ならではの取り組みですね。
監修/高畑脩平(作業療法士)
イラスト/かなしろにゃんこ。
高畑脩平(作業療法士)さんのページ
https://h-navi.jp/user/42309
かなしろにゃんこ。さんのページ
https://h-navi.jp/user/41696/history/column
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DCD(発達性協調運動症)とは?具体的な特徴や対応法/専門家監修


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