自閉症長男の「おべんとう!」の一言がうれしくて。今日は最高の成長記念日

ライター:シュウママ
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3月は別れの季節ですね。先日、自閉症の長男が通う特別支援学校でも卒業式がありました。成長し、小学部から中学部へと羽ばたいていく子どもたち...。同様に、この春小学部5年生になる長男にも、大きな成長が見られたのです!思わず目頭が熱くなってしまった、とある出来事についてご紹介します。

自閉症の長男と、定型発達の次男。わが家の「翌日の準備」風景

わが家の双子の息子たちは、4月から小学5年生になります。今思うと、これまで本当にあっという間でした。

子どもたちが低学年のころ、私は毎晩2人のかばんの中身を点検していました。
ランドセルの点検をする母
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定型発達の次男の場合、低学年のうちは先生が翌日の予定を細かく板書してくれていたようで、連絡帳を見れば次の日の必要なものがすぐわかりました。私は、連絡帳を確認して「あれを持っていって」「これを忘れないで」と次男に指示していました。そして自閉症の長男の場合は、連絡帳を見ながら私が必要なものを準備していました。

中学年になってくると、次男は「習字の墨汁がないから補充してほしい。それから明日は4時間授業で、給食はないよ」というように、必要なことや予定など自分から私に伝えてくれるようになりました。しかし長男の方はまったく変わらず、今日あった出来事も明日の予定も、自分から教えてくれることはなかったのです。
点検する母を見る長男
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明日は6年生の卒業式。連絡帳をチェックしていたら...。

つい先日、6年生が卒業式を迎える日の前夜のこと。私は、いつものように長男の連絡帳を確認していました。

「明日は、在校生はモノトーンの服で登校してください」という先生からのコメントを読み、それに合った洋服を出していたところ、長男が横から連絡帳を覗き込んできました。そして何を思ったか、私の服の袖をぐいぐい引っ張るのです。
母の腕をつかみ伝えようとする
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母の袖をつかみ、長男が何度も繰り返した言葉

「どうしたの?」と聞くと、長男は切羽詰った表情で繰り返しこう言いました。
おべんとう、という長男
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「何のこと?」と思った私が首をかしげていると、長男はいら立ったように再び「あした、おべんとう!あした、おべんとう!」と大きな声で言いました。

その瞬間「あっ!」と思い、私はあわてて学校から配布されている1週間の行事予定表を確認しました。すると…そこには、こう書かれていたのです。
お弁当が必要だと伝えていたことに気づく母
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前日の連絡帳には書かれていなかったけれど、1週間の行事予定にははっきり「お弁当が必要」だと書いてある!きちんと確認していなかった!

私は大慌てで炊飯器のタイマーを設定し、冷蔵庫の中身を確認しました。大丈夫、お弁当の材料はある...。ほっとして振り返ると、長男がにんまり笑っていました。
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