【新連載!】え!?そこなの?自閉スペクトラム症の息子・ヒルマの「カッコいい」基準

ライター:アマミモヨリ
【新連載!】え!?そこなの?自閉スペクトラム症の息子・ヒルマの「カッコいい」基準のタイトル画像

はじめまして。アマミモヨリです。自閉スペクトラム症の小学5年生の息子ヒルマを育てています。

さて、残念なことに、わたしは息子のことがよくわかりません。息子のツボはいつも意表をついていて「そこ…?」とびっくりしたり、拍子抜けしたり。

今回は、息子が選んだ筆箱のカッコよさがわからなかったエピソードについて、描いてみようと思います。

進級準備で息子が選んだ筆箱は

【新連載!】え!?そこなの?自閉スペクトラム症の息子・ヒルマの「カッコいい」基準の画像
Upload By アマミモヨリ
お母さんになって10年になりますが、わたしは息子(ヒルマ)のことがよくわかりません。それはきっとヒルマが赤ちゃんの頃から、何かと予想通りに行かず、途方に暮れてきた実績があるからだと思います。

だから息子が選んだ真っ黒なだけの筆箱の、カッコよさがわからなかったときも、特に気にしなかったのです。

その筆箱がカッコいい意外な理由

「カッコいい理由」がわかったのは、筆箱についている帯を外して、名前を書こうとしたときでした。あわててヒルマが言ったのです。
【新連載!】え!?そこなの?自閉スペクトラム症の息子・ヒルマの「カッコいい」基準の画像
Upload By アマミモヨリ
おどろきました。ヒルマは筆箱についていた、紙製の帯が気に入っていたのです。

「いや、これね、フツーは外して使うやつだから~」そう言って笑い飛ばせたらどんなに楽でしょう。

発達凸凹さんのヒルマにとって、こんな風に思っていたのと違うってことが、ひどく受け入れ難いことのようなのです。

思っていたのとちがう!そのとき母は…

こんなとき、わたしの頭はフル回転します。ヒルマの地雷を踏まないように、動揺を悟られないように、慎重に考えます。
【新連載!】え!?そこなの?自閉スペクトラム症の息子・ヒルマの「カッコいい」基準の画像
Upload By アマミモヨリ
ヒルマがシールと思っている帯は、実際には紙を巻き付けてあるだけなので、すぐに外れてしまいます。透明なフィルムで、筆箱ごと包んでしまおうかとも考えました。

でも…。と、そのときふいに思ったのです。

それってやっぱり違うかも。
次ページ「とにかく説明してみよう」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。