小4ではじめて聞けた「プール行ってきます!」。夏のプール開放、自閉症ヒルマは「いつもと違う!水が嫌!」で断固拒否だったけれど…!
ライター:アマミモヨリ
自閉症スペクトラムの息子ヒルマは、はじめてのことが苦手です。「何が起こるのか、どうすればいいのか」と不安になるようです。
小1の夏休み、はじめて学校のプール開放に参加しました。お友だちとの待ち合わせ場所で見送るつもりでしたが、ヒルマにせがまれ、プールまで一緒に行くことになりました。
はじめてのプール開放に混乱する親子
たしかに夏休みのプールは、体育の授業とは異なります。入口には受付があって、プール当番の保護者が座っています。
受付の前で、ヒルマは即座に特性を発揮しました。「こわい…。いつもとちがう」とくり返します。
でもまあ、受付さえ終われば、あとはいつも通りだから大丈夫と思っていました。
だから、意味がわからなかったのです。
受付の前で、ヒルマは即座に特性を発揮しました。「こわい…。いつもとちがう」とくり返します。
でもまあ、受付さえ終われば、あとはいつも通りだから大丈夫と思っていました。
だから、意味がわからなかったのです。
ヒルマが更衣室から逃げ出してくる意味が…。
誰も居ない男子更衣室にしぶしぶ一緒に入ると、普段からわたしが心がけているように、ゆっくり、はっきり、わかりやすく伝えました。
「いつもと同じように、着替えればいいんだよ」
するとお友だちがーー
誰も居ない男子更衣室にしぶしぶ一緒に入ると、普段からわたしが心がけているように、ゆっくり、はっきり、わかりやすく伝えました。
「いつもと同じように、着替えればいいんだよ」
するとお友だちがーー
いつもは教室で着替えていることを教えてくれました。
更衣室を使うのが、はじめてとは予想外でした。ヒルマの特性が発動するのも当然です。
夏休み前に先生に相談していたら、実際に更衣室で着替える機会を作ってもらえたかもしれません。
気づかなかったことが悔やまれました。
更衣室を使うのが、はじめてとは予想外でした。ヒルマの特性が発動するのも当然です。
夏休み前に先生に相談していたら、実際に更衣室で着替える機会を作ってもらえたかもしれません。
気づかなかったことが悔やまれました。
見積もりが甘すぎた結果
さて、ヒルマが無事に着替え終わるのを見届け、さあ、家に帰ろうと思ったときです。
見積もりが甘すぎました。
そもそも家を出たときは、近所の待ち合わせ場所まで送るだけのつもりだったのです。そんなわけでーー
そもそも家を出たときは、近所の待ち合わせ場所まで送るだけのつもりだったのです。そんなわけでーー
炎天下のプールサイドに1時間、すっぴんで佇むはめになりました。
これを教訓に、息子対策は抜かりなく行おうと、あらためて誓ったのでした。
これを教訓に、息子対策は抜かりなく行おうと、あらためて誓ったのでした。
その後のプール開放は…
1年生では2回プール開放に参加したのですが、結局どちらも終始わたしの付き添いが必要でした。
その後、2~3年生の夏休みには水嫌いが悪化し、ヒルマは一度もプールに行きませんでした。
一方、わたしはーー
その後、2~3年生の夏休みには水嫌いが悪化し、ヒルマは一度もプールに行きませんでした。
一方、わたしはーー
どうせ付き添いで来るのだから、プール当番を引き受けちゃおうと思ったのです。
まさか2年連続で、息子のいないプールを見守る結果になるとは思いませんでした。
まさか2年連続で、息子のいないプールを見守る結果になるとは思いませんでした。