経験者のお宅に訪問取材!防音や安全性に配慮した住み替えのポイントとは?ーー発達が気になる子どもと家族の住まい探し【Vol.3】

2019/07/25 更新
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発達が気になるお子さんとご家族は、特性などから”住まい”への悩みや課題を抱えることも多くあります。今回は、引越しや特性に合わせたリフォームによって”暮らしやすい住まい環境”を実現したある家族を取材!現在のご自宅の様子もご紹介します。

発達ナビと「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」によるコラボ企画、「発達が気になる子と家族の住まい探し」の第3弾です。

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発達ナビ編集部
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目次

連載第3弾!発達が気になるお子さんとの快適な暮らしを実現する「住み替え」って??

発達ナビと「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」によるコラボ企画「発達が気になる子と家族の住まい探し」。この連載では毎回、発達の気になるお子さんをもつご家庭の「住まいの悩み」とその解決法をご紹介。住まい探しだけでなく、リフォームやDIYなどのアイデアまで、ご家庭ごとのニーズに合ったさまざまなアイデアを、体験談も交えながら取り上げています。

連載第1弾は発達ナビユーザーへのアンケート結果を踏まえて、発達障害とバリアフリー建築の専門家お二人に「住まいづくり・住まい探し」へのアドバイスをいただきました。
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前回は実際に「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」に相談して、理想に限りなく近い住まいを見つけた発達ナビユーザーご家族にお話を伺いました。あきらめずにアドバイザーと一緒に根気よく情報を集め、ほぼ理想通りの住まいと暮らしを手に入れることができた発達ナビユーザーのお話をご紹介しています。
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住まいに求める条件は人それぞれ、家族それぞれです。何かを優先すれば何かを捨てなければならず、真剣であればこそ誰でも悩むもの。ご自身で不動産屋に飛び込んで何軒も見て回れば回るほど、ますます何を優先すべきかわからなくなってしまい、焦りのなかで思い描いた住まいとかけ離れた物件に決めてしまう、そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

連載第3弾となる今回は、実際に住み替えを体験したご家族のお宅に訪問し、実際のアイデアや工夫を拝見しながらじっくりとお話を伺いました。

子どもの成長とともに見えてきた、住まいに潜むさまざまな危険

今回お話を伺ったSさんは現在、横浜市の戸建ての住まいに家族3人で暮らしています。

息子さんは1歳の時に受けた血液検査で、先天性の遺伝子疾患があると診断を受けました。知的障害のほか、多動傾向もあるため、家の中では常に動き回っています。壁に頭をぶつけたり、ひっきりなしに窓や扉を開け閉めするといった行動が目立っていたそうです。現在の住まいに引っ越される前に住んでいた分譲マンションでは、息子さんの足音に近隣の方から「大丈夫?」と尋ねられたり、マンションのエントランスから道路へと飛び出してヒヤリとさせられたりする、そんなこともあったそうです。

マンションの皆さんはとても理解のある方ばかりでしたが、Sさんご自身として今後息子さんが成長していく中で騒音や飛び出しなどでご迷惑をかけてしまうことを考え、早い段階から住み替えの選択肢を視野に入れていました。

息子さんが中学生になると、今度は「てんかん」の発作も出るようになりました。また、身体も大きくなり、キッチンの入口に取り付けていたベビーゲートを乗り越え、包丁などが入っている棚を開けてしまうなど、幼少期とは別の困りごとも増えてきました。廊下の縁から階段の上に身を乗り出して危うく転落しそうになったこともあり、Sさんは住まいの環境を変える必要性を感じていたということです。

親子で暮らしやすい住まいへの「住み替え」

住まいへの悩みが顕在化される前後で、Sさんは家族らしく暮らせる住まいを探して「住み替え」を経験されています。どうしても自分たちだけではわからない住まいのことは専門家に相談しながら、自分たち家族に合った暮らしを実現していったそうです。
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画像提供:スウェーデンハウスリフォーム株式会社
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住み替えポイント1:地域の環境

住まいを決める際に、やはり大切なのが「地域」のこと。Sさんがまず考えたのは、新しい住まいが、息子さんの通える特別支援学校の近くにあること。通学のしやすさに加え、子どもの障害への理解者も多いのではと考え、住まい選びの最優先事項としました。

支援体制の充実度は、市町村によって差があるのが現実です。実際に住んでいる人に聞いたりするなどリサーチを重ね、交通量の多さや利用できる施設なども視野に置き、エリアを限定していったそうです。

また、エリアを選ぶ際にSさんが心がけたのは、息子さんの「今」だけではなく、「将来」を想像することでした。現在の便利さだけではなく、成長してからも自分らしく過ごせる地域であるかどうかを想像しつつ、実際に確認して納得のできる「地域」を探していったそうです。

住み替えポイント2:自分たちらしくいられること

そして住まいの選び方ですが、困られていた騒音に対することや、子どもの安全性について、重点的に検討を重ねられました。現在の住まいでは、リフォームも含め実際にどのような対策や工夫がなされたのでしょうか。住み替えもリフォームも、自分だけではなく専門家の意見も聞きながら進めることで、時間がない中で効率的に進めていったということでした。
◇防音対策

現在のSさんの住まいでは、窓ガラスはすべて3重構造になっています。近隣への影響が気になる物音も、この窓が軽減しています。窓や壁などの防音設計がしっかりされているかどうかは、発達の気になるお子さんのいる家族にとっては、とても大切なポイントです。

また3重窓には、結露を防止する効果もあります。結露はカビを発生させるのでこまめに拭かなくてはなりませんが、その手間がはぶけることもSさんに心の余裕をもたらしているそうです。

連載第1弾でご紹介した発達ナビユーザーへのアンケート結果でも、「騒音」についての悩みは多数寄せられていましたが、防音性の高い3重窓はその悩みを小さくしてくれます。お子さんとの安心できる暮らしを実現するために、防音対策されている/できる住まいかについてしっかりと確認しておくとよいですね。
3重の窓ガラス
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◇安全対策

Sさんが特に大きな不安を感じていたのは、キッチンや階段での事故でした。現在の住まいにはキッチンとリビングの間や、階段とホールの間に格子扉が設置されていて、起こりうる危険を未然に防いでくれています

格子は扉の向こうも見せてくれるので、息子さんが隣の部屋にいても何をしているかがわかりますし、息子さんもSさんの存在を常に感じられるので、お互いに安心感を得ることができるそうです。扉を閉めても換気ができるのも大きなメリットで、Sさんにとってはとても満足度の高い設備とのことでした。
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画像提供:スウェーデンハウスリフォーム株式会社
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◇「鍵」がもたらす安心感

多動傾向のある子どもにとって、扉や窓は格好の「遊び」の対象です。Sさんの息子さんも扉をバタバタと開けたり、中にしまってあるものを出してしまうなどといった行動が頻発していました。それを解決してくれる工夫が、今の住まいにはありました。それは「鍵」です。

具体的には、次の3つの工夫をしたそうです。
鍵の工夫①家じゅうの扉が、ひとつの鍵で両面から開閉可能
鍵の工夫② 窓には二重の転落対策
鍵の工夫③ 玄関の鍵はリモコンでも開閉可能

それぞれの内容についても、詳しく教えていただきました。
・鍵の工夫① 家じゅうの扉が、ひとつの鍵で両面から開閉可能

キッチンや階段への扉から、テレビが収納されている棚の扉まで、家の中はすべて同じ鍵で開け閉めすることができるようになっています。安全確保のためにはマメに鍵をかける必要がありますが、そのたびに鍵を探すのでは大変です。小さなことのようですが、日々の暮らしの中でのストレス軽減は、長年にわたって過ごす住まいではとても重要なことです。
家じゅうの扉が一つの鍵で開けられる
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扉には両面に錠がついており、どちらからも開け閉めできるようになっています

一般の扉は外側からは鍵で、内側からはサムターンで施錠・解錠する仕組みになっていますが、発達の気になる子どもの中にはサムターンも遊び道具にしてしまいう場合もあります。Sさんの住まいの扉の場合、施錠したあとに鍵を抜いてしまえば錠そのものはあまり目立ちませんし、いじって遊べる部分もないので、息子さんは鍵をあまり気にしなくなったそうです。
両側から開け閉めができる鍵
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また錠の位置も息子さんの手が届かないよう、高い位置に設置されています。扉のそばで転んだ時に頭を錠にぶつてしまうと大きなケガになりかねませんが、そんな危険も低減されています。
鍵の位置は扉の高い位置に設置
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・鍵の工夫② 窓には二重の転落対策

窓はレールを伝ってドアのように動く方式の「滑り出し窓」。そのため完全に開いてしまうことはなく、転落を防止する仕組みになっています。

とはいえ、転落はしないまでも、窓の開け閉めで遊んでしまうと、手を挟んでしまうなどケガの危険性があります。そのため、息子さんが一人では開けられないように、補助鍵も設置されています。開けられないと分かると息子さんも窓で遊ぶこともなくなり、不安を一つ減らすことができました。
窓の補助鍵
画像提供:スウェーデンハウスリフォーム株式会社
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・鍵の工夫③ 玄関の鍵はリモコンでも開閉可能!

玄関の鍵は、リモコンでも開閉可能になっています。お子さんが勢いよく玄関から飛び出してしまった時でも、鍵を閉めるのに戸惑って出遅れてしまうことなどがないよう、鍵の開け閉めをリモコンで操作するという工夫がされています。
リモコンキー
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鍵は上手に使えば、お子さんを注意したり叱ったりすることなく、活動範囲を制限してあげられるということを、Sさんの住まいは教えてくれます。室内の鍵を統一するというのも気づきにくいアイデアではないでしょうか。

今回お話を聞く中で印象的だったのは、「防音や安全性を踏まえ、子どもがこの範囲の中ではある程度自由にしても大丈夫という空間をえらぶ・つくることが大切」、という考え方でした。危険を排除し、かつ動きたいように動ける配慮のある住まいを親が用意する。安心・安全な環境を選ぶことで、必要以上に子どもを監視したり叱る必要もなくなり、親子ともに時間や心の余裕が生まれたそうです。

でも、そんな子供に合った「住み替え」っていったい誰に相談すれば…?

とはいえ、Sさん一家のケースは、あくまでもSさん一家にぴったり合った「住み替え」の例です。

お子さんの特性や家族形態などによっても、最適な住環境は変わってきます。そんな「住み替え」へのアドバイスを、いったい誰に求めればいいのでしょうか?
その答えの一つが、「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」です。
「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」は、日本最大級の住宅・情報サイトであるLIFULL HOME'Sが運営する、住まいづくり・住まい選びの無料相談窓口です。豊富な情報を活用し、専属のアドバイザーがとことん住まい探しをサポートしてくれます。住み替え」について最初の相談から最後の成約まで寄り添ってもらえるので、家族らしい住まい探しを実現することができます。

新築建売住宅や中古住宅への住み替えだけでなく、注文住宅やリノベーションなど、さまざまな住まいづくり・住まい選びの相談、紹介などすべてのサービスが無料。全国どこでも、予算とニーズに応じた不動産会社、建築会社と出会うまで、何度でも無料で相談できます。電話相談だけでなくLINEでの相談や、資料を見ながら説明を受けられるビデオ通話相談(予約制)などのサービスも。

ご家族それぞれの予算とニーズに合った不動産会社・建築会社と出会えるまで、何度でもサポートしてくれるのが「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」です。

「住み替え」について悩まれたら、まずは無料でお気軽に、窓口に相談してみてはいかがでしょうか?
文/柳瀬 徹
イラスト/かなしろにゃんこ。
※この記事はスウェーデンハウスリフォーム株式会社様のご協力のもと、作成いたしました。Sさん一家への取材はスウェーデンハウスリフォーム株式会社の協力のもと独自に行われたものであり、株式会社LIFULLと直接の関係があるものではございません。
最後に、下記リンクから読める資料は障害のある人たちが働きやすい職場環境づくりをサポートするものですが、「目で見てわかりやすく整理すること」「ルールをわかりやすくつくること」など、考え方として住まいづくりにも活用できるヒントがあります。ぜひこちらもお役立ていただければと思います。
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