もしわが子が性別違和を訴えたら、私が伝えたいこと

自閉症スペクトラム障害との診断を受け、SNSなどを通じてさまざまな人と交流をするようになってから、私と同じように性別違和を抱えている発達障害当事者は少なくないことが分かった。近年、イギリスなどでは、発達障害と性別違和の関連性についての研究が進められているという。もちろん、発達障害当事者の全員が性別違和を感じるわけではないし、性別違和を抱える人が、必ずしも発達障害当事者であるとは限らない。そして現段階では、どのように関連があるのかは分からない状態だ。

しかし、発達障害当事者である息子が性別違和の苦しみを訴える未来を、全く想像しないわけではない。自分にも経験があるし、おそらく私は驚かないだろう。どう寄り添えるのかはそのときになってみないと分からないけれど、彼の思いを受け入れ、肯定したい。
人が人をカテゴリという器に押し込めても、それぞれのアイデンティティは、それぞれが選び身に付けるものです。

『百合のリアル』(牧村朝子著/星海社)P249より
出典:https://www.amazon.co.jp/gp/product/4061385429/
「性自認やアイデンティティは決めてもいいし、決めなくてもいい。一旦決めてから、また変わることがあってもいいんじゃないかな。何があってもあなたはあなただから」

常識と呼ばれるものや、時代ごとに求められるジェンダーロールにとらわれ、迷い、悩み、母との衝突を経て理解を得てもなお、「性自認が曖昧な自分だから、母を傷つけてしまったのではないか」と自己否定をして苦しんだ私だからこそ、そんなふうに伝えたい。
百合のリアル
牧村朝子
星海社
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同居人の美少女がレズビアンだった件。
小池みき(著)、牧村朝子(監修)
イースト・プレス
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人権啓発ビデオ 「あなたが あなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」|YouTube 法務省ch

参考:「あなたがあなたらしく生きるために 性的マイノリティと人権」活用の手引き|法務省委託 人権ライブラリー ※クエスチョニングについても触れられています
http://www.moj.go.jp/content/001221566.pdf?fbclid=IwAR2sq9llTJZWGMO17vhzsoSTaxR-9dcZYTWX_ctMb-pTU7oXHMoy-LLmwgw
「ママ、20歳になったら胸を取る手術していい?」第二次性徴を迎えたアスペルガーの娘の言葉に母は、のタイトル画像

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