ADHD息子の「忘れてた」が「毎日やること」に!?もうひとつの特性を活かす母の声かけで、変化が起きて…!

ライター:かなしろにゃんこ。
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ADHDがある息子はウッカリ屋さんで恒例の手洗いうがいも忘れちゃう!でも広汎性発達障害もあるのでルーティンで行動する特性をうまく活かして改善できないか?と考えて、毎日声かけを行ったところ、克服できました!

「○○しなさい!」返事はするのにできない息子。自分でできるようにするため、特性を活かすことに!

母が「明日の用意をしなさい」と伝え、返事をしていたのに忘れている息子。やってほしいことを毎日伝えたらできるようになるかもしれないと考える母。
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親の指示を素直に実行できる子がうらやましいといつも思っていました。息子・リュウ太が私の言うことをすんなり聞くことは、まずなかったからです。

ADHDと広汎性発達障害がある息子。外出先から家に帰ると「うがいしなさい!」や「手を洗いなさい!」と伝えるものの、息子は常に後回し。「時間割そろえて明日の用意をしなさい」などの親の声に対しては、”ながら返事”で無意識に返事をしていて、本人は返事をしたことすら忘れていることがあります。

ADHDの特性からか、ワクワクすることや今まさに注目していることにしか関心がありませんから、小学校2年生頃まではうまく指示に従えませんでした。

でも高学年になると、ADHDではなく、広汎性発達障害の特性が活きてくるようになりました。その特性とは「ルーティンで行動する」ということ。特性に気づいてからは、やってほしいことが息子にとってのルーティンになるよう、指示を忘れているときや意識が向かわずうまく従えないときも必ず声をかけて365日過ごすことにしました。
息子が毎日の手洗いうがいを忘れていると気づいたら、すぐに声をかけにいく母。
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やることリストを書いて貼っておくなど、伝わりやすい方法は子どもによっても違うと思いますが、息子の場合は忘れているかもと思ったタイミングで声をかけてあげることが効果的でした。

例えば帰宅後の手洗いうがいだったら、忘れているかな?と思ったらすぐに「手洗いとうがい忘れてるよ、家に入ったら最初に洗面台に行くようにしてね」と伝えます。

最初は「ボクの行動にいちいち注意するウザいお母さん」と思っていたそうです。それは今もかな。笑

しかし毎日毎日続けていくことで、学校から帰ったら手を洗わないと気持ちが悪いと思うようになっていったと息子は言います。
母が毎日声をかけ続けたことで、手洗いうがいを毎日やらないと気持ち悪いと感じるようになり、言われなくても取り組む息子。
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中学生では自主的に「家に帰ったら足を洗う」こともルーティンに加え、毎日やっていました。

一度ルーティンでできるようになると指示を出さなくてもいいので、親も子も楽。毎日面倒だけど声かけしていけばできるようになる!と実感して、それからは諦めずに1000回は声かけをしよう!という意識になってきました。何か考え事をしていても無意識に体が行動して済ませてくれるまで♡

声かけをするときは怒らないように、普通に話しかける感じで伝えます。毎日毎日怒られる...と思ってしまうと子どもも嫌な気持ちになりますもんね。
手洗いうがいはルーティン化できたが、宿題は教科の好き嫌いがあってルーティンで毎日取り組むことは難しい息子。
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ただ、明日の準備と宿題だけはいくら声をかけてもダメでした。翌日の持ち物は毎日用意するものに変化があるのでルーティンではできなかったようです。また時間割の準備や宿題に取り掛かろうとすると、教科のことを考えて好き嫌いセンサーが反応してしまい、無意識で体が動くようにはなってくれないのだそう。

そういう理由なので、このあたりはその都度私が一緒にみてあげながら、ときには忘れ物をしながら小学生の日々を過ごしました。ランドセルの上に帽子を乗せてまとめておくことだけは無意識でできていたので、ヨシ!としていました。
中学生になった息子にゴミ捨てと風呂使用後の片付けを行うよう毎日声掛けしたところ、できるようになった。
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成長してきた息子、家事のお手伝いもルーティンでできるように!

わが家では、家族の一員として家の家事を何かしら担ってもらうようにしています。そこで、息子がルーティンなことであればほぼ忘れず出来るようになった中学生のときに、取り組んでほしい家事を教えることにしました。

まずはゴミ捨てです。”朝玄関の前にゴミが置いてあったらゴミを収集所に持っていく”ことを何度か教えたら、やれるようになりました。

そしてお風呂使用後の片付け。お風呂に入った後に鏡の水滴を拭いて窓を開け、バスマットを洗面所に干すということを2年ほど伝え続けたら、これもできるようになりました。お風呂に入ってゴシゴシ体を洗ったら周囲の片づけもセットでやる!というように覚えてくれたようです。

いくつかの行動をルーティン化させていくうえでわかったのは、覚えてくれたら指示を変えないことが大事なんだということです。
やることのルールを変える場合は、再度覚えるまで母が声かけをする。ルーティン化するまで声かけをすることを母自身のルーティンとして考えることにし、声かけへのストレスが減った。
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毎日こうしてああしてと親の都合でやり方や時間帯をコロコロ変えると、子どもも混乱してできなくなります。やってほしいことのルールを変更したときは、また振り出しに戻って丁寧に何度も繰り返し伝えることにしています。

毎日の行動はできないわけじゃなくて、覚えてルーティン化するまでに時間がかかるだけ。

何度も伝えなきゃいけないのは本当に大変ですが、それは私のルーティンとして決めてしまえばいいんだって思いました。そう考えることで、毎日伝えることに対してのストレスも少し軽減された気がします。

本人の意思でやりたくないことや、一人でやるのが難しいことはもちろんありますが、手洗いうがいのように毎日やったほうが良いことや、家族の一員としてできる簡単なお手伝いは、少しずつでも自分からできるようになってくれてよかったなと思います。

現在は、就職した息子が帰宅後にお弁当箱をなかなか洗わないことに声かけをしています。

まだまだ母の戦いは続きそうです。笑

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