学びやすさにこだわった算数・漢字問題集や、発達が気になる子向け自己分析ワーク、当事者が書いたライフハックノートまで。日々の「困った」に役立つ実用的な6冊

ライター:【FOCUS】発達ナビ書籍ガイド
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今月は目標に向かって行動する力を高めるワークブックや、国語や算数の学習に苦手意識のあるお子さまに向けて作られたプリント集、生活する上での課題を分析するために当事者が書いたノートなど、お子さん自身や当事者が活用できる書籍、学校や支援現場で特性に合わせた支援や配慮を行う際に読んでほしい書籍をご紹介します。

目次

自己分析をして、目標に向けて行動する力を高めよう『やる気スイッチをON!実行機能をアップする37のワーク』

著者の高山恵子さんは自身もADHDであり、ADHDの理解の普及支援を行うNPO法人えじそんくらぶの代表です。本書の中で実行機能とは「目標に向かって行動するために必要な考えや行動、感情をコントロールする機能」のことを指します。ワークを通して、自分の苦手なことについて自己分析をしたり、問題解決力をつけたりするために活用できる一冊です。

実行機能を構成する要素は「起動(やる気スイッチ)」「計画立案」「時間の管理」など計8つに分類されており、まず自分がもつそれぞれの力のバランスをチェックリストで分析。その上で各要素の力を高めるためのワークに取り組むことで、バランスよく実行機能を高めていくことに役立てられるようになっています。ワークは実生活の中で起こりうることが例になっているので、自分に当てはめて考えることができます。

また、実行機能を高めるワーク以外に、「朝ねぼうした」「遅刻した」などの失敗した場面でどう対処したら良いかを考えるワークもついており、実行機能を高めていきながら、問題が発生したときにも応用できるような構成となっています。
やる気スイッチをON! 実行機能をアップする37のワーク
高山 恵子
合同出版
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当事者による、生活していくための分析が詰まった一冊『発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート』

大人になり結婚した後に発達障害であることが判明した著者のななしのういさん。それまで自身の特性による困り感は特に感じていなかったそうですが、夫と生活していく中で夫につらい思いをさせている場面があることに気づき、状況を改善するためにノートを書き始めたそう。文字にして書き出すことで頭の中が整理できるという著者の手書きのノートは、起こったできごとの分析とそれに対しての改善策が丁寧に記されています。

ノートには、夫婦のコミュニケーションから、料理や掃除・片付けなど日常の家事、仕事や通院のことまで、生活に関するさまざまなことがまとめられています。中には、著者自身の視点からの分析に加えて夫からのコメントがついているページも。起こったできごとに対しての夫の見解や著者に対して思うことが書かれています。

文字にすることで双方の考えを理解して改善策を見つけ出していく方法は、いろいろな人との関係調整や困りごとの解消に活用できそうです。
発達障害の私が夫と普通に暮らすために書いているノート
ななしのうい (著), 福西勇夫 (監修)
ジー・ビー
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見やすく、楽しみながら学習できる!『個別支援プリント』シリーズ

多くの人にとって読みやすいと言われているUD書体を使用して作られた国語と算数のプリント集が発売されました。丁寧な解説やなぞりがき線の補助など取り組む際にお子さんが苦手意識を持ちにくいような工夫も凝らされおり、特別支援教育士の先生も推薦しているプリント集です。『漢字が苦手な子どもへの個別支援プリント』シリーズはステップ4の2年生の漢字まで、『算数が苦手な子どもへの個別支援プリント』シリーズはステップ6の3年生と4年生の一部内容までを含んだものが発売されています。

漢字が苦手な子どもへの個別支援プリント ステップ1

ステップ1は、漢字の学習に入る前の線のなぞりがき・ひらがな・カタカナ・数字のプリント集になっています。とめる・はらうなどの運筆の練習や「さんかいよんでからかきましょう」など取り組み方の説明がついているので、少しずつステップを踏みながら取り組むことができます。また、マス写しのように楽しみながら空間認知力を鍛えられる問題も含まれており、読み書きに抵抗感なく取り組みながら、その後の漢字の学習に繋げることができます。

算数が苦手な子どもへの個別支援プリント ステップ2

くり上がりの足し算、くり下がりの引き算の問題集ですが、まずは20までの数を図に合わせて数字で書いてみたり、並んだ数字の穴埋めをしたり、「1と9」「2と8」など数を分解したりと、数字の概念の学習から問題が始まります。くり上がり・くり下がりの計算の際には、数字を分解して書く欄やくり上がりの数字を書く欄など補助が豊富で、取り組み方を一つずつ理解しながら進んでいくことができます。
漢字が苦手な子どもへの個別支援プリント STEP1 ひらがな・かたかな・すうじ
清風堂書店編集部 (著)
清風堂書店
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算数が苦手な子どもへの個別支援プリント ステップ2 くり上がりのたし算・くり下がりのひき算
清風堂書店編集部 (著)
清風堂書店
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子どもの気になる言動、その理由は?『発達と障害を考える本』シリーズ

ふしぎだね!?新版アスペルガー症候群[高機能自閉症]のおともだち(発達と障害を考える本)

ふしぎだね!?新版自閉症のおともだち(発達と障害を考える本)

学校の場面に合わせて特性のある子どもの気になる言動とその理由や支援の手立てを解説するシリーズ「発達と障害を考える本」、これまでのADHD、LDに加えてアスペルガー症候群、自閉症についてまとめた新刊が発売されます。

『ふしぎだね!?新版アスペルガー症候群のおともだち』では、「授業中に関係のない話をしてしまう」「思い通りにならないとパニックになる」「会話がかみあわない」など特性からくる困りごとを抱えた小学生について、そのときの本人の心情と、授業や友人関係の中で工夫ができることを解説しています。得意な面を生かした関わり方も提案されているので、お友達との活動の中で無理なく参加し、本人の自己肯定感を高める工夫を考えるヒントももらえそうです。

また『ふしぎだね!?新版自閉症のおともだち』では、特別支援学級で学ぶ5人の小学生が登場し、「予定が変わると不安になる」「他の人の給食を食べてしまう」「リコーダーの音が我慢できない」など、交流級でのできごとを中心に、特性に合わせた配慮を知ることができます。周りのおともだちが不思議に思う行動も、特性を知ることで本人が過ごしやすくなることがわかります。

やさしい解説で、学校の先生が読んでも、クラスに気になる行動をする友達がいるというお子さまが読んでもわかりやすい一冊です。
ふしぎだね!? 新版 アスペルガー症候群[高機能自閉症]のおともだち (発達と障害を考える本 2)
内山登紀夫 (監修), 安倍陽子 (編集), 諏訪利明 (編集)
ミネルヴァ書房
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ふしぎだね!? 新版 自閉症のおともだち (発達と障害を考える本 1)
内山登紀夫 (監修), 諏訪利明 (編集), 安倍陽子 (編集)
ミネルヴァ書房
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学習障害(限局性学習症)の特徴や関わり方のポイントを解説/専門家監修

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