息子の時間割は息子のもの

「ここでドリルやるから、休憩は・・・」
Upload By 丸山さとこ
学校生活での長期休暇について、あらかじめコウには「暑さ・寒さ・進級準備のために学校を休んで家庭学習をする期間なので、ただの休みの日ではないんだよ。」と伝えています。

「だから、学校がある日のように時間割は大事だよ。」という形で、前述の”生活リズムを崩さないための基本ルール”以外の計画表はコウ自身に作ってもらっています。

立てた計画が雑でも、1回はその通りに行動して、うまくいかなければその時点で話し合います。自分が思っているよりも行動に時間がかかったり切り替えられなかったりするのだと自覚することは、予定を立てる上で大切なことだからです。
気分・体調・行動にかかる時間は、その時々で変わります。
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自分の気分・体調・行動にかかる時間などが分かってくると、体調や時間の管理がしやすくなり気持ちのメンテナンスもできるようになります。

長期のお休みは普段の生活リズムが崩れやすい大変な期間ではありますが、同時に“子どもの素の生活リズム”を知った上で安心して失敗することのできる絶好のチャンスでもあります。

子ども自身が「できると思って作った時間割」と「実際の自分の姿やスケジュール」とのズレに気づいて修正していくことは自己管理力を身に付ける上で1つの方法になりますし、親の方にとっても「手を出さずに見守ること」のよい練習になっているのを感じます。

何かと負担が増えがちな長期のお休み!親子共々生活リズムを意識しつつ、手を抜けるところはズバズバ抜きながら今度のお休みも切り抜けようと思います。

執筆/丸山さとこ

専門家コメント 新美妙美先生(小児科医)

長期休みの過ごし方について、実践されている工夫を詳しく聞かせてくださりありがとうございます。
長期休みは、学校の時間割から解放されてゆっくり過ごせる反面、生活リズムが崩れがちです。一方で、普段より時間に余裕があるからこそ、自分で予定を立てたり、試行錯誤したりする経験ができる貴重な機会でもあります。
記事の中で特に印象的だったのは、「起床・食事・就寝」という生活の土台だけは家族で共有し、それ以外の時間割はコウくん自身が考えている点です。生活リズムの基本だけは守りながら、それ以外は本人に任せるというバランスは、とても理にかなった方法だと感じました。低学年のうちは、保護者が一緒に予定を立てながら「見通しを持って過ごす経験」を積み重ね、高学年くらいになったら、このように少しずつ本人が主体となって予定を考えていくことは、自立に向けた大切なステップになります。
また、計画どおりにいかなかった時も、それを「失敗」と捉えるのではなく、「思ったより時間がかかったね」「ここは予定を変えたほうがよさそうだね」と一緒に振り返っている点も素晴らしいですね。長期休みは、時間にゆとりがあるからこそ、自分のペースや集中できる時間、休憩の取り方などを知る絶好の機会でもあります。こうした試行錯誤を繰り返すことが、将来の自律、自己管理につながっていくのでしょう。

さらに、カーテンの開け閉めやお風呂掃除などのお手伝いを生活の中に取り入れていることも印象的でした。「朝起きたら」「暗くなったら」といった自然の変化を目安にした役割は、季節や天候、生活全体の流れを意識するよい機会にもなりますね。決められた時刻だけではなく、周囲の変化に目を向ける力を育てる工夫としても、とても参考になりました。
長期休みは「生活リズムを崩さないこと」と「自由な時間を楽しむこと」の両立が難しい時期ですが、丸山さんの実践は、そのバランスを上手に取りながら、お子さんが少しずつ自分で生活を組み立てる力を育てていく素敵な取り組みだと感じました。焦って完璧を目指すのではなく、その時々の発達段階に合わせて少しずつ「任せる部分」を増やしていくことの大切さを、改めて教えていただきました。(監修:小児科医 新美妙美先生)
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