18年間寝坊しまくりだったADHD息子、社会人になったら一人でスッと起きて出勤?!理由は意外にも…!
ライター:かなしろにゃんこ。
ADHD(注意欠如多動症)と広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)がある息子のリュウ太は目覚まし時計の音が聞こえないようで、耳の刺激で起きることができませんでした。大人になって一人で起きられるようになったのは暗示と携帯電話と、大好きなアレの力..!?でした。
発達障害と睡眠障害の併存について、専門家の解説と共にご覧ください。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
朝全然起きない息子...小学校時代は機嫌よく起きてもらうために試行錯誤
ADHD(注意欠如多動症)と広汎性発達障害(ASD/自閉スペクトラム症)がある息子は朝が苦手で一人で起きることができませんでした。
保育園時代や小学校低学年のときは毎朝機嫌をとりながら起こしていました。少しでも怒らせるとその後ずっと不機嫌で着替えも嫌がる子です、トホホです。
好きなテレビ番組がある日曜日だけは機嫌よく起きてきますが、平日の朝は何度呼びかけても布団から出てきません。というか熟睡していて呼びかけに反応してくれません。音をシャットアウトしながら寝ているのかしら?と思うほどスヤスヤ~。
体をゆすったり、上半身を抱っこして起こしたりしないと起きてくれません。
保育園時代や小学校低学年のときは毎朝機嫌をとりながら起こしていました。少しでも怒らせるとその後ずっと不機嫌で着替えも嫌がる子です、トホホです。
好きなテレビ番組がある日曜日だけは機嫌よく起きてきますが、平日の朝は何度呼びかけても布団から出てきません。というか熟睡していて呼びかけに反応してくれません。音をシャットアウトしながら寝ているのかしら?と思うほどスヤスヤ~。
体をゆすったり、上半身を抱っこして起こしたりしないと起きてくれません。
寒い冬なんかは特に起きられず...十分に部屋を暖めておいて活動しやすいようにするなど気を配りました。しかしやっと抱き起こしても布団から出たらダッシュでヒーターの前に移り、そこから動きません。眠いし寒いしで、学校に行く気持ちができあがっていないので、顔も洗わないし服も着替えません。
早く支度しなさい!と言いたいところですが...ここでガミガミ言うと学校を休みたいと言い出しかねないので、じっと機嫌がよくなるのを待つしかありません。
当時は、もう学校は遅刻していってもいいか~という気持ちで付き合うことにしていました。8時半を過ぎると学校から電話が来るので、先生に「息子の気持ちがまだイマイチなので2時間目あたりに登校します」と伝える日もありました。
早く支度しなさい!と言いたいところですが...ここでガミガミ言うと学校を休みたいと言い出しかねないので、じっと機嫌がよくなるのを待つしかありません。
当時は、もう学校は遅刻していってもいいか~という気持ちで付き合うことにしていました。8時半を過ぎると学校から電話が来るので、先生に「息子の気持ちがまだイマイチなので2時間目あたりに登校します」と伝える日もありました。
中学生になり、自分で起きようと目覚ましをかけるようになるも...
中学になってやっと目覚まし時計をセットして一人で起きる練習をはじめましたが、いやいやいや~忘れっぽい特性のせいで目覚まし時計を毎晩セットできないんです。
目覚まし鳴らないじゃーんこの時計壊れてる!と怒る息子。自分がONにし忘れていただけなのに、時計を無能呼ばわりしたり、物にあたり散らしたり...
テストや体育祭、文化祭、音楽祭など、いつもと違うイベントのある日はちゃんと目覚ましをかけて、その音で起きられるのですが、息子に聞くと、朝起きてから活動するまで気持ちを上げることがすごく難しいのだそうで...ワクワクすることがない日は体が動かないんだとか。
これもADHDの特性なのかしら?だとしたら仕方がないですから、何度も声をかけて起こしても私も疲れるだけです。なるようになれと放っておくしかありません。いつも遅刻ギリギリか遅刻をして登校していました。
目覚まし鳴らないじゃーんこの時計壊れてる!と怒る息子。自分がONにし忘れていただけなのに、時計を無能呼ばわりしたり、物にあたり散らしたり...
テストや体育祭、文化祭、音楽祭など、いつもと違うイベントのある日はちゃんと目覚ましをかけて、その音で起きられるのですが、息子に聞くと、朝起きてから活動するまで気持ちを上げることがすごく難しいのだそうで...ワクワクすることがない日は体が動かないんだとか。
これもADHDの特性なのかしら?だとしたら仕方がないですから、何度も声をかけて起こしても私も疲れるだけです。なるようになれと放っておくしかありません。いつも遅刻ギリギリか遅刻をして登校していました。
専修学校時代、出席日数がギリギリに...!危機感を感じた息子は
専修学校に通っていたときも遅刻ばかり、学校に着いたら授業が終わっていて部活だけ出て帰るなんてこともあったりして、先生から「授業のコマ数が達してないからあと1日でも休んだら卒業できないぞ!」と言われる始末。
そんな脅しがかかると、それまでのんびり構えていた私ももっと必死に息子を起こさないといけないかも!と思い...普段夜型で朝は睡眠の真っただ中にいる私ですが、息子が起きる時間に合わせて毎朝布団の中から携帯電話で起こしていました。
それと早く睡眠に入れるように冬は湯たんぽで布団を温めて、布団に入ったら湯たんぽを布団の外に出すなど睡眠導入しやすい温度の工夫もしていました(寝る前に手足を温め、その後は手足の体温を低くして眠るという効果)。寝る2時間前に息子が湯たんぽを布団に持って行き、布団を温めていました。
息子も自分の2つの携帯電話のアラーム機能を使って時間差で10回アラームが鳴るようにセットしたり、携帯電話の上に枕や布団が乗ってしまい音が聞こえづらくなってしまうのを防止するために少し高い位置に携帯電話や時計を置いたりと、「起きなくてはいけない」と自覚してからは何重にも対策をするようになりました。
さらに寝る前に自分に暗示みたいに、朝〇時に起きる!と心で唱えるようにしたようで、これも息子にはけっこう効果があったようです。
必ず起きなくては卒業できなくなるという緊張感、何重にも重ねた対策、起きるぞという意識。それからは毎朝起きるようになっていきました。
そんな脅しがかかると、それまでのんびり構えていた私ももっと必死に息子を起こさないといけないかも!と思い...普段夜型で朝は睡眠の真っただ中にいる私ですが、息子が起きる時間に合わせて毎朝布団の中から携帯電話で起こしていました。
それと早く睡眠に入れるように冬は湯たんぽで布団を温めて、布団に入ったら湯たんぽを布団の外に出すなど睡眠導入しやすい温度の工夫もしていました(寝る前に手足を温め、その後は手足の体温を低くして眠るという効果)。寝る2時間前に息子が湯たんぽを布団に持って行き、布団を温めていました。
息子も自分の2つの携帯電話のアラーム機能を使って時間差で10回アラームが鳴るようにセットしたり、携帯電話の上に枕や布団が乗ってしまい音が聞こえづらくなってしまうのを防止するために少し高い位置に携帯電話や時計を置いたりと、「起きなくてはいけない」と自覚してからは何重にも対策をするようになりました。
さらに寝る前に自分に暗示みたいに、朝〇時に起きる!と心で唱えるようにしたようで、これも息子にはけっこう効果があったようです。
必ず起きなくては卒業できなくなるという緊張感、何重にも重ねた対策、起きるぞという意識。それからは毎朝起きるようになっていきました。