卒業危機!国家試験の必須アイテムが…ナイ!ADHD息子の学校生活は最後まで波乱万丈で…

ライター:かなしろにゃんこ。
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車の整備士を目指すために5年間専修学校に通っていたリュウ太。
いよいよ卒業、そして国家試験に挑戦するというときに☆やっちゃいましたよ☆次から次へとハプニング!退屈しない息子リュウ太の学生生活最後のドタバタエピソードです。

専修学校卒業間近!と思っていたら...先生からの電話で顔面蒼白に

学校の先生から電話で「リュウ太くんはこのままだと卒業できなくなります」と言われ、「え!学校に行ってないんですか!?」と驚く母。
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車の整備士を目指し専修学校に通っていたリュウ太は、高等課程から専門課程に進み、専門的に自動車整備について学んでいました。

リュウ太20歳の頃のこと。半年後にはいよいよ卒業、そしてついに社会人へ!という、将来の目標に向かって期待を膨らませている時期...のはずでした。

しかし、そううまくはいかないのがわが家のリュウ太です。高1でアルバイトを始めて自由に使えるお金を手にしたことで夜遊びが多くなり、結果翌朝登校できない日が増え、卒業が難しくなってきたのです。そのことを知ったのは秋のこと…「リュウ太君はこのままだと卒業できませんよ」と学校の先生から電話がありました。

母「えーーー!?補習25時限分ですか!!それと再試も!」

実技の実習が多い学校です。サボりは命取りなのです。出席日数不足のため、卒業するまでもう1日も休むことはできません。遅刻もできませんし、通常の授業の後に補習を2時限ずつ受けなければ卒業はできなくなりました。
通学途中に車を停めて仮眠していたが、目がさめると日が暮れ学校が終わる時間になっていたリュウ太くん。
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確かに毎朝寝坊はしていたけど、学校にはちゃんと行っていると思っていたのに…20歳になっても学校からの電話に悩まされるなんて…

「どうなってんのよっ!まったくもうっ!(怒)」と、リュウ太を問いつめてみると…

「朝起きたときは元気なんだけど、車で学校に行く途中に眠くなって…」
リュウ太の学校は車通学ができます。就職に免許が必須なこともあり、生徒の半数近くがバイクか車の通学です。

「渋滞で眠くなってきた…ヤバイこのまま運転したら危険だ」と、車を停められる場所で仮眠をとり...「ハッ!今何時だ!?」慌てて起き上がると、すでに陽が傾いて学校の授業が終わる時間

「またやっちまった…寝すぎた!部活(カート部)だけ顔出していくかな」と学校には一応向かうけれど、授業は受けられない日が続く...ということだったようなのです。どうにもならないくらい成績も最悪で順位は後ろから数えてすぐでした。(涙)

母は「バカたれ――――!!遊びはほどほどにして毎日早く寝なさい!」と息子にカンカンに怒りますが、
「そうしたいんだけど…遊びたいんだ。みんなが遊んでるのにオレだけ家に居るのはイヤなんだよ」と言います。

目の前の楽しいことに全力な息子。気持ちはわかるけど、学校をおろそかにしてまで遊ぶのは良くないですよね。バイトもしていて体が疲れているんだから休まなくちゃ。
補習を受けて卒業し、整備士資格をもらわないと就職ができず、奨学金も返せない。どれも無理だと諦めモードのリュウ太くん。
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卒業したら整備士としての就職を視野に入れており、そうなると整備士資格が必須です。卒業認定証をもらえないと整備士の国家試験の受験資格は得られません。学校には奨学金制度を利用して通っていたので、資格が取れず就職できない場合、奨学金返済にも影響が出かねません。

こんなことを親子で話し合い、卒業と資格取得を再度目指していくこととなりました。

遊ぶの禁止!アルバイトは週1日!補習を毎日受けて、なんとか卒業へ

落第という名の湖に飛び込んでしまおうか迷うリュウ太くん。
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周りの子はアルバイトもして国家試験対策もして就職活動もして、すでに内定をもらっている子もたくさんいましたが、リュウ太は補習や日々の授業をこなしていくことだけで精一杯です。卒業するまで遊びに行くの禁止!アルバイトは週1日だけ!と約束しました。

そこからは毎日放課後に補習を受け、補習のあとには夜間に開いている試験対策の特別授業を受けて、帰宅するのは11時。そこまでしても万年落ちこぼれな子ですから整備士試験問題集はわからないものだらけです。試験前の合宿で3日間ぶっ続けで勉強して、ようやくみんなに追いついたようです。

そして卒業2日前にギリギリ補習を終わらせ卒業できることになりましたが、結局就職活動ができないまま卒業式を迎えることになってしまいました。

あとは国家試験を突破するのみ!しかし、ここで大きなハプニング...

国家試験当日、玄関に忘れ物があることに気づいた母。試験会場前のコンビニでリュウ太くん自身も忘れ物に気づいて焦る。
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卒業式2日後、整備士の国家試験の日。

「大丈夫?受験票はしまったの?時間は間に合うの?」心配な母はソワソワ。

母の心配をよそに、リュウ太は「受験票はカバンに入れたよ!大丈夫だって、いってきまーす」と元気に出発していったのです。

…が!! 「ヤダ―――大事なもの忘れてる!」

廊下に、そこにあってはいけないものが置いてありました。試験に必須の電卓と筆箱です。
「まぁここまで頑張っただけでヨシなのかな?リュウ太だもんね、無事に済むわけないじゃない!大事な場面でやらかすのがあの子よ…」と母は諦めムードでした。

試験会場前のコンビニで、リュウ太は青くなっていました。「やべー筆箱忘れてきた...電卓もない」と大慌て。「弁当買うついでにカバンの中確認してよかった。気づかず試験会場に入っていたら終わってたな...とはいえ所持金が800円しかないのにどーする…」
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結局筆記用具は友だちに借りて、昼飯をオニギリ1つにして残金で電卓を買ったのでした。本当は11桁電卓が必要なところ、お金が足りなくて8桁電卓を購入。試験中に「わー計算できないっ」と少しパニックになりつつ、アナログで計算して乗り切るというスリル満点な1日だったようでした。それでもなんとか、自己採点では、多分…合格?と思っていたそうです。

大丈夫でした。ちゃんと合格していました。
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