在宅ワークの私vsとにかく話したいADHD息子。つい怒っては反省の日々だったけれど…「話しかけルール」を具体的にしたら、意外にもあっさり定着して…!?
ライター:かなしろにゃんこ。
私の仕事は基本的に在宅ワークでマンガを描くこと。集中して作業したくても、ADHDと広汎性発達障害がある元気山盛り・おしゃべり大好きやんちゃマックスな息子リュウ太によって阻止されていく生活でした。でも、ハッキリ伝えることで仕事中の親子の距離感が保たれて、作業がはかどるようになりました。
在宅ワーク中心の母に、話しかけまくるADHD息子
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太を育てながら、私は在宅でマンガの仕事をしていました。
土日や長期休暇などは子どもと過ごしながら作業をすることが本当に大変で、納期に間に合わないなどの問題もありました。
なにせ元気ハツラツ~♪なADHD息子ですから、おしゃべり大好き、独り言はブツブツ、動作は荒っぽく家の中でも物音がドタバタ大きい。
私は少女マンガ誌に数本ショートの連載をしていたので、無音の中で構成を考えたり絵を描いたりと集中して作業がしたいのですが、「ねぇねぇお母さん聞いてよ!」とか「お母さんコレできないから代わりにやってー!」と、10分に1回は息子に話しかけられるため、頭の中の構成や細かい作業も中断させられてしまいます。毎日そんな状況なので、〆切前には焦りと疲れでパニックになります。
土日や長期休暇などは子どもと過ごしながら作業をすることが本当に大変で、納期に間に合わないなどの問題もありました。
なにせ元気ハツラツ~♪なADHD息子ですから、おしゃべり大好き、独り言はブツブツ、動作は荒っぽく家の中でも物音がドタバタ大きい。
私は少女マンガ誌に数本ショートの連載をしていたので、無音の中で構成を考えたり絵を描いたりと集中して作業がしたいのですが、「ねぇねぇお母さん聞いてよ!」とか「お母さんコレできないから代わりにやってー!」と、10分に1回は息子に話しかけられるため、頭の中の構成や細かい作業も中断させられてしまいます。毎日そんな状況なので、〆切前には焦りと疲れでパニックになります。
そしてついつい息子に「仕事中だから邪魔しないで!」と怒鳴ってしまい、息子を泣かせることもありました。
怒ったあとに「ヤバッ言い過ぎた…」と反省して息子を抱っこして仲直りするのですが、そうすると数分後にはケロッとして私にベラベラ話しかけてくる、空気が読めない...いや?ハートが強い、ガッツある息子(笑)
そうして私のイライラはふりだしに戻ります。息子が起きている時間帯はまともな作業ができないので、土日や長期休暇の期間には子どもが寝てから作業をして、朝寝て昼に起きるような生活をしていました。
怒ったあとに「ヤバッ言い過ぎた…」と反省して息子を抱っこして仲直りするのですが、そうすると数分後にはケロッとして私にベラベラ話しかけてくる、空気が読めない...いや?ハートが強い、ガッツある息子(笑)
そうして私のイライラはふりだしに戻ります。息子が起きている時間帯はまともな作業ができないので、土日や長期休暇の期間には子どもが寝てから作業をして、朝寝て昼に起きるような生活をしていました。
ルールをハッキリ伝えてあげたらいいのかも?
息子が発達障害の診断を受けてから発達障害の育児書を読むようになり、自閉傾向にある子には伝えたいことをハッキリ言わないと伝わりにくい場合があると知りました。
そうか...「邪魔しないで」という言葉だと漠然としていて分からないのかもしれない!?ルールを決めて伝えないと、「聞いてほしいことがあって話しかけたのに、なぜだかお母さんに怒られた」と、訳が分からなくてリュウ太だって困るよね。
そうか...「邪魔しないで」という言葉だと漠然としていて分からないのかもしれない!?ルールを決めて伝えないと、「聞いてほしいことがあって話しかけたのに、なぜだかお母さんに怒られた」と、訳が分からなくてリュウ太だって困るよね。
そこで日中に仕事をするときは「今から集中して仕事をするから、2時間話しかけないでね!」などと具体的に伝えるようにしました。
息子は「そんな言い方冷たい」とショボンとしてブーブー文句を言いますが、毅然とした態度で接することにしました。私の仕事は絵を描いたりマンガを書いたりすることが8割なので、息子からはただお絵かきしているようにしか見えず、大切な仕事をしているようには見えにくかったと思います。
だからこそ、母が仕事をしている時間をはっきりと伝え、ルールを伝えながらコレはお金をもらう仕事で遊びではない!というパフォーマンスもしっかり見せなければいけないような気がしました。
2時間というルールは息子が話しかけないで一生懸命我慢できる限界の時間です。実際は2時間も難しいのですが、努力目標を設置しました。
息子は「そんな言い方冷たい」とショボンとしてブーブー文句を言いますが、毅然とした態度で接することにしました。私の仕事は絵を描いたりマンガを書いたりすることが8割なので、息子からはただお絵かきしているようにしか見えず、大切な仕事をしているようには見えにくかったと思います。
だからこそ、母が仕事をしている時間をはっきりと伝え、ルールを伝えながらコレはお金をもらう仕事で遊びではない!というパフォーマンスもしっかり見せなければいけないような気がしました。
2時間というルールは息子が話しかけないで一生懸命我慢できる限界の時間です。実際は2時間も難しいのですが、努力目標を設置しました。
どうしても話しかけたいときは急に長話をするのではなく「今ちょっと話せる?」と相手が自分の話を聞く態勢にあるかを伺う声かけを最初にしよう!というルールも設けました。
ウッカリ屋さんのADHD息子ですから、このルールをスタートしたときはなかなか守れませんでした。作業中の私に話しかけて「仕事中です!」と注意されてから、「あ、そうだった、今話してもいい?」とやり直しをするなんてことがありました。
手伝ってほしいことがある際にも、「仕事が終わるのが6時だから、6時になってから手伝うね」と伝えるようにしました。
ウッカリ屋さんのADHD息子ですから、このルールをスタートしたときはなかなか守れませんでした。作業中の私に話しかけて「仕事中です!」と注意されてから、「あ、そうだった、今話してもいい?」とやり直しをするなんてことがありました。
手伝ってほしいことがある際にも、「仕事が終わるのが6時だから、6時になってから手伝うね」と伝えるようにしました。
過ごし方も見直して、ひとりで静かに楽しめるように
話しかけてくることが少しずつ減っても、ADHD息子にとって"静かに過ごす"ことはそう簡単ではありません。大きな物音もたてるし、ゲームで失敗するとイライラして暴れたり、暴言を吐いたりします。物音は仕方がないとしても、暴れたり暴言を吐いたりするのは少しは減らせないか...
そこで、「お母さんが仕事をしている間は、ゲームで失敗してもイライラして暴れたり暴言を吐かない」こともルールにしました。でもこれはなかなかうまくいかず、ルールとして頭に入っていても実際にゲームでイライラすると感情をおさえるのは難しいようでした。そのため、私が仕事をしている間はゲームではなく工作やマンガ本を読むなど、イライラしにくい活動で穏やかに過ごしてもらうようにしました。
こうして『親が家で仕事をしている間の過ごし方ルール』を徹底したことで、日中の仕事が5割程度はかどるようになりました。
お母さんに話しかけてはいけないことを寂しがっていたのはルールをつくってから1週間程度で、ルールが定着してしまえば、寂しがることは少なくなりました。
中学生になると話しかけてくることもなくなり、逆に私が話しかけてもムシするくらいで寂しくなりましたが(笑)
そこで、「お母さんが仕事をしている間は、ゲームで失敗してもイライラして暴れたり暴言を吐かない」こともルールにしました。でもこれはなかなかうまくいかず、ルールとして頭に入っていても実際にゲームでイライラすると感情をおさえるのは難しいようでした。そのため、私が仕事をしている間はゲームではなく工作やマンガ本を読むなど、イライラしにくい活動で穏やかに過ごしてもらうようにしました。
こうして『親が家で仕事をしている間の過ごし方ルール』を徹底したことで、日中の仕事が5割程度はかどるようになりました。
お母さんに話しかけてはいけないことを寂しがっていたのはルールをつくってから1週間程度で、ルールが定着してしまえば、寂しがることは少なくなりました。
中学生になると話しかけてくることもなくなり、逆に私が話しかけてもムシするくらいで寂しくなりましたが(笑)
子どもがヤンチャ期には在宅作業は頭の痛い問題です。私以外の家族に旅行に行ってもらって家で一人で作業をしたことや、ホテルを取って籠ったこともあります。
でも今は新型コロナの外出自粛制限があるので、在宅でお仕事される親御さんはそうはいきませんし、本当に苦労されていることを思うと「頑張って乗り越えましょう!」と安易に言えない気持ちです。
夜間仕事をして日中は子どもだけで遊ばせ親はグーグー寝ている...なんて日も、たまにはあっていいと思います。
そういう生活でもそれがその家のスタイルならば誰も文句は言えません。それぞれの家庭の事情がありますよね。子どもと接する時間を計画的にずらすことで、親がリフレッシュしてほしいです。
でも今は新型コロナの外出自粛制限があるので、在宅でお仕事される親御さんはそうはいきませんし、本当に苦労されていることを思うと「頑張って乗り越えましょう!」と安易に言えない気持ちです。
夜間仕事をして日中は子どもだけで遊ばせ親はグーグー寝ている...なんて日も、たまにはあっていいと思います。
そういう生活でもそれがその家のスタイルならば誰も文句は言えません。それぞれの家庭の事情がありますよね。子どもと接する時間を計画的にずらすことで、親がリフレッシュしてほしいです。
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