「世話してくれる役割の人」から「明確に好き」へ

お母さんのことを「僕を世話する役割の人」だと思っていたと言うコウ。
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10歳になったコウに聞いてみたら…

そんな風に少しずつ関係を作っていったこの10年間でしたが、それはあくまで私サイドから見たストーリーです。「コウの中で“親という存在”への認識はどのような変遷を辿っていったのだろう?」と思い、コウにインタビューをしてみました。


保育園に入園する前までは、私のことを「僕を世話する役割の人」と思っていたそうです。園に通いだしてからは「(他の人と違って)僕のことを理解して合わせてくれているんだなと分かった」ことから、「親近感が出て、何となく好きになった」のだとか。

7歳頃からは「いないと大変な人。明確に好き。そばにいると安心する」と感じるようになったそうで、『あぁ、確かにその頃は、コウと離れていると頻繁に電話がかかってきたなぁ…』と納得!

9歳頃からは「いなくても大丈夫だけど、できたらいてほしい。一緒にいても離れていても楽しく過ごせる」ようになったそうです。そして、「離れていた間の楽しかった話を聞いてほしい」と思うようになったのだとコウは言いました。
「9歳頃から離れていても不安にならなくなったよ。甘えとか安心とかのバッテリーが大容量になった感じ。」
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凸凹ながら、ゆっくり育つ部分もある

コウの話を聞いてみると、改めて「ゆっくり育っているのだな」と感じます。定型発達とされる子と同じペースや同じ形ではないけれど、彼なりに“親という存在”を認識していっているのだなと興味深く思いました。

親を相手に培った「他人を信頼すること」や「伝えたいという気持ち」を土台に、これからも色々な人と関係を結んでいってくれたらうれしいなと思います。
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