「その言い回し、誤解を生んでいたかも?」わかりやすい「伝えかた」で、発達障害むっくんのパニックを劇的回避!
ライター:ウチノコ
こんにちは、ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つむっくんの母ウチノコです。子どもに指示を出すときに、思うように言いたいことが伝わらないことがありませんか?むっくんも、私が「ある言い回し」を使うと、意図がうまく伝わらず大パニックになってしまいます。
伝わりにくい言い回しを多用していた自分への自戒を込めてお話しさせてください。
誤解を生む言い回し
私には焦っているとき、イライラしているとき、つい口をついて出てしまう言い回しがあります。私としては状況がよくなるように使いがちなのですが、実際には改善するどころかむっくんはパニックを起こし、状況は悪化するという。
それがこちら。
それがこちら。
「○○しないと、○○しないよ!」
否定+否定で、それが嫌ならどうしたらいいのかな~?と、嫌な状況を回避するための行動を生み出そうとする言い回しです。
えぇ、わかっています。ただの脅しです。子どもに対して…いや誰に対しても好ましくない言い回しです。
私もわかってはいるのですが、子どもとのやり取りがヒートアップしてくるとイライラして、いじわるな気分になって使ってしまうことがあって…。
私も子どものころ、よく大人に使われた気もするのですが、むっくんはこの言葉によって一瞬で大パニックを起こしてしまうのです。
否定+否定で、それが嫌ならどうしたらいいのかな~?と、嫌な状況を回避するための行動を生み出そうとする言い回しです。
えぇ、わかっています。ただの脅しです。子どもに対して…いや誰に対しても好ましくない言い回しです。
私もわかってはいるのですが、子どもとのやり取りがヒートアップしてくるとイライラして、いじわるな気分になって使ってしまうことがあって…。
私も子どものころ、よく大人に使われた気もするのですが、むっくんはこの言葉によって一瞬で大パニックを起こしてしまうのです。
どうしてパニックを起こすの?
たとえば私が、「トイレに行かないとお出かけしないよ」という言葉をむっくんに対してつかったとき、私は、この言葉を「お出かけしたいならトイレに早く行きなさい!」という意味のつもりで使っています。
ところが、むっくんはこの言葉を「自分はトイレに行っていないのだからお出かけは中止」「楽しみにしていることがなくなる!」という、急な予定変更だと思い込み、パニックを起こしてしまいます。
ところが、むっくんはこの言葉を「自分はトイレに行っていないのだからお出かけは中止」「楽しみにしていることがなくなる!」という、急な予定変更だと思い込み、パニックを起こしてしまいます。
「『車の中でトイレ!』とならないよう、トイレに行ってから出かけようね!」と伝えたかっただけなのに、全く意図を理解してもらえません。出かけるどころか、パニックの鎮静化で出かける前に疲れ果てるというね…。
小さなころから現在まで、変わらずパニックを起こし続けるむっくん。私は「この言い回しってわかりにくいのかな?でも子どもってそんなものか」と思っていました。しかし、弟のくーちゃんは3歳になったころから、同じ言い回しで意図が伝わるのです…。
小さなころから現在まで、変わらずパニックを起こし続けるむっくん。私は「この言い回しってわかりにくいのかな?でも子どもってそんなものか」と思っていました。しかし、弟のくーちゃんは3歳になったころから、同じ言い回しで意図が伝わるのです…。
どう受け止めているの?
むっくんとくーちゃんは同じ環境で育った兄弟、それぞれ同じ場面で同じ言葉を聞いています。それなのに、「なぜあんなにも解釈に差がでるのだろう?」と思い、現在7歳と4歳で自分の考えを言葉にできるようになった2人に聞いてみました。
改めて2人に「トイレに行かないとお出かけなし!」ってどういう意味だと思う?と聞くと・・・
改めて2人に「トイレに行かないとお出かけなし!」ってどういう意味だと思う?と聞くと・・・
「おしっこが漏れると困るから出かけない」と、裏を読まず言葉通り理解する兄むっくん。
「トイレ行かないと後で漏らしちゃうよ」と、言葉の裏を感じ取り、出かけること前提で解釈する弟くーちゃん。
受け取る人によって意味が変わってしまう言い回し。なんと恐ろしい。
言葉を額面通りに受けとりやすいという、むっくんの傾向もありますが、むっくんのせいで伝わらないのではありません。
そもそも言葉の裏を読めという、わかりにくい指示だから状況が改善しないのです。
「トイレ行かないと後で漏らしちゃうよ」と、言葉の裏を感じ取り、出かけること前提で解釈する弟くーちゃん。
受け取る人によって意味が変わってしまう言い回し。なんと恐ろしい。
言葉を額面通りに受けとりやすいという、むっくんの傾向もありますが、むっくんのせいで伝わらないのではありません。
そもそも言葉の裏を読めという、わかりにくい指示だから状況が改善しないのです。