漫画でわかる「親なきあと」本や、発達ナビのコラムも人気・楽々かあさんによる「声掛け変換」がわかる本、ディスレクシアの子が楽しくまなべる注目の2冊など、今読みたい本がずらり
ライター:発達ナビBOOKガイド
7月の新刊紹介は、「親なきあと」について図解や漫画でわかりやすく解説した書籍や、親子のコミュニケーションが改善する声かけの工夫など、お子さんをお持ちの保護者向けの本が中心になっています。文字の書き方・読み方のトレーニング本や、子供の「語用障害」について解説した本も!計5冊の情報をぜひチェックしてみてください!
親なきあと、障害があってもこれで安心!『まんがと図解でわかる障害のある子の将来のお金と生活』
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この本を執筆した渡部伸さんは、障害のある方の家族の不安を少しでも軽くしたいと「親なきあと」相談室を主催し、講演やメール相談など、さまざまなかたちで情報を発信しています。
執筆のきっかけは、そんな著者に届いた一通のメールでした。そのメールには、「先生の本は文字が多く、理解するのが難しい」といったことが書かれていました。そこで渡部さんは、文章をできるだけ少なくし、まんがと図解によって制度を説明することにしようと執筆をすすめ、この本が生まれたそうです。渡部さんは、「気軽に読みながら制度のおおまかな内容をおさえてほしい」と語っています。
この本では、「親なきあと」について、家族が抱えがちな4つの不安に焦点をあてています。その4つとは、「お金に困らないか」、「お金が管理できるか」、「どこに住むのか」、「サポートは誰がしてくれるのか」です。渡部さんはそういった課題に対して、利用できる制度や、やっておきたい手続きについて図やイラストを用いて分かりやすく解説しています。「親なきあと」について検討をはじめたい、もしくは理解を深めたい親御さんにおすすめの一冊です。
執筆のきっかけは、そんな著者に届いた一通のメールでした。そのメールには、「先生の本は文字が多く、理解するのが難しい」といったことが書かれていました。そこで渡部さんは、文章をできるだけ少なくし、まんがと図解によって制度を説明することにしようと執筆をすすめ、この本が生まれたそうです。渡部さんは、「気軽に読みながら制度のおおまかな内容をおさえてほしい」と語っています。
この本では、「親なきあと」について、家族が抱えがちな4つの不安に焦点をあてています。その4つとは、「お金に困らないか」、「お金が管理できるか」、「どこに住むのか」、「サポートは誰がしてくれるのか」です。渡部さんはそういった課題に対して、利用できる制度や、やっておきたい手続きについて図やイラストを用いて分かりやすく解説しています。「親なきあと」について検討をはじめたい、もしくは理解を深めたい親御さんにおすすめの一冊です。
ひらがなを楽しく覚えるための工夫がいっぱい!『ひらがなものがたり』
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この本の著者のさとうともこさんは、小学校教員。2歳で自閉症と診断された次男の療育について書いた「自閉症の子とたのしく暮らすレシピ」の著者でもあります。小学校の先生として、ひらがなを教えてきた実践の中から、この絵本は生まれました。作中には、ひらがなを楽しく覚える工夫がいっぱい詰まっています。
本書は物語調で展開されています。お話は、子供が大好きな冒険物語。物語にそって1文字ずつひらがなが登場することで子どもが物語と関連付けながらひらがなを覚えられるようになっています。また、絵本の各見開きの欄外には、大人が子どもにひらがなを教えるときのヒントが書かれているほか、付録として保護者と指導者向けのリーフレットがついています。
ここには、ひらがなを書けない・覚えられない子の存在についてと、指導者向けに教えるときに大事なことが書かれています。子どものやる気を引き出すために、もし間違えて書いたとしても、直すときには×を使わず、惜しいときには「ちび丸」にするといった指導のコツが紹介されています。ひらがなを書くことや読むことに苦手意識のあるお子さんにおすすめの一冊です!
本書は物語調で展開されています。お話は、子供が大好きな冒険物語。物語にそって1文字ずつひらがなが登場することで子どもが物語と関連付けながらひらがなを覚えられるようになっています。また、絵本の各見開きの欄外には、大人が子どもにひらがなを教えるときのヒントが書かれているほか、付録として保護者と指導者向けのリーフレットがついています。
ここには、ひらがなを書けない・覚えられない子の存在についてと、指導者向けに教えるときに大事なことが書かれています。子どものやる気を引き出すために、もし間違えて書いたとしても、直すときには×を使わず、惜しいときには「ちび丸」にするといった指導のコツが紹介されています。ひらがなを書くことや読むことに苦手意識のあるお子さんにおすすめの一冊です!
ディスレクシアについて理解して、「読む」トレーニングができる『読むトレGO!』
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本書は、大きく2つの内容で構成されています。前半は【かいせつ編】。ディスレクシアとは何なのか、どういうトレーニングが必要なのかという解説です。後半の【トレーニング編】はドリルのような実践編。ひらがな、カタカナ、漢字入り語句、同音異義語、四字熟語、そして「腕試し」として中学生以上の内容も収録しています。また、Nintendo Switchのゲームソフトと連携しており、楽しみながら続けることができるようになっています。
著者である平岩幹男先生は、自閉症スペクトラム障害の子どもをたくさん診てきた小児科医です。先生が診てきた中には、読むことに困難さのある子どもたちも数多くいました。ディスレクシアは人口の数%いるとされていますが、広く認識されているとは言えません。それゆえに対応がどうしても精神論によってしまい、子どもも苦しい思いをしてしまいがちです。
平岩先生はそんな現状に対して、まずディスレクシアというものに気づくことが大切だと語っています。そのうえで、「きちんとやりなさい」といった声かけではなく、系統立てた練習が必要だと言います。文字を読むことが苦手なお子さんにぜひお試しいただきたい一冊となっています。
著者である平岩幹男先生は、自閉症スペクトラム障害の子どもをたくさん診てきた小児科医です。先生が診てきた中には、読むことに困難さのある子どもたちも数多くいました。ディスレクシアは人口の数%いるとされていますが、広く認識されているとは言えません。それゆえに対応がどうしても精神論によってしまい、子どもも苦しい思いをしてしまいがちです。
平岩先生はそんな現状に対して、まずディスレクシアというものに気づくことが大切だと語っています。そのうえで、「きちんとやりなさい」といった声かけではなく、系統立てた練習が必要だと言います。文字を読むことが苦手なお子さんにぜひお試しいただきたい一冊となっています。