「みんなちがって、みんないい」。稀有な疾患のある小学生があの日つくった、障害のない世界。

2020/09/11 更新
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先天性の疾患がある彼は、自分だけの個性を伸ばしながら、ものづくりを通して「みんなちがって、みんないい」世界を自ら実践しています。特別な、でもみんなと何も変わらない、彼のストーリーをお届けします。

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『みんなちがって、みんないい』

小学校5年生のしーくんが、一番好きで大切にしている言葉です。

生まれながらにして、両手足の指が2本から3本の裂手裂足(れっしゅれっそく)という、非常に稀な疾患がある彼。精神遅滞や内部疾患などはないのですが、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という疾患もあり発音が不明瞭なため、現在も週1回、言語訓練に通っています。

これまでに8回にも及ぶ手術を、強い精神力で乗り越えて来ました。
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他の子が指に驚いたときにも、「いつものことだよ」と受け止められる強さを持つしーくん。
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「どんなに頑張っても、彼には難しいことがあります。そんなときに手を差し伸べてくれたり、アドバイスをくれる人に恵まれて欲しいです」

必ずしも一人で生きていかなくたって、応援団を見つけられたらそれでいい。そう願うお母さまのサポートもあって、伸び伸びと自身の個性を伸ばしながら、多くの人と出会い関係性を築いてきました。そんな彼は今、陸上を習うことで走るという得意を伸ばし、また大好きなゲームをつくる教室に通ってものづくりの才能を開花させています。

そしてこのゲームをつくる教室で、「みんなちがって、みんないい」世界を、小さな彼がつくりだしたと言うのです。

本日は、そんなしーくんのストーリーをお届けします。彼の心強い応援団となっていて、大切な居場所にもなっている、プログラミングを活用したゲーム&ロボット教室のLITALICOワンダーでお話を伺いました。
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「どんなお母さん?」という質問にも、「ノーコメントで」といって笑いを誘う底抜けの明るさを持っています。
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自分の個性を思い切り発揮できて、彼の世界が広がる場所

「ワンダーに入って、この子の世界が一気に広がったと感じています」

しーくんは小学3年生の2月から、LITALICOワンダーに通っています。元々ゲームをすることが好きで、だったらその興味をものづくりの方に広げてあげたいと、このプログラミング教室を選びました。

「新しい世界と関わるときに、この子が出来ることと出来ないことを理解してもらうのに、まずひとつハードルがあるんです」

発音のことも心配して相談するお母さまに、LITALICOワンダーの先生は特に気にする様子もなく、「全然大丈夫ですよ、やってみましょうよ!」と言ったそうです。そのことが2人にとって嬉しかった記憶として、今も心に残っています。
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かっこいい表情をお願いすると、「ナルシストに思われるじゃん!」とおどけてみせます。
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「最初に教室に来たとき、自由すぎて日本じゃないみたいだなと思ったんです」

このLITALICOワンダーは、出来ないことを出来るようにすることや、平均点を上げることを目的とするのではなく、一人ひとりの「これがしたい!」という気持ちを尊重してやりたいことに自由に挑戦させてくれました。それどころか、しーくんのやりたいことや好奇心を上手く引き出してくれて、前に進めるヒントをくれることも頻繁にあります。

「ここは否定が無い教室で、良いところだけを見てくれる先生との出会いが、この子にも私にもとても大きなことでした」

例えばしーくんは歌が好きで、ゲームをつくりながら歌を歌っていたときのこと。「歌うまいじゃん!そしたら歌をつくってゲームのBGMにしてみようよ」と、思いもよらぬ角度からも可能性を広げてくれたことがあると言います。

先生たちも一緒になって、ものづくりを全力で楽しんでくれる、そんな教室がLITALICOワンダーなのです。
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ゲームのYouTuberになることにも興味はあるけど、「目立ち過ぎるとアンチコメントが付くから」と今から心配をしているそう。
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「先生も個性的で、担任制じゃ無いので色んなタイプの人と仲良くなれるのが良いなって」

クールな先生から、テンションの高い先生まで、さまざまな個性を持った先生たち。そのみんなが特性に理解があり、それを自然なものとして受け入れ接してくれる土壌があります。

もちろん教室には小学生や中学生、ときには高校生まで、さまざまな子どもたちがいるので、その社会の中で関係性を育むことができるのも大切なこと。好きなことで共通言語を持ち、お互いに刺激を与えながら、それぞれの個性を伸ばしていくことができます。
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「始めたころに比べて、遥かにプログラミングが上手くなった。もう学校のパソコンの授業じゃ物足りない」と自信を覗かせます。
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「もちろん、将来につながる力を育めるので、これからもこの教室で彼のペースで学んでいって欲しいです」

プログラミングは難しそうで出来るか分からないという不安も、丁寧で理解しやすい体験授業の段階でなくなっていました。そして、ただ楽しいだけではなく、プログラミング力はもちろん、論理的思考力や創造力、パワーポイントなどを使って想いを表現する力など、さまざまな力が今では育まれています。

この教室で力を伸ばしていた、そんなあるときのこと。
2人にとって、LITALICOワンダーでの特に印象的な出来事がありました。あの日のことが、今でも一番の思い出として残っています。
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「いつか自分より早く走れるロボットを作りたい」。ゲームづくりを飛び出しロボットづくりも視野に入れています。
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しーくんが確かにつくった、障害のない世界

「作品を発表するイベントなんて、まさか出られるとは思ってなくて。そんな自信も無かったんです」

『蒲フェス』というLITALICOワンダー蒲田教室で開催されている、作品発表のイベントがあります。しーくんが遠慮していたところ、「全力でサポートするので、出てみましょうよ!」という先生からの熱いエールを受けて、不安もありながら出場することに。

発表用にオリジナルのゲームをつくり、どうしても言葉では伝えきれない部分があるので、動画やテキストで資料を頑張ってつくっていきました。ただのゲームではなく、ストーリーまでを自分で考え、プログラミングを組んでいきます。先生も手伝ってくれて、作品づくりに二人三脚で取り組んだ日々は、あっという間に過ぎていきました。

そして迎えたイベント当日。たくさんのお子さんと、親御さん、先生が集まっていました。
普段みんなの前で話す機会が無いこと、そして作品づくりもまだまだ始めたばかりということで、人一倍の緊張を感じているなかしーくんの順番がやってきます。
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「みんながこっちを見てて、さすがに緊張したよ」と、振り返ってくれました。
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静まり返った教室の中で、しーくんのプレゼンが始まりました。

タイトルは、「たたかいゲーム」。
猫の「猫お」が猫団と戦うストーリーです。魔法の棒を拾い、猫団に立ち向かっていく、想像力豊かなしーくんならではのゲームとなりました。

彼自身の言葉で、声で、作品に込めた想いを真っ直ぐに伝えていきます。
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動画を活用しながら、多くの人たちの前でゲームに込めた想いを、丁寧に説明していきます。
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もしかしたら説明が聞き取りにくい部分もあったかも知れない。でも彼の言葉に、会場中がじっと耳を傾けています。

堂々と発表する姿に、その場のみんなが胸を打たれていました。そこでは障害の有無は関係なく、一人のクリエイターとしての彼の作品、一人の人間としての彼の想いが、たくさんの人の心を動かしていたのです。

「他の子どもたちの中で負けじと頑張っている姿に、私も思わず感動してしまって」

そして最後までしーくんは、聴いている人をワクワクさせながら、発表を終えることが出来ました。

「それだけじゃなくて、私たちにとっては思いがけないサプライズが待っていたんです」

それは蒲フェスの終わりの、表彰式のこと。
なんと、強く強く感動したLITALICOワンダーの先生が、予定していなかった特別賞を急遽彼のために用意してくれたのです。その場で決まった突然の発表に、たくさんの笑顔と温たかな拍手で包まれる教室。

その真ん中で、彼は照れ臭そうに笑っていました。
プレゼンテーション
ゲームづくりでこだわったポイントも、分かりやすくまとめて説明することができました。
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あの日、そこにあった風景は、紛れもなく障害のない世界そのもの。

『みんなちがって、みんないい』

彼の好きな言葉を、彼自身が実践して見せたのです。
まだ小さな彼がつくった世界こそが、きっとこれからの世の中が進んでいくべき姿。そんな希望を持たずにはいられない、印象的で特別な一日となりました。

後日、特別賞として彼の大好きなキャラクターの新しい帽子が届けられることに。
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今では彼のトレードマークであり、大切な宝物となっています。
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「中学生になっても、大人になっても、プログラミングを続けたいって言ってくれるのが、嬉しくて」

この経験が彼を大きく成長させていて、今まで以上に自信を持てるように変わりました。しーくんは、次も絶対に蒲フェスに出たいと話してくれます。そしてその先には、1万人が来場するワンダーメイクフェスという作品発表イベントにも出てみたいと言います。

そこでもきっと彼は、『みんなちがって、みんないい』を証明して見せてくれるはず。

LITALICOワンダーという教室で、彼は今日も自分らしく、同時に他の子と何も変わらずに、学び続けています。
しーくん
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個性を思いきり解放出来る場所。LITALICOワンダーの授業を、無料で体験しませんか?

障害のある子もない子も関係なく、同じ教室でそれぞれのペースで学びを深めることができる、LITALICOワンダー。しーくんのように、自分でつくった作品をたくさんの人に見てもらえることで、大きな自信を育むことにもつながっていきます。
ワンダーメイクフェス
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ワンダー画像
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