娘4歳。抽選会のハズレで大癇癪、どう鎮める?逃げるように帰った自宅で…
ライター:SAKURA
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現在小学4年生のASD(自閉スペクトラム症/広汎性発達障害)の娘、4歳のときのこと。参加したイベントで、お楽しみ抽選会がありました。真剣な眼差しで参加する娘に、「ハズレもあるよ」と声をかけてはみたものの...
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
4歳になると娘は、簡単な会話が成立するようになっていきました。
言葉でコミュニケーションをとることができるようになり、どんなことが嫌か、どうすればいいかなども、会話から聞き取ることができるようになり、泣いた時の対処もどんどん楽になっていきました。
しかし、癇癪自体がなくなることはありませんでした。
言葉でコミュニケーションをとることができるようになり、どんなことが嫌か、どうすればいいかなども、会話から聞き取ることができるようになり、泣いた時の対処もどんどん楽になっていきました。
しかし、癇癪自体がなくなることはありませんでした。
友達と参加したイベント先でのこと。
娘4歳のある日…
私は友人に誘われ、娘と、あるイベントに参加しました。
そのイベントでは入場時に、子どもたちだけに抽選券が配られました。そして、イベントの最後に子どもたちが集められ、抽選会が行われました。
私は友人に誘われ、娘と、あるイベントに参加しました。
そのイベントでは入場時に、子どもたちだけに抽選券が配られました。そして、イベントの最後に子どもたちが集められ、抽選会が行われました。
娘も抽選券を握りしめ、やる気満々でお友達と一緒に、最前列を確保。
司会者がくじを引き、当たりの番号が読み上げられていきます。隣に座ったお友達は早々に当たり、商品を手にして嬉しそうにお母さんのところへかけていきました。
娘はそれを見つめていました。
司会者がくじを引き、当たりの番号が読み上げられていきます。隣に座ったお友達は早々に当たり、商品を手にして嬉しそうにお母さんのところへかけていきました。
娘はそれを見つめていました。
「ハズレもあるよ」と伝えてみたけれど…
この抽選は、全員が当たるわけではありません。ひたすら呼ばれるのを待つ娘を見て、私に不安が募りました。
もし…もし最後まで番号が呼ばれなかったら…癇癪を起こしてしまうかもしれない。
私は、慌てて娘のそばに駆け寄り、全員が当たるわけじゃないと、伝えました。
もし…もし最後まで番号が呼ばれなかったら…癇癪を起こしてしまうかもしれない。
私は、慌てて娘のそばに駆け寄り、全員が当たるわけじゃないと、伝えました。
しかし、娘は私の話を一切聞かず、その視線は番号を読み上げる人に集中していました。
私は、当たることを祈りつつ抽選会を見守りました。
私は、当たることを祈りつつ抽選会を見守りました。
当たらないまま終わった抽選会。娘は…
結局、娘の番号は最後まで呼ばれませんでした。
抽選会が終わったとわかった瞬間、娘は癇癪を起こし、泣き出しました。
抽選会が終わったとわかった瞬間、娘は癇癪を起こし、泣き出しました。
こうなると、何と声をかけても無駄なのです。
普段大人しいだけに、周りの人は何事かと、注目。一瞬で凍りつくその場の空気と、突き刺さる視線。
私は、娘を抱え、逃げるようにその場を去りました。
普段大人しいだけに、周りの人は何事かと、注目。一瞬で凍りつくその場の空気と、突き刺さる視線。
私は、娘を抱え、逃げるようにその場を去りました。
帰宅後、娘の様子を見て思いついたのは…
娘は家に着いても泣き止みませんでした。泣き続ける娘を見ていて、その手に抽選券が握りしめられているのに気がつきました。
その姿を見て、「当たった体験をしてもらいたい!」と思った私は、お家で抽選会をやってみようと提案しました。
娘は涙しながら、「いいよ」と言ってくれました。
慌てて家にあるお菓子をラッピングし、「参加者は娘一人、商品はたった一つ!」の抽選会をしました。
慌てて家にあるお菓子をラッピングし、「参加者は娘一人、商品はたった一つ!」の抽選会をしました。
やらせ感は満載(笑)でしたが、娘はとても喜んでくれました。
癇癪を見越して、事前に確認。
これ以降、くじや抽選に関しては、当たらないことがあるということを事前に話し、「当たらなくても大丈夫?それでもやる?」と、確認したうえで参加するようになりました。
もちろん、事前に説明をしたら負けをすんなり受け入れられるようになった訳ではありませんでした。
ゲームや勝負に負けて泣くことは、小学校1年生頃まではよくありましたし、「負けることもあるよ?」と確認すると「じゃあやらない」と避け、学校に事情を説明して、見学させてもらうこともありました。
ゲームや勝負に負けて泣くことは、小学校1年生頃まではよくありましたし、「負けることもあるよ?」と確認すると「じゃあやらない」と避け、学校に事情を説明して、見学させてもらうこともありました。
しかし、成長と共に、負けることもあるということも少しずつわかってきて、「悔しいけれど仕方がない…次は勝つぞ!」という考え方や、負けても「まあいいや!」と受け入れることができるようになっていきました。
専門家コメント 井上雅彦先生(公認心理師)
初めての抽選会場で当たらない可能性がある中、あーさんを見守るSAKURAさんの気持ちが伝わってきます。
自宅に帰ってからの気分の立て直しはさすがだと思いました。この体験は大人になってからも、きっとあーさんは覚えていて、お母さんのやさしさに気づかれるのではないかと思います。本番の抽選で当たらなかったのは残念でしたが、当たらないこともあることを体験する貴重な機会だったと思います。勝負ごとにこだわるお子さんも多いですが、勝ち負けがあることを、分かった上でゲームに参加するかしないかを最終的に自分で決めれるようになることはとても大切なことだと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
自宅に帰ってからの気分の立て直しはさすがだと思いました。この体験は大人になってからも、きっとあーさんは覚えていて、お母さんのやさしさに気づかれるのではないかと思います。本番の抽選で当たらなかったのは残念でしたが、当たらないこともあることを体験する貴重な機会だったと思います。勝負ごとにこだわるお子さんも多いですが、勝ち負けがあることを、分かった上でゲームに参加するかしないかを最終的に自分で決めれるようになることはとても大切なことだと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
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