小1息子を疑ってしまった後悔。きっかけになった嘘、でも理由がありそうで
ライター:taeko
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持ち物の管理は、まだまだ私の手伝いが必要なミミ。ある日、筆箱に鉛筆で突いたような跡がたくさんついていました。後日それに気づいて叱るパパに、ミミは...。
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている(産業医のご依頼を随時受付中)。
・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮/京都/名古屋):https://yuik.net/
・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/
・横浜ゆう訪問看護ステーション(不登校、引きこもり、子育て中の保護者のカウンセリング等お気軽に):https://yokohama.yuik.net/shinyoko-houkan/
筆箱に傷をつけたのは?
ミミの筆箱は使い始めて1か月位で、鉛筆で突いたような跡がたくさんついていました。小学生がよくやりそうなことだと思い、ミミには何も言いませんでした。
3か月ほど経ったころ、パパがその筆箱のキズに気づいてミミをキツく叱りました。私が慌ててフォローしたけれど、それで怒りが収まるパパではなく...。
ミミは小さな声で、「○○ちゃんが突然バンバンって刺してきたの」と一言。いじめかもしれない、と思ったけれど落ち着いて行動しなくては。その日の夕方担任の先生に電話して事情を話すことにしました。
落ち着いて、伝えたいことを頭の中で整理して...
「ミミは同級生の女の子がやったと言いますが、いじめのようなことはありますか」
「いじめがあったとしても、本人が解決することだから子ども同士の問題に口出しをするつもりはないです」
「ミミが嘘を言っている可能性もあります」
先生の答えは...いじめはなく、以前ミミが筆箱を鉛筆で突いている様子を見て大事に使おうと注意したことがあるそう!
ミミは小さな声で、「○○ちゃんが突然バンバンって刺してきたの」と一言。いじめかもしれない、と思ったけれど落ち着いて行動しなくては。その日の夕方担任の先生に電話して事情を話すことにしました。
落ち着いて、伝えたいことを頭の中で整理して...
「ミミは同級生の女の子がやったと言いますが、いじめのようなことはありますか」
「いじめがあったとしても、本人が解決することだから子ども同士の問題に口出しをするつもりはないです」
「ミミが嘘を言っている可能性もあります」
先生の答えは...いじめはなく、以前ミミが筆箱を鉛筆で突いている様子を見て大事に使おうと注意したことがあるそう!
ミミはなぜ嘘を?
ミミは、パパが怖くて誰かのせいにすれば怒られないと考えたのかなと思います。パパにはやんわりと「ミミには問いたださないでほしい」とお願いし、パパも受け入れてくれました。
後になって「人のせいにしてはいけない」と伝え忘れたことに気がついたけれど、時間が経ってしまっていて今伝えてもあまり効果がないと思い、次の機会に伝えることに。
後になって「人のせいにしてはいけない」と伝え忘れたことに気がついたけれど、時間が経ってしまっていて今伝えてもあまり効果がないと思い、次の機会に伝えることに。
信じてあげられなかった縄跳び
保育園のとき、園の遊びの1つに縄跳びもあったけれど、ミミは興味がなく一切やりませんでした。
小学校では体育の授業で縄跳びがあります。購入するときに何色がいいか聞くと、「いらない」とかたくなに嫌がるミミ。縄跳びができないから「いらない」と言うのだろうけれど、授業で必要なので「使わなくてもいいから買うね」と伝えて購入。
半年後の担任の先生との後期面談時に縄跳びの話になり、ミミは最初はゼロ回だったのが最近2回跳べたらしく、先生はものすごく喜んでくれました。クラスでは50回跳べたら表彰状がもらえるそう。ミミが表彰状を貰うのは相当大変そうだと思った私は、家用に縄跳びを買い、休みの日に一緒にやってみました。
ミミの跳び方は勢いで跳ねていて2回がやっと。どうやら学校で習った二重飛びの方をやりたい気持ちが強くて、縄を早く回転させているようでした。私が見本で跳びながら「まずは普通に跳んでごらん」と言っても、普通飛びは一切やらないミミ。
小学校では体育の授業で縄跳びがあります。購入するときに何色がいいか聞くと、「いらない」とかたくなに嫌がるミミ。縄跳びができないから「いらない」と言うのだろうけれど、授業で必要なので「使わなくてもいいから買うね」と伝えて購入。
半年後の担任の先生との後期面談時に縄跳びの話になり、ミミは最初はゼロ回だったのが最近2回跳べたらしく、先生はものすごく喜んでくれました。クラスでは50回跳べたら表彰状がもらえるそう。ミミが表彰状を貰うのは相当大変そうだと思った私は、家用に縄跳びを買い、休みの日に一緒にやってみました。
ミミの跳び方は勢いで跳ねていて2回がやっと。どうやら学校で習った二重飛びの方をやりたい気持ちが強くて、縄を早く回転させているようでした。私が見本で跳びながら「まずは普通に跳んでごらん」と言っても、普通飛びは一切やらないミミ。
体育の授業のあった日、「30回できた!」とミミは嬉しそうに言いました。
私と練習したときはぜんぜん跳べていなかったので、「30回も跳べるわけがない、ミミは私を喜ばせようと嘘を言ってるのかも」と思ってしまいました。でも、もしかしたら本当に跳べたのかもしれないので、その場では「すごいじゃん」と軽く喜びました。
さらに1週間後、表彰状を持って帰ってきました。「50回跳べたんだよ!」とミミ。本当に跳べたのか!?まだ信じられない私は、担任の先生への手紙に書きました。先生からの返事は、「跳べましたよ」。
私は反省しました。「できるわけない」と決めつけてしまっていた...。
私と練習したときはぜんぜん跳べていなかったので、「30回も跳べるわけがない、ミミは私を喜ばせようと嘘を言ってるのかも」と思ってしまいました。でも、もしかしたら本当に跳べたのかもしれないので、その場では「すごいじゃん」と軽く喜びました。
さらに1週間後、表彰状を持って帰ってきました。「50回跳べたんだよ!」とミミ。本当に跳べたのか!?まだ信じられない私は、担任の先生への手紙に書きました。先生からの返事は、「跳べましたよ」。
私は反省しました。「できるわけない」と決めつけてしまっていた...。
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子どもを信じよう
ミミの言葉を本当に信じていたら、もっと一緒に喜べたのに。よく考えれば、跳べないのに表彰状を貰ってもミミは嬉しいはずがないし、きっと受け取らないでしょう。ミミのことをもっと信じよう!
筆箱の嘘も、怒らずに聞いていたら嘘ではなく、本当のことを教えてくれたかもしれません。今度、ミミと私だけでこっそり話しをしてみたいと思います。
筆箱の嘘も、怒らずに聞いていたら嘘ではなく、本当のことを教えてくれたかもしれません。今度、ミミと私だけでこっそり話しをしてみたいと思います。
専門家コメント 森しほ先生(医師・公認心理師)
「信じたいのに疑ってしまった」と思われる気持ち、よく分かります。お子さんにより良くなってほしいと思うからこそ迷い、後悔するのですよね……。
こういった問題には、子どもの発達段階と「防衛反応」、そして親側の認知のクセが関わってきます。ミミくんが嘘をついた場面は、「叱られる恐怖」を避けるための自己防衛です。意図的な嘘というよりも、「安心を守るための一時的な対処」であり、お子さんの発達上よく見られる反応です。特に小学校低学年では、まだ“正直さ”と“自己保身”のバランスが未熟で、状況に応じて揺れやすいという特徴があります。
お母さんが「30回跳べるわけがない」と感じたのは、思い込み、認知バイアスによるものです。子どもはすぐに成長するものですが、大人はなかなか変化しません。そのため、大人はついつい過去の経験から未来を予測し、「できる可能性」を低く見積もってしまいがちです。それが続くと、子どもの成長を見逃してしまうことになります。
強く叱ると、「恐怖→回避→嘘」という流れが生まれやすくなるので、躾は大切ですが、家庭内で安心して失敗や事実を話せる環境をつくることも大切です。心理的安全性があると、子どもは正直に話しやすいのです。間違えた時に素直に間違えたことを認めることは、子どもだけでなく大人にも難しいですよね。いえ、むしろ大人のほうが難しいかもしれません。今回のように、大人が「後から気づいて反省できること」自体が非常に大切です。こういった気づきがあれば、むしろ親子の信頼関係が深まっていくのではないでしょうか。「疑ったこと」よりも、「気づいて修正しようとしていること」に大きな価値があります。
まず一番大切なのは、「正しさ」より「安心」を優先する関わり方です。子どもが何かを話してくれたときに、「そう思ったんだね」「それは怖かったね」と気持ちを受け止めてあげることができると、嘘をつく必要が減ります。嘘の多くは“責められることへの回避”なので、安心できる環境があれば嘘をつく必要性が減っていきます。
また、おすすめなのは、「結果ではなくプロセスを褒める」ことです。縄跳びの例であれば「30回すごいね!」だけでなく、「練習続けてたんだね」「あきらめなかったのがすごいね」と声をかけることで、子どもは「できた・できない」に左右されずに自己肯定感を育てられます。
もしお子さんの話を疑いそうになったときには、否定する前に一呼吸おいて「この子は何を伝えたいんだろう?」と考えてみましょう。「ちゃんとしなきゃ」「正しく育てなきゃ」という思いが強いほど、疑いや不安も生まれやすくなります。気持ちに寄り添って、向き合っていれば、親としてじゅうぶんやっていると言えるのではないでしょうか。これからもtaekoさんがお子さんに寄り添って成長を見守っていけることを願っております。
こういった問題には、子どもの発達段階と「防衛反応」、そして親側の認知のクセが関わってきます。ミミくんが嘘をついた場面は、「叱られる恐怖」を避けるための自己防衛です。意図的な嘘というよりも、「安心を守るための一時的な対処」であり、お子さんの発達上よく見られる反応です。特に小学校低学年では、まだ“正直さ”と“自己保身”のバランスが未熟で、状況に応じて揺れやすいという特徴があります。
お母さんが「30回跳べるわけがない」と感じたのは、思い込み、認知バイアスによるものです。子どもはすぐに成長するものですが、大人はなかなか変化しません。そのため、大人はついつい過去の経験から未来を予測し、「できる可能性」を低く見積もってしまいがちです。それが続くと、子どもの成長を見逃してしまうことになります。
強く叱ると、「恐怖→回避→嘘」という流れが生まれやすくなるので、躾は大切ですが、家庭内で安心して失敗や事実を話せる環境をつくることも大切です。心理的安全性があると、子どもは正直に話しやすいのです。間違えた時に素直に間違えたことを認めることは、子どもだけでなく大人にも難しいですよね。いえ、むしろ大人のほうが難しいかもしれません。今回のように、大人が「後から気づいて反省できること」自体が非常に大切です。こういった気づきがあれば、むしろ親子の信頼関係が深まっていくのではないでしょうか。「疑ったこと」よりも、「気づいて修正しようとしていること」に大きな価値があります。
まず一番大切なのは、「正しさ」より「安心」を優先する関わり方です。子どもが何かを話してくれたときに、「そう思ったんだね」「それは怖かったね」と気持ちを受け止めてあげることができると、嘘をつく必要が減ります。嘘の多くは“責められることへの回避”なので、安心できる環境があれば嘘をつく必要性が減っていきます。
また、おすすめなのは、「結果ではなくプロセスを褒める」ことです。縄跳びの例であれば「30回すごいね!」だけでなく、「練習続けてたんだね」「あきらめなかったのがすごいね」と声をかけることで、子どもは「できた・できない」に左右されずに自己肯定感を育てられます。
もしお子さんの話を疑いそうになったときには、否定する前に一呼吸おいて「この子は何を伝えたいんだろう?」と考えてみましょう。「ちゃんとしなきゃ」「正しく育てなきゃ」という思いが強いほど、疑いや不安も生まれやすくなります。気持ちに寄り添って、向き合っていれば、親としてじゅうぶんやっていると言えるのではないでしょうか。これからもtaekoさんがお子さんに寄り添って成長を見守っていけることを願っております。
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