鉛筆はキライ、ひらがなドリルはイヤ。「書く」のが苦手なASD小1長男がラブレターを?
ライター:taeko
Upload By taeko
小学校に入学したばかりのころは、文字を書くことが苦手だったASDのミミ。急に書けるようになったのには、理由がありました。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
書くことが苦手だったミミ
ミミが鉛筆を持つようになったのは年長のころですが、とにかく嫌いで苦手でした。1年生になって仕方なく鉛筆を持つようになったけれど、平仮名のドリルはまったくやる気なし。年長向けの運筆ドリルもイヤイヤでした。
国語の宿題では、同じ文字を何回も書かなければならず、1文字書くのにも時間がかかっていました。興味のわかない文字を何回も書くことは私もつまらないと感じるはず、ミミが国語を好きじゃない気持ちもわかりました。
国語の宿題では、同じ文字を何回も書かなければならず、1文字書くのにも時間がかかっていました。興味のわかない文字を何回も書くことは私もつまらないと感じるはず、ミミが国語を好きじゃない気持ちもわかりました。
ミミが文字を書くように?
小学生になり半年くらいたったころ、学童で昆虫の名前と絵がある「昆虫カード」をたくさん紙に書いてきました。ミミは自分の好きなことなら文字を書けるんだとわかりました。
ちなみに足し算や引き算は得意で、ミミは 「好き」らしいです。だから数字は嫌がらずに書いています。昨年の休校時期に、iPadの算数アプリをやって、算数を好きになれたことが良かったのかも?
ちなみに足し算や引き算は得意で、ミミは 「好き」らしいです。だから数字は嫌がらずに書いています。昨年の休校時期に、iPadの算数アプリをやって、算数を好きになれたことが良かったのかも?
新しい苦手も出てきたけれど
授業はだいぶ進んできて、算数では「60マス計算」が始まりました。プリントを見ると、得意なはずの計算が間違っている!ミミに聞くと、計算する数字を誤って見てしまうとのこと。
先生も丁寧に教えてくださっているようですが、ミミはバツのチェックが付くので「算数キライ」と言うようになりました。ネットで探した計算のやり方をミミに伝えても、聞く気がなく、学校の先生じゃないとダメなのかも?
先生も丁寧に教えてくださっているようですが、ミミはバツのチェックが付くので「算数キライ」と言うようになりました。ネットで探した計算のやり方をミミに伝えても、聞く気がなく、学校の先生じゃないとダメなのかも?
ミミは、家でも積極的に漢字を書いてくれるように。パパとのゲームに出てくる漢字や、外で見かける漢字が分かって、楽しんでいるようです。
学校の授業で手紙を書くようで、私の誕生日に書いてくれました。保育園のころはまったく文字を書こうとしないので、興味を持ってくれたらいいなと思い、「だいすきだよ」と書いた手紙を持たせると保育園で破いていたことも。あのころはつらかったけど、今は私に手紙を書いてくれるなんて、成長がとっても嬉しい。
学校の授業で手紙を書くようで、私の誕生日に書いてくれました。保育園のころはまったく文字を書こうとしないので、興味を持ってくれたらいいなと思い、「だいすきだよ」と書いた手紙を持たせると保育園で破いていたことも。あのころはつらかったけど、今は私に手紙を書いてくれるなんて、成長がとっても嬉しい。
発達支援施設を探してみませんか?
お近くの施設を発達ナビで探すことができます
手紙を書く相手は...?
休日に動物との触れ合い体験に行き、そこにいるオカメインコがすっかり気に入ったミミ。学校でインコ宛に手紙を書いてきました!封筒に入れて、次の休日に手紙を持って行きました。
インコの前で手紙を読み、手紙を差し出すとインコは手紙をガジガジかじりました。「ありがとうって言ってるみたいだね」と言うとミミは嬉しそう。「また手紙を書くね!ほかの〇〇ちゃんにも書く!」と、10羽くらいいるインコの名前と性別を全部覚えていたことにびっくりです。
インコの前で手紙を読み、手紙を差し出すとインコは手紙をガジガジかじりました。「ありがとうって言ってるみたいだね」と言うとミミは嬉しそう。「また手紙を書くね!ほかの〇〇ちゃんにも書く!」と、10羽くらいいるインコの名前と性別を全部覚えていたことにびっくりです。
「好き」の力は大きい
ミミにとって、好きかどうかが大きいのだなと感じました。好きになると、勉強もうまくいくようです。国語を好きになってくれて良かったです!
専門家コメント 井上雅彦先生(公認心理師)
書くことが苦手だったり、読みの場合も隣の文字と混同してしまったり、読み書きの困難は子どもによって異なります。既存の教材で繰り返し練習をするよりも、ミミさんのように好きなものや関心のあるものを使って、手紙のように目的を持たせて文字を書く練習をするのは効果的です。苦手な活動も達成度合を視覚化するなど、本人にとっての具体的な目的や目標を持たせるようにしていくと、頑張れることも広がっていくと思います。(監修:公認心理師 井上雅彦先生)
LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
https://h-navi.jp/column
https://h-navi.jp/column
Sponsored
100回書いて覚える「苦しい学び」からの解放――小学校教員の経験が紡ぐ『ひらがなものがたり』で、文字を楽しく学ぼう
発達障害がある小学生の特徴は?発達障害のチェックポイントやグレーゾーンについても【専門家監修】
発達支援施設を探してみませんか?
お近くの施設を発達ナビで探すことができます