「帰宅の儀式」にイライラ、お友達への他害…ASDミミの保育園時代、発達障害の育児本を読んでは対応に悩んで
ライター:taeko
ASDの長男ミミの園生活を振り返ってみたいと思います。生後7ヶ月から会社の提携保育園に入園、1歳3ヶ月で自宅から自転車で5分ほどの保育園に転園しました。急いで迎えに行ってもなかなか帰れない日々が続きました。
園から30分間、帰れないことも
ASDの長男ミミは、生後7ヶ月から会社の提携保育園に入園し、1歳3ヶ月で自宅から自転車で5分ほどの保育園に転園しました。
2歳くらいになると毎朝のように登園を嫌がるようになりました。直前までご機嫌だったのに「行くよ~」と声をかけると、部屋の隅に行って「行かない!!」となり、家を出るまで10分以上かかることもよくありました。
逆に保育園を出るのも大変で、30分以上かかるときもありました。翌日の服やオムツなどの支度が終わって一緒に階段を降りると、また階段を登り、降りては登るを繰り返す。他の親子はスムーズに見えるし、「大変ですね」と言われることもありました。すると通りかかる先生方がミミにニコニコ声をかけてくれ、やっと靴を履けたときは先生方が神様に見えたものです!
やっとの思いで自転車まで行くと、今度はペダルをカラカラ回さないと気が済まない。難関をいくつも突破しないと帰れませんでした。せっかく会社から早く帰ってきたのに…とイライラ。ミミは保育園が大好きでもっといたかったのかも。時間に余裕を持ち、「1時間で帰れれば良いや」ぐらいに思えたらイライラしなかったかもしれないです。
2歳くらいになると毎朝のように登園を嫌がるようになりました。直前までご機嫌だったのに「行くよ~」と声をかけると、部屋の隅に行って「行かない!!」となり、家を出るまで10分以上かかることもよくありました。
逆に保育園を出るのも大変で、30分以上かかるときもありました。翌日の服やオムツなどの支度が終わって一緒に階段を降りると、また階段を登り、降りては登るを繰り返す。他の親子はスムーズに見えるし、「大変ですね」と言われることもありました。すると通りかかる先生方がミミにニコニコ声をかけてくれ、やっと靴を履けたときは先生方が神様に見えたものです!
やっとの思いで自転車まで行くと、今度はペダルをカラカラ回さないと気が済まない。難関をいくつも突破しないと帰れませんでした。せっかく会社から早く帰ってきたのに…とイライラ。ミミは保育園が大好きでもっといたかったのかも。時間に余裕を持ち、「1時間で帰れれば良いや」ぐらいに思えたらイライラしなかったかもしれないです。
園での教室と先生が変わって
保育園から療育を勧められる前後のころのことです。早生まれのミミは3歳2ヶ月で進級。園での部屋が変わり、先生も前年度の先生が2人とも退園してしまい、ミミにとってはものすごい変化でした。
新しい先生や新しい環境のなか、ミミはおもちゃを投げることが増えました。家でも園でも投げてしまうので、その都度「おもちゃがこわれる、おもちゃがかわいそうだよ」と伝えました。周りからすると、あまりに唐突に投げるので何が何だか分からず、頭に???が浮かびます。もしかしたらミミは投げてみたかっただけかもしれないけど、周りの人に当たったら危ないので投げる行動を減らしてほしい一心でした。園で木製のおもちゃを投げたら自分の顔にぶつかって、鼻血が出たこともありました。
新しい先生や新しい環境のなか、ミミはおもちゃを投げることが増えました。家でも園でも投げてしまうので、その都度「おもちゃがこわれる、おもちゃがかわいそうだよ」と伝えました。周りからすると、あまりに唐突に投げるので何が何だか分からず、頭に???が浮かびます。もしかしたらミミは投げてみたかっただけかもしれないけど、周りの人に当たったら危ないので投げる行動を減らしてほしい一心でした。園で木製のおもちゃを投げたら自分の顔にぶつかって、鼻血が出たこともありました。
お友達を噛んでしまった
園から療育を勧められ、最初の面談を半年待つことに。初めて聞いた「発達障害」について知るために本を読み始めたころ、ミミが園でお友達を噛んでしまいました。
先生はとても丁寧に状況を説明してくれました。ミミが絵本に夢中になっていたときにA君が話しかけてきて、ミミは「待っててね」と言ったけれど繰り返し話しかけられて噛んでしまったとのこと。先生はミミの気持ちを代弁しながらも、「噛むことはいけない」と伝えてくれたそうです。
その日の帰り道は、頭が真っ白になりました。療育本には、一度注意すれば良いとありました。その場で注意しないと、後から言われても本人は覚えていないのでなぜ怒られているのか分からないそうです。それでも私は言わずにいられず、帰宅途中に立ち止まり「噛んではいけません」と低い声で言い、その後は無言のまま帰宅。
ミミと関わりたくない、関わり方がわからないと思い少し離れて歩いていましたが、ケロッとしているミミを見ると怒りがわいてしまいました。この年頃の子どもは言葉でうまく伝えられず、噛んでしまうことがある。成長とともに、数年で落ち着く。そう今なら分かるけれど、当時の私は毎日お迎え時に先生に「今日は何もなかったか。噛まなかったか」を確認して、安堵したり溜息をついたりしてばかりいました。
先生はとても丁寧に状況を説明してくれました。ミミが絵本に夢中になっていたときにA君が話しかけてきて、ミミは「待っててね」と言ったけれど繰り返し話しかけられて噛んでしまったとのこと。先生はミミの気持ちを代弁しながらも、「噛むことはいけない」と伝えてくれたそうです。
その日の帰り道は、頭が真っ白になりました。療育本には、一度注意すれば良いとありました。その場で注意しないと、後から言われても本人は覚えていないのでなぜ怒られているのか分からないそうです。それでも私は言わずにいられず、帰宅途中に立ち止まり「噛んではいけません」と低い声で言い、その後は無言のまま帰宅。
ミミと関わりたくない、関わり方がわからないと思い少し離れて歩いていましたが、ケロッとしているミミを見ると怒りがわいてしまいました。この年頃の子どもは言葉でうまく伝えられず、噛んでしまうことがある。成長とともに、数年で落ち着く。そう今なら分かるけれど、当時の私は毎日お迎え時に先生に「今日は何もなかったか。噛まなかったか」を確認して、安堵したり溜息をついたりしてばかりいました。