年下の子にお世話される姿に胸が痛い!自閉症息子の保育園生活。でも...加配の先生に救われて

ライター:ぼさ子
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年少時代は癇癪続きで園生活もままならなかったほぺろうですが、一年かけてようやく母子分離も平気になり保育園を楽しめるようになってきました。年中さんに進級した途端、自立心が芽生え少しずつ出来る事が増えてきたほぺろう。だけど、母親である私は ほぺろうが年中さんになったことにより『あること』が気になってモヤモヤと悩んでいました。

『年少だから仕方ない』が通用しなくなった年中さん

自閉症と知的障害を合わせ持つほぺろう。2~3歳頃が癇癪のピークで眠っている時以外は一日中ずっと爆音で泣き続ける様な子どもでした。
保育園の年少さんのときも癇癪は治らず、私が知る以上に先生やお友達に大変な迷惑をかけていただろうと推測されます。

そんなほぺろうですが、年中さんに進級した途端 何故か格段に癇癪が減り(ほぺろうの心境の変化は私にもわからない)、ずっと苦労してきた母子分離も平気になって随分と接しやすくなりました。

変更が苦手で場所見知り・人見知りの激しいほぺろうが 進級に伴うクラス替えに適応できるか心配していましたが、園児数の少ない保育園だったことが幸いして 元々異年齢の子や他クラスの先生との交流が多かったおかげで クラスや先生が変わっても案外気持ちが崩れずに乗り越えられました。

気持ちが落ち着き周りが見える様になってきたのか、ほぺろうはクラス活動やお片付けなど いろいろできることが増えて、凄く嬉しい成長!
…なのに、素直に喜べない私がいました。
ほぺろうは成長しているのに素直に喜べない私
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何故なら、年少さんのときはほかの子と差を感じても『年少だから仕方ない』と私は勝手に逃げ道を作って自分に言い聞かせていたのですが、
年中はもうお兄さん!今までの言い訳は通用しなくなったのです。

できることが増えたとは言え、お喋りも行動も 同じ歳の子はおろか 歳下の年少さんの方が上回っていて、差を感じるどころか劣等感を持たずにいられませんでした。
園児数の少ない保育園なので年中・年少クラスが合同になり、どうしても年少さんとの比較に目が行ってしまいます。
ほぺろうをサポートする加配の先生
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年少さんにお世話されている息子を目撃!!その時母は…

ある日のお迎え時、帰りの会終了後 お迎えを待つ間遊ぶために園児たちが広場に移動するというタイミングでした。

ほぺろうのクラスは年中・年少合同だったので、年中さんと年少さんは二人一組のペアになって手を繋ぎ、年中さんがリードして年少さんをお世話するという形で場所移動していました。

年少さんを気遣いながらリードしていく年中さんは立派なお兄さんお姉さんの顔で、私は頼もしくも微笑ましく遠くから眺めていました。
でも1組、違和感のあるペアが…。なんか小っちゃい子がデッカい子を引っ張ってる!

言わずもがな、それはほぺろうペア。
「ほぺろう、こっちだよー」「ほぺろう、ママ来てるよーカバン持ったー?」と、しっかりとしたお世話されっぷり。当のほぺろうは上の空…。
同じ歳の子と差を感じたりするのは大分慣れた気でいたけど、まさか歳下の子にまで面倒見てもらってるとは!!
年下の子に面倒を見てもらっているほぺろう
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コロナ禍で保護者が園内の様子を見られる機会は例年よりグッと減ってしまっていたので この現場を目撃したのは偶然。でも、ほぺろうが歳下さんにお世話されているなんて きっと日常茶飯事なんだろうな…。
情けないやら劣等感やらで、私はチョッピリ泣いてしまいました。

気持ちをラクにしてくれた加配の先生の接し方

お喋りができる子であれば 自分でママやパパに保育園での出来事を話してくれることが多いと思いますが、発語の無いほぺろうはそれが一切ありません。
そんなほぺろうの代わりに加配の先生が毎日 保育園での出来事をお話ししてくれるのですが、先生の話が面白くて お迎え時間は私のお楽しみタイム。

私が先生の話が好きな理由は、「今日は何ができた」とか「ここが成長した」という内容の話も混じえつつ、成長のことばかりに価値を置いているのではなく『ほぺろうと一緒に過ごすこと自体を先生が楽しんでくれている』と感じさせてくれるからでした。
私が好きな加配の先生の話
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「成長していないとダメだ」と焦っている私に対し、先生は『ありのままのほぺろう』を受け入れてくれていて それがとても嬉しかったのです。

ほぺろうのことを好きでいてくれる先生がいて、助けてくれるお友達がいて、ほぺろうも園生活を楽しんでいて…
もしかしたら、『劣等感』というのは私一人の空回りなのかも知れません。
次ページ「現在は年長さん。劣等感がないと言ったら嘘になるけど…」

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