2歳から始まった自閉症息子の偏食。罪悪感に悩むも夫の意外な一言に救われて⁉保育園年中から変化も

ライター:ぼさ子
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わが家の息子ほぺろうは2歳を過ぎたあたりから自閉症の特性が目立ちはじめ、毎日癇癪に苦労させられていました。しかし癇癪のほかにも悩みの種があり、生活の中で困ったのが『偏食』です。偏食のせいでお腹が満たされず余計に癇癪を起こすばかりでなく栄養の偏りも気になって、母親である私としては頭を抱える日々でした。

食べられるのはこれだけ!!ほぺろうの偏食事情

『茶色い料理』でなければ味見すらしない
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自閉症と知的障害のある現在5歳のほぺろう。実は1歳ごろまではブロッコリーやキュウリなど緑の野菜も食べていたのですが、2歳を過ぎたあたりから自閉症の特性なのか、どんどん食材の拒否が激しくなり、やがて緑の野菜はおろか肉類も受け付けなくなり、限られたものしか口にしなくなりました。

ほぺろうが食べてくれるものは、米、うどん、そば、火を通した魚、さつま揚げ、豆腐、カボチャ、ニンジン、イモ類、シメジ、野菜ジュース、果物、お菓子少々…以上。驚異の少なさです。(気に入ったものはいくらでも食べる)

しかもほぺろうは見た目重視らしく、『茶色い料理』でなければ味見すらしません。
どんなに好みに合いそうな味付けであっても、見た目の一次審査を通らなければどんなに勧めても一切拒否!!

自宅でも対応が大変なのに いろんな種類のおかずがある保育園の給食はもっと大変で、問題は食べてくれないことだけにとどまらず、空腹による苛立ちで癇癪を起こし、お昼寝時間に泣き暴れるという事態に。
保育園の先生は「お母さん、気にしないで!焦らず様子を見ましょう」と言ってくれるけど、ほぺろうだけ別室移動で先生を付き合わせたり、お友達の眠りの妨げになっていたりで多大な迷惑を掛けている事は間違いなし。
空腹で癇癪を起こし、お昼寝時間に泣き暴れるほぺろう。母は迷惑をかけていると感じていた
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好き嫌いの範囲を超えた偏食のせいで保育園に毎日迷惑を掛けていること、そして何より 子どもにとって必要な栄養バランスが摂れていないこと…
母親としての責務を果たせていないと感じ、私にとってほぺろうの偏食は『罪悪感』でしかありませんでした。

偏食への罪悪感を持つ母。そこに夫の言葉が…

一人で悶々と悩む私。とりあえず少しでも癇癪を抑えるために、栄養無視の食べられる食材だけのごはんをほぺろうに与える日々を送っていました。

「こんなんじゃダメだよね…ほぺろう病気になっちゃう…」と暗く呟いていたら、夫ぺー太が「えー?大丈夫じゃなーい?」と能天気な返事。他人事か?と思っていたら意外な続きが…「だって俺、中学になるまで一切野菜食べなかったもん!」
偏食に悩んでいる妻に、夫は「中学まで野菜を一切食べなかった」と言う
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…はい!?私は耳を疑ったというか、度肝を抜かれました。
中学になるまでって…本当にそんな人間いるのか?と思い、義母(ぺー太の母)に聞いてみました。
義母の話によると、現在のほぺろうと同じく、子ども時代のぺー太には本当に苦労させられたそうで、食べられる食材も少なく野菜はニンジンジュースで補っていたとのことでした。

しかしぺー太は、そんなことを想像できないくらい、今では何でも食べるし(むしろ食べるの大好き)、病気もしない健康優良丈夫人間!!
ぺー太と障害のあるほぺろうとでは違うかもしれませんが、こんな身近に偏食の先輩がいて、元気に能天気に大人になっているのを見てたら、なんだか悩んでいた自分が急にバカバカしくなって肩の力が抜けました。

とりあえずぺー太には、苦労かけた義母に土下座して感謝してほしい!!
夫の偏食について、義母に電話をしたときに確認をする妻
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年中ごろから次第に変化が。その理由は…

開き直ってきた私は、成長とともに食べられる食材が増えることを祈りつつ、ほぺろうにはいまだに茶色い料理ばかり食べさせています。保育園の給食では先生の理解に甘えて、どうしてもチャレンジできないときは食べられるものをおかわりするなどで対応してもらっています。

そんなほぺろうですが、年中に進級したころから次第に変化が…

年少時代は何に対しても適応が難しく癇癪を起こしてばかりの一年でしたが、年中さんになると次第に落ち着き出し、そのおかげか『周りのお友達を意識する』ことができるようになってきたと思います。
すると、お友達の様子を見て今まで口にしなかったものにチャレンジすることが増えたそうな。


また、ほぺろうの中で「野菜を食べるとカッコイイ」という認識があるのか、年少の終わりごろ、給食で女の子と一緒のテーブルのときに頑張って緑の野菜に手をつけるという姿が見られたそうです。
「野菜を食べるとカッコイイ」という認識か、頑張って野菜に手をつけるほぺろう
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