特定の虫でフリーズ、パニック!「限局性恐怖症」の息子、乗り越えられない恐怖と戦う試練の夏
ライター:かなしろにゃんこ。
ADHDと広汎性発達障害がある息子リュウ太は5センチ以上の動きが速く飛んでくる虫が大キライ!
近寄られるとフリーズして叫ぶというパニックを起こすほど苦手です。
虫たちの活動が盛んな夏季は怯えながら暮らしていて、虫の対策に親子で協力するのでした。
虫の「限局性恐怖症」がある息子リュウ太の場合。
ADHDと広汎性発達障害があるリュウ太は虫がキライです。
キライと言うよりも恐いのだそうで…「限局性恐怖症」というものです。
「限局性恐怖症」とは特定の状況、環境、または対象に対する持続的で不合理な強い恐怖(恐怖症)から成り、その恐怖により不安および回避が誘発される症状です。恐怖症の原因は不明で、恐怖症は病歴に基づいて診断されます。治療は主に曝露療法となります。
多い症状としては動物(動物恐怖症)、高所(高所恐怖症)、雷雨(雷恐怖症または雷鳴恐怖症)などがあげられます。
キライと言うよりも恐いのだそうで…「限局性恐怖症」というものです。
「限局性恐怖症」とは特定の状況、環境、または対象に対する持続的で不合理な強い恐怖(恐怖症)から成り、その恐怖により不安および回避が誘発される症状です。恐怖症の原因は不明で、恐怖症は病歴に基づいて診断されます。治療は主に曝露療法となります。
多い症状としては動物(動物恐怖症)、高所(高所恐怖症)、雷雨(雷恐怖症または雷鳴恐怖症)などがあげられます。
保育園時代はワラジムシやダンゴムシを集めてペットにしていたこともあり小さい虫は大丈夫なのですが、夏季に現れる蛾と蝶がかなり苦手なリュウ太。
小さいサイズでも蛾や蝶は近寄ってくるとパニックになってその場で暴れます。
自分では何も行動できなくなるので体についた場合は他者にとってもらうなどしてもらわないとパニックがおさまりません。
夏季は虫の恐怖と戦う季節です。戦うのは虫ではなく、虫を恐がる自分の心です。
小さいサイズでも蛾や蝶は近寄ってくるとパニックになってその場で暴れます。
自分では何も行動できなくなるので体についた場合は他者にとってもらうなどしてもらわないとパニックがおさまりません。
夏季は虫の恐怖と戦う季節です。戦うのは虫ではなく、虫を恐がる自分の心です。
そんなある日、サイクリング中にトラブル発生…!?
小学校4年生のある日。
母とサイクリング中にパニックが起きました。
母のうしろを離れて走っていたリュウ太になかなかのサイズの蛾が飛びつき、服についてしまいました。
その場で立ち止まり大声で「助けて――――!!」と叫ぶリュウ太。
普段から蛾が体についたときは激しく踊るしかないのよ、大きく体を動かすと飛んでいくからね大丈夫よ!と対策も言い聞かせていましたが、実際に体につくと恐怖からそんなことは忘れてしまって叫ぶことしかできません。
母とサイクリング中にパニックが起きました。
母のうしろを離れて走っていたリュウ太になかなかのサイズの蛾が飛びつき、服についてしまいました。
その場で立ち止まり大声で「助けて――――!!」と叫ぶリュウ太。
普段から蛾が体についたときは激しく踊るしかないのよ、大きく体を動かすと飛んでいくからね大丈夫よ!と対策も言い聞かせていましたが、実際に体につくと恐怖からそんなことは忘れてしまって叫ぶことしかできません。
たまたま近くにいたサイクリング中の道路工事をしている男性にリュウ太はなんとか助けを求めました。
自転車に腰かけ、体をフリーズさせたまま「助けてください――――」と。
工事作業中の男性は突然現れた叫ぶ少年に「……」ポカ――――ン?? 少年の身に何が起っているのかわからずに、だたパニックのリュウ太を見ていました。
自転車に腰かけ、体をフリーズさせたまま「助けてください――――」と。
工事作業中の男性は突然現れた叫ぶ少年に「……」ポカ――――ン?? 少年の身に何が起っているのかわからずに、だたパニックのリュウ太を見ていました。
母は急いでリュウ太を助けにいきたいところですが、実は……私もこの「限局性恐怖症」でありまして、蛾と蝶が苦手ですから息子を助けることができません。
リュウ太は母が助けてくれないとわかると、母の教えてきた激しく踊って体に着いた虫を追い払う方法を実行したのです。
その結果、見事蛾はリュウ太から離れていきましたが、リュウ太のメンタルは大打撃を受けてしまいました。楽しいサイクリングが一転、最悪の日になってしまいました。
ただの虫じゃないか、そんなに嫌がったり驚くことはないだろうと思うかもしれませんが、この恐怖症は人それぞれで、血が恐い・高所が恐い・乗り物が恐いなど特定の物に対して強い恐怖心を持つ症状は様々あります。
日常生活の中でもいつこれらの恐ろしいものに鉢合わせるのかとびくびく怯えて暮らしているのです。
恐怖症を克服はできないけれど自分で恐怖の対象への対策を取り日常生活をおくれるまでにはならないといけません。
ちゃんと蛾を自分で追い払うことができたことに母は「よし!よし!」と息子の成長を喜びました。
リュウ太は母が助けてくれないとわかると、母の教えてきた激しく踊って体に着いた虫を追い払う方法を実行したのです。
その結果、見事蛾はリュウ太から離れていきましたが、リュウ太のメンタルは大打撃を受けてしまいました。楽しいサイクリングが一転、最悪の日になってしまいました。
ただの虫じゃないか、そんなに嫌がったり驚くことはないだろうと思うかもしれませんが、この恐怖症は人それぞれで、血が恐い・高所が恐い・乗り物が恐いなど特定の物に対して強い恐怖心を持つ症状は様々あります。
日常生活の中でもいつこれらの恐ろしいものに鉢合わせるのかとびくびく怯えて暮らしているのです。
恐怖症を克服はできないけれど自分で恐怖の対象への対策を取り日常生活をおくれるまでにはならないといけません。
ちゃんと蛾を自分で追い払うことができたことに母は「よし!よし!」と息子の成長を喜びました。
わが家の対策方法
私は蛾と蝶だけが恐怖の対象で、ほかの虫は大丈夫なのですが、リュウ太は5センチ近い虫や飛ぶ種類、脚が長い種類などダメな虫が多いのでわが家では一年を通して家に虫が入らない対策をしています。
家中の電気を虫が寄り付かなくなるLEDに変更していったり、虫が嫌がる植物を植えたり、玄関や網戸などに虫よけのスプレーを散布したり、戸の隙間を虫が入れないテープで塞いだり…工夫して安心な暮らしができるようにはなってきました。
特に親子で徹底しているのはドアの開け閉めや家の出入りも素早く行うようにすることです。買い物から帰宅して荷物を家に入れる際は協力してドアを開ける時間を短縮するなど協力しています。
家中の電気を虫が寄り付かなくなるLEDに変更していったり、虫が嫌がる植物を植えたり、玄関や網戸などに虫よけのスプレーを散布したり、戸の隙間を虫が入れないテープで塞いだり…工夫して安心な暮らしができるようにはなってきました。
特に親子で徹底しているのはドアの開け閉めや家の出入りも素早く行うようにすることです。買い物から帰宅して荷物を家に入れる際は協力してドアを開ける時間を短縮するなど協力しています。
それでもムカデや大きい蜘蛛などは侵入してしまいますが、息子も成長するにつれて少しだけ虫に強くなっていきました。
以前と同じく恐がるものの、特大サイズの虫でなければ追い払うことや退治することができるようになってきました。
こんなわが家なので、山に遊びに行く際には虫よけネット付きの帽子に夏でも長袖を着たりと、とことん対策を行っています(笑)
以前と同じく恐がるものの、特大サイズの虫でなければ追い払うことや退治することができるようになってきました。
こんなわが家なので、山に遊びに行く際には虫よけネット付きの帽子に夏でも長袖を着たりと、とことん対策を行っています(笑)
発達障害があるから「限局性恐怖症」になる、という訳ではありません。ですが、逆に発達障害がない方も含め、このような恐怖症で悩む人も多くいるのではないか?と思い今回コラムにしました。
心の問題なので強い気持ちで乗り越えればいいのでしょうけど、恐怖心は簡単に無くなりません。だからこそツライのです。自分でできる対策などをしっかり立て、少しでも安心した日常を送りたいものです。
心の問題なので強い気持ちで乗り越えればいいのでしょうけど、恐怖心は簡単に無くなりません。だからこそツライのです。自分でできる対策などをしっかり立て、少しでも安心した日常を送りたいものです。
LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
https://h-navi.jp/column
https://h-navi.jp/column