場面緘黙の娘、年長で初の登園渋りと給食拒否。小学校でも「言えない」「残せない」悩みは続き…

2021/08/30 更新
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現在4年生の場面緘黙の次女。
保育園時代では、3・4・5歳児の異年齢混合クラスに在籍していて、4歳までは「ものすごく引っ込み思案でおとなしい子」ながら、お友達と楽しく過ごすことができていました。

ただ年長さんになってから、初めて保育園の行きしぶりが出てきたのでした。
さらに、今まで食べられていた保育園の給食が食べられなくなったりと、次女に変化が表れてきました。

そんなころのお話です!

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まりまり
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監修: 三木崇弘
フリーランス児童精神科医
スクールカウンセラー
兵庫県姫路市出身。愛媛大学医学部卒・東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了。早稲田大学大学院経営管理研究科修士課程在学中。 愛媛県内の病院で小児科後期研修を終え、国立成育医療研究センターこころの診療部で児童精神科医として6年間勤務。愛媛時代は母親との座談会や研修会などを行う。東京に転勤後は学校教員向けの研修などを通じて教育現場を覗く。子どもの暮らしを医療以外の側面からも見つめる重要性を実感し、病院を退職。 2019年4月よりフリーランス。クリニック、公立小中学校スクールカウンセラー、児童相談所、児童養護施設、保健所などでの現場体験を重視し、医療・教育・福祉・行政の各分野で臨床活動をしている。

3・4・5歳児の異年齢混合クラスの年長さんに進級!

ものすごく小さな園だったので、次女がいた異年齢混合クラスも10人程度の小さなクラス。
この環境が次女にとても良く合っていて、このクラスで年中までお友達と毎日楽しく過ごすことができていました。

次女は「ものすごく引っ込み思案でおとなしい子」ではありましたが、それまで保育園に楽しく通えていたのと、去年の担任の先生がそのまま持ち上がりだったので、私としては進級に対してあまり心配していませんでした。

そして、ついに年長さんへ進級となり、進級後すぐも特に問題なく過ごせていました。
…が、しばらくたってから、次女に変化が出てきたのです。
年長さんになった次女
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年長さんで、初めて保育園への行き渋りが出てきた

保育園へ行き渋る次女
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最初は「行きたくない~」と、グズグズしている程度。
行きたくない理由を聞いても具体的には出てこないし、保育園に行ってしまえばお友達と楽しく過ごせていたので、「環境も変わったし、こんなこともあるよね…」と、受け止めていました。
そのうちに、行きたくないとシクシク泣く日もでてきましたが、私自身仕事もあったので、「休ませる」という選択はせずに、何とか励ましながら、ごまかしごまかし連れて行っている日々でした。

保育園の給食が食べられなくなった

次女は同じころに、今まではモリモリ食べられていた保育園の給食を嫌がり始めました。
それまでは、離乳食のころからよく食べる子で、大きな偏食もなく、「食べない」ことで困ったことはなし。
食べすぎるくらいだったのに、ここにきて「保育園のお肉イヤ~」「野菜嫌い~」と…。
(今までモリモリ食べていたのに、今さら…⁉)と驚きました。

給食を嫌がるようになり、保育園で食べる量は減っていきました。
それでも家での食事は普通に食べていたので、保育園に行きたくないがための一時的なわがままで、そのうち治まるだろうと考えていたのでした。

でもある日、次女が、給食で嫌いなものを頑張って食べた結果、嘔吐してしまったのです。
体調が悪かった訳ではなく、嫌いでも先生に言えず、無理に口にした結果でした。
その話を先生と次女から聞いて、「わがままじゃなくて、本当に食べられないんだ…」とやっと気づくことができました。

次女はとにかく周りに気をつかう子で、とても責任感が強く頑張り屋な一面があります。
私や先生から「少しでも食べて」と言われて、真面目にとても頑張っていたようです。
その上、自分から「いりません」とか「減らしてください」と言えなかったので、こんな結果になってしまいました…。
保育園の給食を残すようになった次女
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給食が食べられない次女への先生の対応

給食が食べられない次女への先生の対応
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このあとも食べられない状態が続いたので、担任の先生とお話して「給食の前に先生が次女に個別に確認して食べられないものは減らすこと・無理をしないで残しても良いこと」にして、次女自身は就学に向けて「自分で食べられないものを聞かれたときにちゃんと言うこと」の練習を始めました。
結局、給食を食べる量は増えませんでしたが、自分で量を調節することは徐々にできるようになりました。

このとき、私自身もかなり心配して、先生にいろいろ相談していましたが、先生から「食べることは本来楽しいことのはずなので、食事の時間を楽しくできたらと思っています」という言葉をいただいて、とても気が楽になったことを覚えています。

その後、小学校に入学して、給食はどうしているか…?

そして、このときから、現在(小学4年生)まで、給食があまり食べられない状態はずっと続いています。

今までの小学校のクラスの給食の指導では、「全部食べなくてはいけない・残してはいけない」といった厳密なものはなく、「残すよりは先に減らす」という感じできています。
保育園のときに練習していたことに近いので、何とかやっていけるか?と思っていましたが…。
結局、2年生のころまでは、次女が自分で苦手なものを先に減らしたり、先生に言ったりすることはできず…さらに「残すことは悪いこと」という風に言われていたプレッシャーを過度に感じていて、頑張って無理に食べていたようです。

でもやはり、どうしても食べられないものはあって、その結果、次女が考え出した方法は、「食べられない(飲み込めない)ものを口の中に入れたまま家まで持って帰ってくる」なのでした…。
飲み込めない給食を口に入れたまま帰ってくる次女
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場面緘黙で学校で話せないので、誰にも分からなかったのでしょう…。
次女の話を聞くと、教室ではまず恥ずかしくて吐き出せないし、学校のトイレに行くのも怖いしで、結局口に入れたまま帰ることになっていたようです。
私からも、「こっそりティッシュに出せない?」とか「トイレにサッと行ったらどう?」とかアドバイスしていましたが、それができないから本人は困ってるんですよね…。
先生にもお話しして、「給食を減らしたり、残したりしても大丈夫」と本人に伝えますが、人と違うことをして目立つのが嫌だそうで、そうできないことも多くありました。

4年生の今はやっと慣れてきて、減らしたり残したり、自分で何とか調節できるようになっています!

執筆/まりまり
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場面緘黙(かんもく)の原因とは?声が出ない要因、子どもの緘黙はなぜ起こる?大人の場合は?について解説

(監修:三木先生より)
少しずつ慣れてきたようでよかったです。自分から上手く言えない子の場合は、保育園の先生がしてくださったように「大人の側から確認してあげる」という対応と、その背景にある考え方としての「食事は本来楽しいもの」という感覚はすごく大事です。
食事も遊びも学びも、本来は楽しいはずのもの。それがそうでなくなってしまった時は、行動がプレッシャーや義務にならないように考えてあげられると良いですね。
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