行事で動けず固まる年長娘にイライラ…もしかして「動かない」じゃなくて「動けない」だった? 娘が場面緘黙と分かった今、思うこと
ライター:まりまり
小学2年生のときに場面緘黙と診断された、現在4年生の次女。
1歳から通っていた保育園では、楽しく毎日過ごすことができていました。
ただ、年長さんになってからこの状況に変化が…。
このころは、私自身、次女が「場面緘黙かも?」などとは全く思っていなかったので、次女の行動がなかなか理解できずにもどかしく感じていました。
そんな、年長さんになってからの気になった出来事について書いていきたいと思います。
今回は、2歳上の長女の小学校の運動会に参加したときのお話です。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
年長さんになってから、プレッシャーを感じるようになった次女
次女は保育園で、「ものすごく恥ずかしがりやで引っ込み思案な子」と言われ続けながらも、楽しく過ごすことができていました。
ただ、年長さんになってからは、いろいろプレッシャーを感じ始めていました。
そのせいか、保育園への行き渋りが出てきたり、給食が食べられなくなったりと、今まで見られなかった問題が出てくるように…。
そんな中、なるべく小学校という環境に慣れるようにと、長女の学校行事などの際は次女も一緒に小学校へ連れて行くようにしていました。
ただ、年長さんになってからは、いろいろプレッシャーを感じ始めていました。
そのせいか、保育園への行き渋りが出てきたり、給食が食べられなくなったりと、今まで見られなかった問題が出てくるように…。
そんな中、なるべく小学校という環境に慣れるようにと、長女の学校行事などの際は次女も一緒に小学校へ連れて行くようにしていました。
長女の運動会、来年入学する年長さんに向けたプログラムに参加
もちろん長女の小学校の運動会にも参加。
長女の通っている小学校では毎年、翌年度入学してくる年長さんのためのプログラムが1つ用意されています。
プログラム内容は、「スタート→6年生の待つ箱の前へ行く→箱の中から好きな手作りおもちゃを選んで→ゴール」という、いたって簡単なもの。
ただ、そのプログラムの時間になって、次女を連れて行こうとしたところ、押しても引いても説得しても、全く動こうとしないのでした…。
長女の通っている小学校では毎年、翌年度入学してくる年長さんのためのプログラムが1つ用意されています。
プログラム内容は、「スタート→6年生の待つ箱の前へ行く→箱の中から好きな手作りおもちゃを選んで→ゴール」という、いたって簡単なもの。
ただ、そのプログラムの時間になって、次女を連れて行こうとしたところ、押しても引いても説得しても、全く動こうとしないのでした…。
もちろん今までの次女の性格から、大勢の人前に行くのが嫌なんだろうとは思いました。
でも、ちょっと走っておもちゃを貰ってくるだけのこんな簡単なことができなくて、これから小学校でやっていけるのか⁉ と、私自身に焦る気持ちもありました。
「いつもの保育園ではできることなんだから、やらせればできるはず!」と、次女の背中を押して、半ば無理やり連れて行ったのでした…。
でも、ちょっと走っておもちゃを貰ってくるだけのこんな簡単なことができなくて、これから小学校でやっていけるのか⁉ と、私自身に焦る気持ちもありました。
「いつもの保育園ではできることなんだから、やらせればできるはず!」と、次女の背中を押して、半ば無理やり連れて行ったのでした…。
楽しそうに参加している子たちの中で…
無理やり連れて行ったものの、端から見ていると、緊張で固まり、一人でどんよりした雰囲気の次女…。
結局次女は一人で立ち尽くしていて最後までスタートできず、先生に背中を押されてやっと動き出したのでした。
何とか6年生の前に行くも、どのおもちゃが良いか言えず、6年生が手渡してくれたものを持って立ち尽くす次女。
6年生に引っ張られ、先生に背中を押されてやっとゴール…。
とにかく自分で動けない。
ほかの同年代の子が楽しそうにスイスイとこなしている中、自分で動けない次女を見て、「やり方が分からない訳じゃないのに、なんでこんな簡単なことができないんだ?」と、私はもどかしい気持ちになっていました。
結局次女は一人で立ち尽くしていて最後までスタートできず、先生に背中を押されてやっと動き出したのでした。
何とか6年生の前に行くも、どのおもちゃが良いか言えず、6年生が手渡してくれたものを持って立ち尽くす次女。
6年生に引っ張られ、先生に背中を押されてやっとゴール…。
とにかく自分で動けない。
ほかの同年代の子が楽しそうにスイスイとこなしている中、自分で動けない次女を見て、「やり方が分からない訳じゃないのに、なんでこんな簡単なことができないんだ?」と、私はもどかしい気持ちになっていました。
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