悪夢が怖い!発達障害むっくんの「眠れない」問題、どうしたら?母も入眠障害に…親子で向き合った睡眠問題の年長から小2現在
ライター:ウチノコ
こんにちは、ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つ小学2年生、むっくんの母ウチノコです。小さなころから入眠が苦手なむっくんも成長と共に自分が眠ることが苦手だと自覚するようになりました。今回は親子で入眠と向き合った年長さんから現在までのお話です。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
入眠が難しい
むっくんは小さいころから入眠が苦手です。もともと入眠しにくい体質なのもありますが眠ることに強い不安感を持っていて、眠ろうとすると緊張して余計寝つけなくなるようでした。5、6歳のころは21時から22時ごろに寝室に入っても眠りにつくのは23時から24時。
翌日の生活を考えると心配になる入眠時間ですが、不安が和らぐよう「早く眠る」よりは「穏やかに眠る」を意識して暮らしていました。ところがそんなむっくんに、さらなる試練が訪れたのです。
翌日の生活を考えると心配になる入眠時間ですが、不安が和らぐよう「早く眠る」よりは「穏やかに眠る」を意識して暮らしていました。ところがそんなむっくんに、さらなる試練が訪れたのです。
悪夢の始まり
むっくんは、6歳から過度の疲れ、強い刺激、不安や興奮が強い夜に悪夢を見るようになりました。悪夢を見ると泣きながら飛び起きて、怖がって再入眠できなくなります。さらに悪夢の恐怖が和らぐまで「怖い夢を見るから眠りたくない!」と睡眠を拒否することもありました。ここで眠ることを強要するとますます不安が強くなりかねないと判断し、不安が和らぐことだけを目的に朝までアニメをつけて過ごした日もありました。
私まで眠れない
そんな日々を送るうちに、私にも異変が起こりました。眠ろうとすると、時々軽いパニック発作が起こるようになり、なかなか深い眠りに到達できなくなったのです。その状態を繰り返すうちに、私の中で「今日も眠れなかったらどうしよう」という不安が強くなり、寝室や布団に入ると緊張してしまうように…。まさにむっくんと同じ状態、これは本当に参りました。
結局、私の入眠困難は心療内科にかかりつつ、睡眠記録をつけて自分に合った睡眠時間や眠れない状態のパターンなどを客観視することで、一年くらいで落ち着いていきました。この間、つらくもありましたが【眠れない】がどういうことか、むっくんの気持ちを本当の意味で知ることができた貴重な経験になり、私自身の睡眠に対する意識を変えるきっかけにもなりました。
結局、私の入眠困難は心療内科にかかりつつ、睡眠記録をつけて自分に合った睡眠時間や眠れない状態のパターンなどを客観視することで、一年くらいで落ち着いていきました。この間、つらくもありましたが【眠れない】がどういうことか、むっくんの気持ちを本当の意味で知ることができた貴重な経験になり、私自身の睡眠に対する意識を変えるきっかけにもなりました。