睡眠障害のあるASD娘、高校受験を前に投薬開始!「眠れるけど起きる時間は…」本人の下した決断、そして進路は

ライター:寺島ヒロ
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わが家の凸凹兄妹の妹、いっちゃんは来年の3月に中学校を卒業する見込みです。同級生と同じ時期にというわけには行かないかもしれませんが、いずれは大学まで進学したいという希望を持っているので、卒業後の進路として公立の高校か私立通信制の高校を考えているところです。この度、私立通信制の学校を受け合格しました。

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監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。 1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。

不登校の中3娘、受験よりも心配なことは…

うちの娘いっちゃん(ASD・中3)は、睡眠障害があり決まった時間に起きることができません。できれば進学したいという希望を持っているので、家庭での学習も(少しは)やりながら、絵の塾のようなところにも行っています。でも、テストより心配なのは「学校に受かったとして通えるか」ということなのです。
1~2コマ目、あとであとでと言って勉強を先延ばしにする娘。3コマ目、でも「あとで」が来ると一人でもちゃんとやってる。
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睡眠障害の改善のため服薬を

実は全日制の高校に通う可能性も考えて、睡眠を朝方に安定させるべく、今年の4月ぐらいから投薬治療を始めていました。

同い年の子と比べても小柄ないっちゃん、薬での治療は不安でしたが、「最近はいい薬が出てるので」と朗らかに言う医師の指導のもと、最初はロゼレム錠という自然な眠気を強化する薬を半錠飲み始めました。1ヶ月ほど飲み続けた後、医師と相談し1錠に増やしました。が、3ヶ月経ってもはっきりとし改善された様子は見られませんでした。

さらに薬を増やしても改善せず…

元々自然に眠くなる時間がずれているので、眠気のない時間に飲んでも眠れないのではないかと、再び医師と相談し、今度はデエビゴ錠というもう少し即効性がある薬を夜の10時ごろに重ねて飲むことにしました。これは飲むと20分ほどで眠くなるので、希望の時間に眠れるのは眠れるのですが、なんと起きる時間は「本人が本来起きるはずだった時間」になってしまうのです。
薬を飲むと早く眠ることはできるが、起きる時間は遅いままになってしまう。
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※薬の効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。
10月ごろにはこれ以上は薬を増やしても、今は早急に結果が出ることはないだろう…という雰囲気が濃厚になってきました。医師も「まだ受験までには半年あるけど、どうしましょうかね…」と歯切れが悪くなってきました。
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