いっちゃんの決断!

薬は規定上はまだ増やすことはできるようでした。しかし、いっちゃんはこれを拒否。「薬を飲むと使える時間が減る!」と言うのです。
自分の眠りのペースをつかんだ娘。薬を飲むと使える時間が減ると主張。
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医師の先生の言うとおり、来年の春までにまだ時間はあります。まだ睡眠が改善する余地はあるのかもしれない…。
でも…。
来年の春からの学校生活も大事ですが、今も大事です。半年の間にいっちゃんが何枚の絵を描くことができ、どれだけの曲をつくれるのか…と考えると、14歳の半年間がとってももったいなく感じられてきました。
結局、来年の春までになんとかというのはやめて、薬はデエビゴ錠のみにし「今日は用があるので絶対起きたい!」というときだけ、起きたい時間の9時間前に飲んでなんとかするというように方針を切り替えました。

根本的な解決は見えていないけど…

朝起きられるようにはならなかったけど、薬を飲むことでいっちゃんは自分の眠りのペースを掴むことができてきたようです。高校選びも、今までは「母さんがいいと思う学校でいいよ」と言っていたのですが、自分でネットで調べたりするようになりました。

改めて通信制の学校をチョイス「ここ受けたい!」

そんな娘が選んだのは、関東に本校がある高校のオンラインコース。一人でも勉強や創作に取り組むことができるいっちゃんには合っているかもしれません。ネットで調べたところ、定員に達したら募集終了になる可能性があるとのことだったので、娘から希望を聞いてすぐに願書を取り寄せ、提出しました。
ネットを使って通信の学校に入学願書を出す娘。
ネットを使って通信の学校に入学願書を出す娘。
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結果は合格!
選考基準が分からなかったので心配していましたが、なんとか進学の目処がつきました!
余談ですが、結果発表は選考完了予定日の夕方5時ちょうどにメールで届きました。通信制の学校ということでネットを活用しているとは聞いていましたが、私が学生だった時代には学校まで掲示板を見にいってましたので(昭和っぽい?)、なんだかすごく便利になってびっくりしましたね!デジタル化が進むことで、学び方や学校のあり方も変わってくるのかもしれないなあと思いました。

執筆/寺島ヒロ
(監修:鈴木先生より)睡眠障害の場合、一般的に精神科医は睡眠薬を処方しますが、小児科医は初めから睡眠薬を処方することはほぼありません。まずは、早く起こして朝陽を浴びさせて体内時計をリセットし、日中の活動性を高めることから始めます。
朝起きが不良の場合、小児科医ならまず起立性調節障害を疑います。ほかの症状として頭痛・車酔い・立ちくらみなどもあり、親からの遺伝性もみられます。15分ほどの起立テストで血圧・脈・心電図を測定することで大体分かります。治療としてはミドドリンというお薬で目覚めはよくなります。また、16歳未満の自閉スペクトラム症に伴う入眠困難の場合は、メラトベルというお薬を内服することで入眠時間を早めることもできます。
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