「行きたくても行けない」中1・睡眠障害いっちゃんの学校生活。中学選びから、入学から半年経った日々までを振り返って。
ライター:寺島ヒロ
「小さないもうと」だった娘のいっちゃんも、今年の4月から中学生になりました!身長も140センチを超え、中学校の制服をまとった姿は、小柄ながらもしっかり中学生しているように見えましたが、やはり一筋縄ではいかないようで...?今回はいっちゃんの学校生活に迫ります!
睡眠障害のいっちゃん、中学校では通常学級に在籍
5年生の春ごろから睡眠時間が1~2時間ずつ後ろにずれこんでいくようになったいっちゃん。6年生の後半はほとんど学校に行くことが出来ていませんでした。
睡眠問題が登校を阻む…!ASD兄妹が毎日学校に行きたくてもいけないワケ
でこぼこ兄妹の兄のほうは静かに勉強が出来る環境を求めて中高一貫校を受験をしたのですが、いっちゃんは受験勉強の時間を取るのも難しかったし、そもそも通常学級に通えるかもわからない状態だったのです。
なので進学先としては、公立中学の通級指導教室の利用か、不登校のサポートをする私立中学のいずれかでと考えていました。調べてみたところ私たちの住む地域では、学区選択制で選べる公立中学のうち、校内に特別支援学級と通級指導教室があり、カウンセラーと特別支援スタッフが常駐しているところはA中学ひとつだけでした。他の中学校で通級指導を受けている子どもたちは通級のときだけその学校へ行くのだそう。
なので進学先としては、公立中学の通級指導教室の利用か、不登校のサポートをする私立中学のいずれかでと考えていました。調べてみたところ私たちの住む地域では、学区選択制で選べる公立中学のうち、校内に特別支援学級と通級指導教室があり、カウンセラーと特別支援スタッフが常駐しているところはA中学ひとつだけでした。他の中学校で通級指導を受けている子どもたちは通級のときだけその学校へ行くのだそう。
入学時、校長先生には面談の際に睡眠障害について伝えていたのですが、担任や通級指導教室の先生には詳細に共有する機会はありませんでした。しかし、いっちゃん登校初日の授業中、突然寝落ち!
実際に様子をみたことで、いっちゃんの睡眠の状態について先生方も理解してくださったようです。簡単に相談をして、普段は通常教室で授業を受け、必要に応じて通級指導教室で補習や宿題をするというかたちにしていただきました。
実際に様子をみたことで、いっちゃんの睡眠の状態について先生方も理解してくださったようです。簡単に相談をして、普段は通常教室で授業を受け、必要に応じて通級指導教室で補習や宿題をするというかたちにしていただきました。
学校とも連携しながら、行ける日に学校に行くいっちゃんを見守る日々
睡眠障害については決まった治療もなく、外から働きかけるのも限界があります。今の段階では無理なく登校するように見守ってくれているという感じです。先生方とは、寝落ちしたいっちゃんを私が学校まで迎えに行ったときに直接話したり、連絡帳を交換したりして、家庭と学校での様子などを共有しています。
中学入学より半年ほど過ぎた今も、やはり学校へは行ったり行かなかったり...やや行かない日が多いかな...という感じですが、始業時間に間に合うように起きたときには自分で身支度をしてサラッと出かけていくので、学校自体はいっちゃんも楽しく通えているようです。
ところで少し話は戻りますが、実はどうしても通えないとなったときのことも考えて、A中学に入学する前に不登校のサポートをする私立の中学校にも連絡をしていました。こちらの中学は自分で出る授業を決めることができ、例えば今日は3~6限、明日は4~7限といった授業の取り方ができるのです。これならいっちゃんも無理なく通学できるのではないかと考えたのです。
しかし、6年生の中ごろから月の2/3欠席しているので十分不登校の資格(?)はあると思ったのですが、よくよく聞くと小学校の分はノーカウント、一旦公立の中学校に入学して半年間不登校であったと認められると入学を許可できるとのこと。制服などを揃え直さないといけないことを考えると憂鬱になりましたが、4月からの入学は見送らざるを得ませんでした。
校長先生によれば、あくまでここでは不登校の子どもが元の中学校に戻れるようサポートをするという考え方でやっており、サポートの内容も、不適切な養育やいじめなどで傷ついた心のケアに重点を置いている。もちろん不登校による勉強の遅れをフォローするという意味はあるので受け入れないということはないが、いっちゃんの場合はまず公立の中学校に通ってみてはとのことでした。なるほどなあと思ったものです。
しかし、6年生の中ごろから月の2/3欠席しているので十分不登校の資格(?)はあると思ったのですが、よくよく聞くと小学校の分はノーカウント、一旦公立の中学校に入学して半年間不登校であったと認められると入学を許可できるとのこと。制服などを揃え直さないといけないことを考えると憂鬱になりましたが、4月からの入学は見送らざるを得ませんでした。
校長先生によれば、あくまでここでは不登校の子どもが元の中学校に戻れるようサポートをするという考え方でやっており、サポートの内容も、不適切な養育やいじめなどで傷ついた心のケアに重点を置いている。もちろん不登校による勉強の遅れをフォローするという意味はあるので受け入れないということはないが、いっちゃんの場合はまず公立の中学校に通ってみてはとのことでした。なるほどなあと思ったものです。
親としては先が不安ではあるけれど...
中学生になって早や6ヶ月、とはいえまだ6ヶ月です。体調任せなので、これからも不登校が続くかもしれません。でも、担任の先生や支援スタッフの方々も優しくしてくださいますし、わたくし自身も睡眠のことでは悩んでいたので、あまり登校についてはうるさく言わず見守っていく方向で考えています。無理をさせて健康を害しては仕方ないですからね。
とはいえ、成績表を見るとうわーと頭を抱え、学校行ってくれないかなあ(平常点が付くから)と思ってしまうのですが...ここは親が精神力を試される場面と心得て、「あえて働きかけない」ことを頑張っています。親も日々修行です。
とはいえ、成績表を見るとうわーと頭を抱え、学校行ってくれないかなあ(平常点が付くから)と思ってしまうのですが...ここは親が精神力を試される場面と心得て、「あえて働きかけない」ことを頑張っています。親も日々修行です。
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