睡眠問題が登校を阻む…!ASD兄妹が毎日学校に行きたくてもいけないワケ
ライター:寺島ヒロ
Upload By 寺島ヒロ
うちのASD兄妹は、睡眠問題のために登校ができない日があります。2人とも幼い頃から睡眠に問題を抱えていて、そのせいで決まった時間に学校に行くことが難しいことがあるからです。発達障害のある人の中には、睡眠に関する問題を抱えている人も多いと聞きます。今回はうちのASD兄妹の睡眠について描いてみたいと思います。
監修: 鈴木直光
筑波こどものこころクリニック院長
1959年東京都生まれ。1985年秋田大学医学部卒。在学中YMCAキャンプリーダーで初めて自閉症児に出会う。同年東京医科歯科大学小児科入局。
1987〜88年、瀬川小児神経学クリニックで自閉症と神経学を学び、栃木県県南健康福祉センターの発達相談で数々の発達障がい児と出会う。2011年、茨城県つくば市に筑波こどものこころクリニック開院。
幼稚園から毎日遅刻...原因は睡眠障害…!?
わが家のASD兄妹は、2人とも幼い頃から睡眠に問題がありました。
現場の先生方のご協力と家族の送迎で、何とか休みながらも登校していた兄タケルでしたが、8歳のとき「アスペルガー症候群」の診断がつき、小学3年生から気持ちを安定させる薬を飲み始めました。夕方の気分の落ち込みを防いで20時〜21時には眠ってもらい、十分な睡眠をとることができるようにするのが目的でした。
直接的な影響がどのくらいあったのかは不明ですが、結果的にタケルは21時台には眠るようになり、朝早く起きてくるようになりました。
服薬は1年程でやめたのですが、タケルに限って言えばこれ以降もそのリズムを崩すことなく過ごせるようになり、日常生活への支障が少なくなりました。その結果、季節による不調などはありつつも中学・高校も何とか通い切ることができました。
直接的な影響がどのくらいあったのかは不明ですが、結果的にタケルは21時台には眠るようになり、朝早く起きてくるようになりました。
服薬は1年程でやめたのですが、タケルに限って言えばこれ以降もそのリズムを崩すことなく過ごせるようになり、日常生活への支障が少なくなりました。その結果、季節による不調などはありつつも中学・高校も何とか通い切ることができました。
現在中学1年生の妹いっちゃん。睡眠の問題を抱えながら、学校生活は体調優先で
「キタキタキターー!!」って思いました。なぜなら私もこのタイプだから。
概日リズム睡眠障害といって、寝る時刻と起きる時刻が毎日少しずつ遅れていく症状があります。
私自身もこの症状があるため、私の生活時間につられて子どもたちが生活リズムを壊すことを恐れ、実は私は子どもたちが幼い頃は睡眠薬を飲んで生活リズムを無理やり朝型にしていました。でも、ちょっとした風邪でも寝込むほど体調を崩してしまってとてもきつかった上に、朝型の生活リズムが習慣化することもなく、睡眠薬を飲まなければ翌日からまた1時間ずつ体内時間がずれていく…。
私にはこの方法はあっていないことに気づき、妹いっちゃんの睡眠傾向がはっきりしてきたあたりで、私自身も朝型の生活にこだわることはやめました。
概日リズム睡眠障害といって、寝る時刻と起きる時刻が毎日少しずつ遅れていく症状があります。
私自身もこの症状があるため、私の生活時間につられて子どもたちが生活リズムを壊すことを恐れ、実は私は子どもたちが幼い頃は睡眠薬を飲んで生活リズムを無理やり朝型にしていました。でも、ちょっとした風邪でも寝込むほど体調を崩してしまってとてもきつかった上に、朝型の生活リズムが習慣化することもなく、睡眠薬を飲まなければ翌日からまた1時間ずつ体内時間がずれていく…。
私にはこの方法はあっていないことに気づき、妹いっちゃんの睡眠傾向がはっきりしてきたあたりで、私自身も朝型の生活にこだわることはやめました。
中学1年生になったいっちゃんですが、今でも起きられた時に登校するスタイルは変わっていません。毎朝決まった時間に起きようと試みて体調を崩した自分自身の経験からも、1時間目から登校することにこだわるあまりに健康を損ねては本末転倒…。中学校の先生にもご理解いただいています。
ただ、月の3分の2は学校に行けておらず、不登校状態になっているいっちゃん。授業を受けられなかった分の全ての勉強を家庭や支援教室でカバーできるわけではないので、今後の進学などのことも考えると睡眠をはじめとした生活リズムについてはフォローしていかなければならないですよね。その辺りが今後の課題だと思っています。
執筆/寺島ヒロ
ただ、月の3分の2は学校に行けておらず、不登校状態になっているいっちゃん。授業を受けられなかった分の全ての勉強を家庭や支援教室でカバーできるわけではないので、今後の進学などのことも考えると睡眠をはじめとした生活リズムについてはフォローしていかなければならないですよね。その辺りが今後の課題だと思っています。
執筆/寺島ヒロ
専門家コメント 鈴木直光先生(小児科医)
一口に睡眠障害といっても、その種類はさまざまです。その中に「概日リズム睡眠-覚醒障害群 睡眠相後退型」という、入眠時刻が少しずつずれていく病気があります。ある時期には普通に21時に眠れて朝起きられるのですが、放っておくとまた体内時計に時差ができてしまいます。起床後に外の光を浴びて体内時計をリセットするのが効果的です。 症状が強い場合などは、入院のうえで、午前中に光の前に座ってメラトニンを下げる「光療法」などを行うこともあります。ご家庭で毎日の睡眠時間を記録した「睡眠表」を作成してお持ちいただくと、スムーズな診断に役立ちます。睡眠を専門としている小児科や精神科を受診して、相談するのがいいでしょう。(監修:小児科医 鈴木直光先生)
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