暑くないのにクーラー?寒いのに扇風機?小5の発達障害娘は「暑い」「寒い」は分かるけれど体温管理が難しい!

2022/01/19 更新

現在、沖縄県で暮らしている私たち。沖縄は、南国というイメージ通りで、基本的に一年中暖かく、過ごしやすいですが、寒くなるときは突然。
広汎性発達障害の娘(小学5年生)は、気温の変わりめの時期に苦手なことがあります。

SAKURA
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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 客員研究員
応用行動分析学をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のための様々なプログラムを開発している。

気温がコロコロ変わる沖縄の、難しい体温調整。

広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)の娘は、小学5年生。私たち家族は、沖縄県に住んでいます。

沖縄は、南国というイメージ通りで基本的に一年中暖かく過ごしやすいですが、寒くなるときは突然。夏からいきなり寒くなり、冬になるという感じ。秋がありません。また、冬になり一度寒くなっても、次の日には気温が24度まで上がったりするので、昨日は長袖+上着だったのに、今日は半袖一枚という日もあります。今の時期も、一日の中でコロコロ気温が変わるので、朝と夜は寒いけど、昼間は暑いなんて日もしょっちゅうです。
気温がコロコロ変わる沖縄の生活イメージ
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暑くないのに、クーラー・・・?

沖縄の夏は長いため、だいたい5月から10月下旬までは、クーラーが必要不可欠。わが家も夏場は、クーラーをつけています。

昼間はリビングだけつけ、寝るときは、クーラーの冷風が届かない、娘が寝る部屋もつけるようにしています。そして、娘の部屋のクーラーは、いつも娘が寝る前に自分でつけ、それからベッドはいるというのが夏の間の日課でした。
クーラーをつけるあーさん、母が見に行くと…
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その日課が、5月から10月下旬まで続いていたある日…

もうクーラーは必要ないかな~と感じるようになったので、昼間もクーラーを切り、家中の窓を開けて扇風機だけで過ごしていました。
「クーラーいらないね」「そうだね」と会話する
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夜になり、娘は、寝るために自分の部屋に向かいました。しばらくして様子を見に、部屋に行くと…
クーラーをつけて窓全開にしていることに驚く母
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娘は、窓全開で、クーラーをつけていました。
「そもそも暑いの?」と聞くと、「暑くないよ?」と答える娘。対応についてアドバイスする母
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最初は、つい間違えたのかと思ったのですが、翌日の夜・・・
翌日母が見に行くと、暑くないのにクーラーがついている。あーさんは「窓はちゃんと締めたよ!」と言う
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またクーラーをつけていた娘。

今度は窓を閉めてはいましたが、涼しいときはクーラーをつけないでほしい・・・。私は、提案のような言い方ではなく、今度は「つけないで」とはっきり伝え、具体的な方法も伝えました。

しかし、さらに翌日の夜…
翌日もクーラーがついている…
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娘はクーラーをつけていました。
どうしてクーラーをつけてしまうのか考える母。リモコンを預かることにする
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パターンを覚えるのが早く、習慣化しやすい娘なので、長く続いた習慣が抜けきれず、ついついクーラーのリモコンを手に取ってしまうのかもしれない…。そう思ったので、結局クーラーのリモコンを娘の部屋に置かないようにしました。

寒いのに、扇風機!?

それから扇風機だけの日々が続きましたが、ある日…肌寒さが突然やってきました。窓を少し開けるだけで十分で、扇風機をつけると寒すぎると感じる気温。

その夜、娘が寝たかどうか部屋に様子を見に行くと…
扇風機をつけて、ガタガタと寒くて震えているあーさん
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娘は、窓を全開にし扇風機を強にして、ガタガタ震えていました。
母が聞くと、「どうしたらいいか分からなくて」と答えるあーさん
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行動を選ぶこと、組み合わせることが苦手。

娘は、体感で「暑い」「寒い」は感じることができますが、そう感じたあとの行動が、分からないようでした。

自分が感じた気温から、「窓を開ける(閉める)」「扇風機をつける(消す)」「クーラーをつける(消す)」など、いくつもある選択肢の中から、自分の暑さのレベルに合わせて、ぴったりの行動を選んだり組み合わせたりするということが、娘にとってはとても難しいのです。
判断できる母と、クーラー、窓、扇風機の使い方に悩んでしまうあーさん
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今までは、その日の気温に合わせて、寝る部屋の環境は、私たちが整えてあげていました。そのあとに、娘が「暑い~」とか「寒い~」とか、言ったときは微調整もしてあげていたので、まさか自分の体感で判断することがここまで苦手だとは思いませんでした。改めて、娘の苦手に気がついた出来事でした。

この苦手は、なんとかするべきだろうか…そう考えていたとき。私たちは、もう一つの娘の苦手に気がついたのです…。

執筆/SAKURA
(監修:井上先生より)
感覚過敏性や感覚鈍麻性があって、暑い・寒いの感覚がほかの人と違っているお子さんもいます。感覚の違いというのは多くの親御さんにとって自分の感覚にないことなので悩ましいと思います。また、あーさんと同じように暑い・寒いが感じられたとしても、適切な対処をすること、例えば厚着をしたり服を脱いだりする、扇風機とクーラーと窓の3つを使い分ける、などが難しいお子さんもいます。適切な水分補給なども難しいという子がいます。

手立ての一つとして、「〇度以上になったらスイッチを入れる」「〇度~〇度の間は、窓を開けて扇風機にする」といったように、肌感覚ではなく具体的な数字、温度や時間を手掛かりに推奨される行動を決めて紙に書いて「見える化」するなどがあります。もちろん、体調が悪いときなどは融通をきかせないといけませんが、一旦は獲得しておいて、普段こうだけど体調や状況に合わせて変えようというのはその次と考えるのも手かと思います。こだわりも関係していると思うので、自分で判断や調節するのが難しい場合も、大人になるとできるようになることも多いようです。
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