娘の癇癪が心配で外出が恐怖!ママ友の誘いも断っていた幼少期。疲れ果てた私が決めたルールとは?
ライター:SAKURA
広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、現在小学5年生。
娘は小さいころから、よく癇癪を起こしていました。
当時は、娘の癇癪がいつ起きるかいつも心配で、出かけることが恐怖でした。
しかし、癇癪を起したときの自分の中のルールを作ったことで、楽になり・・・
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
癇癪が心配で、外出できない。
広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)のある娘は、現在小学5年生。
娘は小さいころから、よく癇癪を起こしていました。当時は、娘の癇癪がいつ起きるかいつも心配で…
娘は小さいころから、よく癇癪を起こしていました。当時は、娘の癇癪がいつ起きるかいつも心配で…
起きたときの対応で消耗する体力・気力のことを考えただけで、ため息が出るほどでした。ひどい時期は、ママ友に遊びに誘われても、娘が癇癪を起して迷惑をかける可能性を考え、誘いを断ることもよくありました。
娘が癇癪を起こしても、放置ができる家から出ることも嫌で、娘と二人っきりの日々を、刺激もなくただ淡々と過ごしていました。
娘が癇癪を起こしても、放置ができる家から出ることも嫌で、娘と二人っきりの日々を、刺激もなくただ淡々と過ごしていました。
癇癪をなくす方法はない?待つのみなら…
このころの私は、癇癪をどうにかしてなくす方法はないかと、考えていました。
「癇癪をなくす方法」「癇癪を起してもすぐに落ち着かせる方法」など、なにか私が知らない画期的な方法があるのではないかと思い、当時通っていた発達支援センターで聞いてみたのですが…
やはり「癇癪を起さないようにする手立て」も「起こしたときに瞬時に落ち着かせる方法」もない…なんとなく分かってはいましたが、そうなると救いはどこに?
どういう心持ちでいたらいいのか分からず凹んでいると、発達支援センターの方から
どういう心持ちでいたらいいのか分からず凹んでいると、発達支援センターの方から
「ずっと癇癪が今のままってことはない。段々変わっていく」と言われ、私は、癇癪をなくすこと、ゼロにしようとすることをやめました。
それは、娘についてあきらめた訳ではありません。誰だって、うまくいかずにイライラすることもあるし、大人だって泣くこともあります。
何かうまく言い表せない気持ちがあって、感情が爆発しているときに、「泣くな!」「やめろ!」は、自分だってつらい。今は「癇癪は仕方ない」「癇癪起こしたっていい」と考えることにしました。
それは、娘についてあきらめた訳ではありません。誰だって、うまくいかずにイライラすることもあるし、大人だって泣くこともあります。
何かうまく言い表せない気持ちがあって、感情が爆発しているときに、「泣くな!」「やめろ!」は、自分だってつらい。今は「癇癪は仕方ない」「癇癪起こしたっていい」と考えることにしました。
自分なりにつくった癇癪のルール。
ただ…そう思っても、周りの目は気になります。そこで私は、自分の中でルールを決めました。
癇癪が起きたときは、とにかくどこにいても、娘を周りの目にさらされないところ(車や家)に戻れば、いい!どんなに娘が泣き叫んでいても、泣き止ませなくていい!と決めました。
そう考えるようになってからは…
そう考えるようになってからは…
暴れた娘を抱えて家に戻り、ドアを閉めた瞬間、「よし!!ゴールした!よく頑張った、自分!」と自分を褒められるようになりました。