ADHD(注意欠如多動症)がある子どもの薬物療法とは?ビバンセ、コンサータ、ストラテラ、インチュニブ、それぞれの違いと副作用を解説――マンガで学ぶ発達障害の薬【医師監修】

ライター:マンガで分かる発達障害のキホン
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ADHD(注意欠如多動症)のある子どもへの薬物療法にはどのような薬が使われるのでしょうか。今回は「ビバンセ」「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」の用量、用法や、効き方、副作用などについて説明致します。

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監修: 山科満
中央大学文学部教授
精神科医から文系の大学教員となって,発達障害傾向ゆえに不適応に陥っている若者の多さに驚き,発達障害と本腰を入れて向き合うようになった。

ADHD(注意欠如多動症)がある子どもへの薬物療法。治療にはどんな種類の薬が使われるの?

投薬によってADHD(注意欠如多動症)の特性を和らげることができます(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
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ADHD(注意欠如多動症)の投薬「ビバンセ」は服用後12時間程度、不注意、多動、衝動性などを改善(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
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ADHD(注意欠如多動症)の投薬「コンサータ」は、服用後12時間程度、不注意、多動、衝動性などを改善(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
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ADHD(注意欠如多動症)の投薬「ストラテラ」は効き始めるまでに約2週間かかるが、服薬中は終日効果が続く(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
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ADHD(注意欠如多動症)の投薬「インチュニブ」従来の薬とは違う作用で聞くのでストラテラやコンサータが効かない、副作用があった人にも(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
イラスト/かなしろにゃんこ。
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ADHD(注意欠如多動症)は投薬で治療できるの? 薬物療法との向き合い方

ADHD(注意欠如多動症)のある子どもへの薬物療法にはどのような薬が使われるのでしょうか。今回は「ビバンセ」「コンサータ」「ストラテラ」「インチュニブ」の用量、用法や、効き方、副作用などについて説明致します。

発達障害の特性によって、家庭生活、学業、友人関係に支障をきたしてしまう…そんな子どもに対しては、さまざまな支援や医療的なケアを利用することができます。その中で、親として最も判断に迷うものに、薬物療法が挙げられるのではないでしょうか。薬物療法を始めても、「薬物療法が本当に良い決断なのか、子どものためになるのか」「副作用などでかえって子どもを苦しめてしまわないか」など、迷いや不安があるのは当然だと思います。

薬物療法に対しては、さまざまな考え方や意見があります。中には判断に迷う情報もあるでしょう。薬物療法が全てを解決してくれる訳ではなく、過度な期待は禁物です。投薬を始める場合には、環境調整や本人への説明を行うことが重要で、ただ薬だけ投与しても効果は期待できません。逆に、薬を絶対に使わず本人の努力のみが求められるとしたら、それも子どもにとってつらいことになってしまう可能性もあります。

不安な気持ちのまま薬物療法を進めるのではなく、疑問を解消して自分なりに「薬との向き合い方」を考えていくことが大切です。
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発達障害(ADHD/注意欠如多動症)における薬の効き方とは

発達障害に使われる薬は対症療法

発達障害に対して薬物療法はしばしば行われることですが、発達障害自体を完全に治癒させる薬物療法はありません。発達障害における薬物療法は、対症療法であると言えます。

ADHD(注意欠如多動症)の中核的な症状である多動性—衝動性、不注意に対して、メチルフェニデート徐放錠(コンサータ®)、アトモキセチン(ストラテラ®)、グアンファシン徐放錠(インチュニブ®)が使用できます。また、2019年12月からは、リスデキサンフェタミン塩酸塩カプセル(ビバンセ®)が使用できるようになりました。それぞれの薬剤は、効果が出現するまでの時間や効果の強さ、効果がみられる時間の長さや作用のプロフィールが異なっており、患者さんの状況や薬物への反応性に応じて使い分けられます。
ADHD(注意欠如多動症)投薬、ビバンセ、コンサータ、ストラテラ、インチュニブの主な作用や副作用、効果持続時間、服薬回数、適応年齢などの一覧表(監修:中央大学文学部教授、精神科、医臨床心理士、山科満先生)
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