発達障害の小学生息子、万引き疑惑で口論に!?ある「思い込み」が原因でおもちゃを持ち帰り…――発達ナビユーザー体験談
ライター:ユーザー体験談

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【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「買い物トラブル」についてのエピソードをご紹介します。】
ASDとADHDのあるわが家の息子。今は成人していますが、子どものころはその特性からルールや常識などを勘違いしていることも多く…。今回は息子が小学4年生のころに起きた買い物でのトラブルのお話です。

監修: 三木崇弘
はりまこどものこころ診療所 院長
愛媛大学医学部卒。医学博士(東京医科歯科大学)、経営管理学修士(早稲田大学)。2013年より国立成育医療研究センターで児童精神科医として勤務。2019年よりフリーランスとして医療・教育・福祉・行政の現場で働く。2022年より地元兵庫県姫路市にUターンし、2025年4月「はりまこどものこころ診療所」を開設。
ADHDとASDのある息子が小学4年生のころ、ショッピングモールへ行ったら…!?
息子にはADHDとASDの特性があります。息子がまだ小学4年生だった、10年ほど前の夏休みのことです。
8月中盤になると出かける場所も行きつくし、暇な私たち親子は近所にあるショッピングモールに涼みに行くことがよくありました。落ち着きない息子は、いつもショッピングモールに着くなり「ぼくオモチャ屋行ってくる」と勝手に走って行ってしまいます。
この日は迷子にならないように、私が迎えに行くまで息子にはおもちゃ屋で待機しているようにと約束をしていました。息子にはミニカーを一つ買えるだけのお金を持たせることがありましたが、この日は「先週ミニカーを買ったから今日は買えないよ、おもちゃ屋さんは見るだけね!」と言ってお金は持たせませんでした。
8月中盤になると出かける場所も行きつくし、暇な私たち親子は近所にあるショッピングモールに涼みに行くことがよくありました。落ち着きない息子は、いつもショッピングモールに着くなり「ぼくオモチャ屋行ってくる」と勝手に走って行ってしまいます。
この日は迷子にならないように、私が迎えに行くまで息子にはおもちゃ屋で待機しているようにと約束をしていました。息子にはミニカーを一つ買えるだけのお金を持たせることがありましたが、この日は「先週ミニカーを買ったから今日は買えないよ、おもちゃ屋さんは見るだけね!」と言ってお金は持たせませんでした。
まさかお店から勝手に持ってきた⁉でも息子の言い分は……
息子が おもちゃ屋さんを見ている間、私は子育てから解放されてカフェで冷たいドリンクを楽しむ、しばしの至福のひととき。
しかし、おもちゃ屋で待機!と約束していたのに、しばらくすると母がいるカフェまでやってきた息子。少し高そうな車のおもちゃを持ってテーブルの上で走らせて遊びはじめました。
私が「それどうしたの?お金持ってないから買えないはずだよね?」と聞くと、「うん、ミニカー売り場に置いてあったんだよ、誰かが忘れていったんだと思う、だからもらっちゃった」と息子は言います。
私は真っ先に「勝手に持ってきちゃったんじゃないの!?」と疑いました。それに忘れ物にしては新品のキレイなおもちゃに見えます。追及すると息子は「本当だよ!このおもちゃは箱から出ていたんだ、売ってる物じゃないんだ、だから誰かが忘れたものなんだよ!」とムキになって言い返してきました。
しかし、おもちゃ屋で待機!と約束していたのに、しばらくすると母がいるカフェまでやってきた息子。少し高そうな車のおもちゃを持ってテーブルの上で走らせて遊びはじめました。
私が「それどうしたの?お金持ってないから買えないはずだよね?」と聞くと、「うん、ミニカー売り場に置いてあったんだよ、誰かが忘れていったんだと思う、だからもらっちゃった」と息子は言います。
私は真っ先に「勝手に持ってきちゃったんじゃないの!?」と疑いました。それに忘れ物にしては新品のキレイなおもちゃに見えます。追及すると息子は「本当だよ!このおもちゃは箱から出ていたんだ、売ってる物じゃないんだ、だから誰かが忘れたものなんだよ!」とムキになって言い返してきました。
息子は勘違いをしているのでは…?
息子はどうも「同じ商品が箱に入って並んでいるけれど、箱から出ている物は一度誰かが購入して箱から出した物であり、売り物ではない」という誤った捉え方をしているようです。
また、誰かの忘れ物であった場合でも、勝手に持ち去っていいわけではありません。息子は、2つの間違いをしているのかもしれないと思いました。
また、誰かの忘れ物であった場合でも、勝手に持ち去っていいわけではありません。息子は、2つの間違いをしているのかもしれないと思いました。
はたまた、そうではなく、本当は店の物を盗んでしまったのに嘘をついているのかもしれません。店に謝りに行き、買い取る必要があるかもしれない、などと頭の中でいろいろなことがかけめぐりました。
息子は「本当だよ!」の一点張りでした。私の心の中では(いや、絶対に売り物を持ってきちゃったんだろう)という疑いが60パーセントくらい占めていました。あぁ…もう息子から目を離すのはやめよう…、と反省する出来事でした。
息子は「本当だよ!」の一点張りでした。私の心の中では(いや、絶対に売り物を持ってきちゃったんだろう)という疑いが60パーセントくらい占めていました。あぁ…もう息子から目を離すのはやめよう…、と反省する出来事でした。
