修学旅行「ほんとに行くの?」登校渋りの多い発達グレー長男、当日朝まで心配は続き…
ライター:星河ばよ
通常5年生で行われるキャンプ行事は、昨年のコロナ禍でやむなく中止になり、小学6年生の長男にとって、修学旅行が初めての宿泊行事でした。
しかし私は、それとはまた別の理由で発達障害グレーゾーンの長男が修学旅行に行けるのか、当日まで本当に心配でした。
監修: 初川久美子
臨床心理士・公認心理師
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
臨床心理士・公認心理師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了。在学中よりスクールカウンセリングを学び、臨床心理士資格取得後よりスクールカウンセラーとして勤務。児童精神科医の三木崇弘とともに「発達研修ユニットみつばち」を結成し、教員向け・保護者向け・専門家向け研修・講演講師も行っている。都内公立教育相談室にて教育相談員兼務。
東京都公立学校スクールカウンセラー/発達研修ユニットみつばち
あっという間に6年生
つい先日小学校に入学したと思ったら、あっという間に6年生です。大袈裟でも誇張でもありません。
「年齢のせいでは……」と思われるかも知れませんが本当です(笑)。時間の流れがとても早いです。なんなら保育園で過ごした5年間のほうが長かったし濃かったような気がします。
あっという間ではありましたが、発達障害グレーゾーンの長男は数々のトラブルや葛藤、わずかな成長を一年一年重ねて来ました。修学旅行はついにやって来たビッグイベントという印象です。
「年齢のせいでは……」と思われるかも知れませんが本当です(笑)。時間の流れがとても早いです。なんなら保育園で過ごした5年間のほうが長かったし濃かったような気がします。
あっという間ではありましたが、発達障害グレーゾーンの長男は数々のトラブルや葛藤、わずかな成長を一年一年重ねて来ました。修学旅行はついにやって来たビッグイベントという印象です。
修学旅行の前準備
修学旅行の練習として、長男は2回ほど祖母(夫の母)の家に泊まりに行きました。
実は長男が2~3歳の頃も、祖母の家に一人で泊まったことがありました。でも寂しくて泣き止まず、とうとう夜中に祖母に連れられて帰って来てしまったのです。
そのことがきっかけで「長男は私がそばにいないと眠れないのでは」と、私はずっと思っていました。ところが、修学旅行の練習で泊まりに行ったその日は祖母からも長男からもなんの連絡もなく終わりました。
翌日長男は「楽しかった」と言って祖母の車で送ってもらって帰って来ました。私が心配していたことを話すと、「ぼくはもう6年生だぞ」と長男はむくれました。うれしいやらさびしいやらでしたが、私はホッとしました。ちなみに次男は、長男が不在でママを独り占めできたのでうれしそうでした。
実は長男が2~3歳の頃も、祖母の家に一人で泊まったことがありました。でも寂しくて泣き止まず、とうとう夜中に祖母に連れられて帰って来てしまったのです。
そのことがきっかけで「長男は私がそばにいないと眠れないのでは」と、私はずっと思っていました。ところが、修学旅行の練習で泊まりに行ったその日は祖母からも長男からもなんの連絡もなく終わりました。
翌日長男は「楽しかった」と言って祖母の車で送ってもらって帰って来ました。私が心配していたことを話すと、「ぼくはもう6年生だぞ」と長男はむくれました。うれしいやらさびしいやらでしたが、私はホッとしました。ちなみに次男は、長男が不在でママを独り占めできたのでうれしそうでした。
登校渋りや欠席が多い長男……修学旅行の当日まで心配だったこと
修学旅行で何よりも心配だったのは、長男がドタキャンしたらどうしよう、ということでした。長男はその日の給食の献立や時間割によって登校を渋ったり、休みたがります。
修学旅行も本当に行くのか、当日ギリギリまで不安でした。
修学旅行も本当に行くのか、当日ギリギリまで不安でした。
もし修学旅行に行かなかった場合、当日のキャンセル連絡は旅行費用の100%を自己負担……。
キャンセル料が頭から離れなかった私は「あのね、こんなこと言って悪いんだけど、修学旅行、もし行けそうになかったら早めに教えてね……」と伝えました。
すると長男はなぜそんなことを言うんだろうとでも言いたげにポカンとした顔をするのでした。
当の本人は私の心配とは裏腹に、楽しみにしているようでした。修学旅行のカバンやリュックを楽しそうに選び、ワクワクしながら着替えやタオルを荷物に詰めていました。その姿を見て、「修学旅行、行くのかな?」と私が安心しかけると、長男は登校渋りをしたり欠席したり。
修学旅行出発3日前、2日前、1日前、と近づくにつれ「本当に行くのかな?」とドキドキの日々でした。
キャンセル料ばかり気にしてしまい、私は長男に申し訳ない気持ちでした。
とうとう修学旅行当日。
長男は早起きをし、朝ごはんを食べ、簡単に荷物の確認をし、早めに集合場所へと向かっていきました。
キャンセル料が頭から離れなかった私は「あのね、こんなこと言って悪いんだけど、修学旅行、もし行けそうになかったら早めに教えてね……」と伝えました。
すると長男はなぜそんなことを言うんだろうとでも言いたげにポカンとした顔をするのでした。
当の本人は私の心配とは裏腹に、楽しみにしているようでした。修学旅行のカバンやリュックを楽しそうに選び、ワクワクしながら着替えやタオルを荷物に詰めていました。その姿を見て、「修学旅行、行くのかな?」と私が安心しかけると、長男は登校渋りをしたり欠席したり。
修学旅行出発3日前、2日前、1日前、と近づくにつれ「本当に行くのかな?」とドキドキの日々でした。
キャンセル料ばかり気にしてしまい、私は長男に申し訳ない気持ちでした。
とうとう修学旅行当日。
長男は早起きをし、朝ごはんを食べ、簡単に荷物の確認をし、早めに集合場所へと向かっていきました。