本番演技は成功だったのに大号泣!そのワケは?小4自閉症息子の運動会
ライター:taeko
長男のミミは小学4年生で、ASD(自閉スペクトラム症)があります。今は学校を嫌がりながらもなんとか登校している状態です。
そんなミミですが、ある日家で運動会で発表する踊りの練習していました。運動会を楽しみにしている……! そんな姿を嬉しく思いつつ、本番を楽しみにしていたのですが……。
監修: 藤井明子
小児科専門医
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
東京女子医科大学大学院修了。東京女子医科大学病院、長崎県立子ども医療福祉センターで研鑽を積み、2019年よりさくらキッズくりにっく院長に就任。2024年より、どんぐり発達クリニック院長、育心会児童発達部門統括医師に就任。お子様の個性を大切にしながら、親御さんの子育ての悩みにも寄り添う診療を行っている。 3人の子どもを育児中である。
小児神経専門医
てんかん専門医
どんぐり発達クリニック院長
ASD(自閉スペクトラム症)のミミが、運動会前に自ら練習をしだした!
長男のミミは小学4年生、ASD(自閉スペクトラム症)があります。学校ではストレスが多いらしく、学校を嫌がりながらもなんとか登校している状態です。
運動会が近づいたある日、運動会で踊る踊りを、家でも楽しそうに練習をし始めました。
保育園の頃は、運動会が苦手でだったミミ。小学校では参加はできていましたが、コロナ禍で小規模だったため問題がでなかったところもあったと思います。
タブレットでダンスの動画を見ながら日々練習しているミミを見て、私と次男ふーは拍手!
楽しそうに踊る姿を嬉しく思いつつも、それまでの運動会について思い出したのでした。
運動会が近づいたある日、運動会で踊る踊りを、家でも楽しそうに練習をし始めました。
保育園の頃は、運動会が苦手でだったミミ。小学校では参加はできていましたが、コロナ禍で小規模だったため問題がでなかったところもあったと思います。
タブレットでダンスの動画を見ながら日々練習しているミミを見て、私と次男ふーは拍手!
楽しそうに踊る姿を嬉しく思いつつも、それまでの運動会について思い出したのでした。
「周りの子は何でできるんだろう、うちの子は何でできないんだろう」保育園での最初の運動会で感じたこと
初めての運動会は、ミミが3歳の時でした。
親子で障害物を乗り越える競技では、歩くことすらできず泣いてしまったミミ。私が抱っこして、すべての障害物をスルーしました。保護者なしの演技では先生がミミ一人に付きっきり……。
「周りの子は何でできるんだろう、うちの子は何でできないんだろう」と思いました。その時の心細いような悲しい、切ない気持ちは忘れられません。
今思えば、ミミは保護者がたくさんいるいつもと違った状況で、緊張したんだろうなと思います。
来年の運動会はどうなることかと思いましたが、ミミは毎年ちょっとずつ成長を見せてくれました。
親子で障害物を乗り越える競技では、歩くことすらできず泣いてしまったミミ。私が抱っこして、すべての障害物をスルーしました。保護者なしの演技では先生がミミ一人に付きっきり……。
「周りの子は何でできるんだろう、うちの子は何でできないんだろう」と思いました。その時の心細いような悲しい、切ない気持ちは忘れられません。
今思えば、ミミは保護者がたくさんいるいつもと違った状況で、緊張したんだろうなと思います。
来年の運動会はどうなることかと思いましたが、ミミは毎年ちょっとずつ成長を見せてくれました。
4歳の時
「参加できなくてもいい、期待しない」と思って臨んだ4歳の運動会。ミミが大好きな年長のお姉さんがミミと手を繋いでリードしてくれました。最後まで参加できた! 私は嬉しくなりました。
どうやら、運動会の練習の時から大好きなお姉さんの隣になるよう配慮してもらっていたようです。先生の対応に感謝しつつも、ミミも楽しそうでなによりでした。
どうやら、運動会の練習の時から大好きなお姉さんの隣になるよう配慮してもらっていたようです。先生の対応に感謝しつつも、ミミも楽しそうでなによりでした。
5歳の時
私・パパ・ふーで見守った5歳の運動会。なんとこの年は一人で参加できたのです! 一人でしっかりほかの子どもたちの中にいるミミに感動しました。ですが、途中でお友達とぶつかったようで、そこからケンカに! 先生がお互いの気持ちを代弁してくれ、涙のミミをギュッと抱っこしてくれて気持ちを落ち着かせてくれました。すぐには収まらないので怒って涙顔だったけれど、なんとか最後まで参加できました。
コロナ禍のため、小規模開催だった小学校の運動会
小学校入学時はまさにコロナ禍真っ只中で、運動会自体開催されるのか危うい状況でした。結局小学1年生と小学2年生は学年毎に行う小規模開催となったのですが、自分の学年の分が終わったら各教室にすぐ戻るので、ミミにとっては負担も少なく良かったと思います。
そして小学3年生の時新型コロナの落ち着きに伴い、ついに全学年参加になりました。
そして小学3年生の時新型コロナの落ち着きに伴い、ついに全学年参加になりました。
手袋をして踊るお遊戯だったのですが、ミミの演技は完璧。感激してしまいました。
でも、その年の運動会は自分の出番が終わっても、ほかの学年の応援をするため校庭にいなければなりません。
運動会のあとの感想は「暑くて嫌だった」。長時間校庭にいるのは確かに疲れますよね……。来年はもっと長時間、大規模になるかも……? と思うと私は少し心配でした。
そして4年生の運動会、ミミは楽しく踊れるのでしょうか?
でも、その年の運動会は自分の出番が終わっても、ほかの学年の応援をするため校庭にいなければなりません。
運動会のあとの感想は「暑くて嫌だった」。長時間校庭にいるのは確かに疲れますよね……。来年はもっと長時間、大規模になるかも……? と思うと私は少し心配でした。
そして4年生の運動会、ミミは楽しく踊れるのでしょうか?