練習の成果は? どうなった⁉ 今年の運動会

そして今年の運動会! 太鼓とバチを持ったお遊戯は練習の成果が出ていてバッチリ成功! 真剣な表情を見せたり、時々笑顔で楽しそうに踊っていました。ミミ、よく頑張ったね。

そして徒競走。ミミは小さい頃から常同運動があり、フワフワ動くことで落ち着くタイプ。独特の動きなので、遠くに居るミミを見つけやすいのですが、この時もミミはフワフワした走りで最下位。これは想定内でした。最下位でも最後まで走り切れてえらい!
どうなるか心配だった運動会でしたが、ミミはすごく頑張っていたなと感心した私。私は運動会の片づけ係だったので、ミミは先に帰宅しました。私も片づけを終え、頑張ったミミをねぎらおうと帰りました。するとなんとそこには顔と目を真っ赤にして泣きはらしたミミがいたのです!

どうして? 誰かとケンカでもしたかな? と思って、パパに聞いてみると……。
帰宅したミミは、パパを見てホッとしてしまったのか、それまで我慢していた気持ちが溢れてしまい、号泣してしまったのだそう……。
パパを見てホッとしてしまい、大号泣してしまったミミ
パパを見てホッとしてしまい、大号泣してしまったミミ
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演技が終わったあとも待っているのが嫌だったこと、日差しが強いし暑くてつらかったこと、目の前にいた応援団の声が大きくてうるさかったこと……。どうやらたくさんたくさん我慢していたようでした。
パパに、「ママが帰ってきたらこの顔(泣いた顔)を見せたい」と言ったそうです。こんなにつらくて悲しかったことを私に伝えたかったそうな……。私は(学校では怒らないで我慢していたんだね……)とミミの頑張りをほめたくなりました。

3年生までは、お遊戯を撮影した動画を何度もみんなで見て楽しんでいたのですが、今年の動画は「見ないで、見るな!」と嫌がりました。つらかったことを思い出すからでしょうか。

運動会では児童の席にテントもあったのですが、ミミの座席は最前列だったため直接日差しがあたっていましたし、応援団の声も届きやすい位置でした。
もう大丈夫だと思っていた運動会ですが、成長や環境によっていろいろとトラブルが出てくるのだなと思いました。来年の運動会の時には、ミミも5年生になるので自分から担任の先生に話して席をうしろにしてもらうように交渉してみたら? と促してみようと思います。
(大きな声で応援するのが『応援団』だよ…)と思いつつも、冷静に長男の言葉を分析する母
(大きな声で応援するのが『応援団』だよ…)と思いつつも、冷静に長男の言葉を分析する母
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執筆/taeko

(監修:藤井先生より)
診察室にて「運動会の時に、わが子がほかの子と同様のことができていなかった」というお話を伺うことがあります。その時に私が言うことは、「お子さんのペースがあるから大丈夫、きっと成長したなと笑える日が来るから大丈夫」ということです。ご長男のミミさんのコラムを読ませていただき、改めて、お子さんのペースで成長するのだなと思いました。成長や環境によってトラブルがあるかもしれませんが、対応策を一緒に考えて、提案して、少しずつできたという経験が、これからの成長の糧になると思います。
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https://h-navi.jp/column/article/35029664
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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