動画依存の発達障害息子に夫が勝手にゲーム機を与えて茫然。苦労するのは私と思っていたら…【読者体験談】

ライター:ユーザー体験談
動画依存の発達障害息子に夫が勝手にゲーム機を与えて茫然。苦労するのは私と思っていたら…【読者体験談】のタイトル画像

【読者からのエピソード募集中!今回はいい夫婦の日(11/22)の日にちなみ「夫婦関係」についてのエピソードを紹介】わが家の息子は現在7歳の小学2年生。特別支援学級の情緒障害クラスに在籍しています。家庭内では、父親は仕事の関係で息子が小さい頃から海外にいて、育児にはほとんどノータッチ。母である私は実家の両親の助けを借りながら、何とか育児をこなしているという状況です。そんなある日海外にいる夫に会いに行くと……。

監修者森 しほのアイコン
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。 ・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮):https://yuik.net/ ・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/

聴覚より視覚優位のタイプの息子。動画サイトやアニメが大好き!

わが家の息子は現在7歳の小学2年生。特別支援学級の情緒障害クラスに在籍しています。小さい頃から切り替えが苦手で、こだわりが強く、癇癪を起こすことも多かった息子ですが、支援者の方々のサポートもあり、学校や放課後等デイサービスに楽しく通っています。

一方、家庭内では、父親は仕事の関係で息子が小さい頃から海外にいて、育児にはほとんどノータッチ。母である私は実家の両親の助けを借りながら、何とか育児をこなしているという状況です。

息子は聴覚より視覚優位のタイプで、動画サイトやアニメを見るのが大好き。加えて、赤ちゃんの頃から多動で、スマホで動画を見せて長男の動きを止めている間にしかオムツ替えができないくらい、私にとっても動画は「育児の必需品」でした。
多動で、スマホで動画を見せて動きを止めている間にしかオムツ替えができなかった息子
多動で、スマホで動画を見せて動きを止めている間にしかオムツ替えができなかった息子
Upload By ユーザー体験談

動画サイトが見たくて号泣! 苦労は多く……

やがて息子が3歳頃になると、インターネット接続できるスマートテレビのリモコン操作を覚えてしまったので、幼稚園時代はとても大変でした。リモコンを手の届かない高いところに隠しても、目ざとく見つけてはよじ登って取ろうとしたり、オモチャを投げて打ち落とそうとしたり、危ないことを平気で繰り返しました

「あと1つ動画を見たらおしまいだよ」「タイマーが鳴ったら、やめてお風呂に入ろうね」などと言っても全く通じません(残り時間が分かりやすいかな? と思い砂時計も試しましたが、やっぱり駄目でした……。当時はまだ時間の感覚が理解できていなかったんだと思います)。動画見たさに1時間ぐらい泣き続けるようなこともザラだったので、動画との付き合い方には苦労しました。
動画見たさに1時間ぐらい泣き続けるようなこともザラだった息子に困惑
動画見たさに1時間ぐらい泣き続けるようなこともザラだった息子に困惑
Upload By ユーザー体験談
小学生になった今では、動画のために癇癪を起こして泣き叫ぶようなことはしなくなり、切り替えも昔より早くなってきた息子ですが、次に私が恐れていたのは「ゲーム」でした。幼稚園の頃からゲーム機を持つお友達も多い中、「動画の時の二の舞にはしたくない……!」と思い、息子には小学生になってもゲーム機を買い与えていませんでした。「もう少し自分の気持ちのコントロールができるようになってから、買ってあげよう」と慎重に考えていたのです。

海外にいる夫、まさかのサプライズ!?

ところが、です!
コロナ禍での海外渡航の制限もようやく緩和されたので、息子を連れて夫の滞在する国に遊びに行った時のことです。長時間の子連れフライトでぐったりしている私に、想定外の事態が待っていました。

なんと夫は、私になんの相談もなく、息子のためにゲーム機を用意してしまっていたのです! 当然息子は大喜び、そんな息子も見て、夫も「サプライズ大成功!」とご満悦です。「ゲームはまだ買わないでおこうね」と話していたはずなのに……日本に帰って管理をするのは私なんですけど!
私になんの相談もなく、息子のためにゲーム機を用意していた夫に驚愕
私になんの相談もなく、息子のためにゲーム機を用意していた夫に驚愕
Upload By ユーザー体験談
思えば、夫のわが子への「サプライズ」は今回が初めてではありませんでした。普段一緒に遊べない罪滅ぼし(?)のつもりなのかもしれませんが、誕生日やクリスマスでもないのに高価なプレゼントを買ったり、アイスを好きなだけ食べさせたり……息子が「これはパパがいる時だけの特別なこと」だと理解できるならまだいいのですが、残念ながら「時と場合による」という考えが通じないので、日本に帰ってからがいつも大変でした。そして、いくら訴えても、私の大変さは夫にはイマイチ伝わってないようでした。
次ページ「帰国後、予想を超える出来事が 」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。