【LITALICO発達特性検査】 結果の理解と活用:「睡眠」の困りQ&A

ライター:LITALICO発達特性検査 活用サポート
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LITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問に回答することでお子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。

この記事では、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「睡眠」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。検査結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際などのヒントとしてご活用ください。

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監修: 中島俊
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 准教授
医療コミュニケーションや子どもの睡眠の問題と養育者のメンタルヘルスに関する研究など、当事者やその周りの方がよりよい生活を送れるよう、臨床心理学とテクノロジーの2つの手法で研究を進めている。NHK Eテレの番組監修にも携わる。LITALICO発達特性検査における「睡眠」の困りについての監修を担当している。
目次

LITALICO発達特性検査の分類「睡眠」の困りとは

LITALICO発達特性検査とは

LITALICO発達特性検査は、保護者がお子さまについての質問にスマートフォンやパソコンから回答することで、お子さまの特性や困っていること、その対応方法が分かるオンラインの検査です。

検査について知りたい方はこちらをご覧ください。

分類「睡眠」の困りについて

分類「睡眠」の困りはLITALICO発達特性検査において、以下のような特性に当てはまる場合に表示されます。

・睡眠
睡眠不足や睡眠リズムのずれ、日中の眠気、夜尿、夜驚といった、睡眠に関する困りを測定する分類です。

それぞれの困りや特性のより詳しい説明については、LITALICO発達特性検査の検査結果「お子さまの特性」で解説しています。

次に、LITALICO発達特性検査の検査結果で分類「睡眠」の困りが表示された場合のよくある疑問にQ&A形式でお答えします。LITALICO発達特性検査を受け、結果を読み解くときや、お子さまへの接し方や対応方法を試す際など、検査結果を実際に活用するためのヒントとしてご活用ください。

Q.サポートを試したがうまくいかない場合はどうしたらいいでしょうか?

検査結果レポートとして記載される「サポートの方向性」では、基本的にはお子さまの特性や年齢に合わせ、比較的うまくいきやすい対応方法が表示されています。ですが、お子さまの状況や環境、またほかの特性や要因が影響している場合などもあるため、例示が完全に当てはまらない場合や、表示された方法がそのまま全てうまくいくとは限りません。

お子さまの場合はどう当てはめたらうまくいきそうか、カスタマイズしたり、試しながらお子さまに合わせて調整してみてください。

やり方を工夫してみる

本人が困っていることや状況に合わせて工夫や調整をしてみましょう。

「サポートの方向性」の例示そのままではうまくいかない場合でも、以下のような工夫でうまくいくようになることもあります。

・本人に合う寝具や環境を選ぶ、寝る前のルーティンを決める
・取り組む時間を調節する、難易度を下げるなど、達成のハードルを下げる
・好きなものや取り組みやすいもの、ご褒美でモチベーションを上げる
・叱責ではなく、できたことを見つけて褒める
・スモールステップで取り組む
※上記は一例です

また、タイミングがいいときや慣れることによってうまくできるようになったり、調子がいいときにうまくいく場合もあります。

どんなきっかけや状況があると困りごとが現れるかや、どんな場合にうまくいくかなど、お子さまの様子を観察することもポイントです。カスタマイズできるところがないか、何度か試してみるといいでしょう。

ほかのサポートの方向性を試してみる

サポートは一つだけではなく、いくつか試して本人に合う方法を探していくといいでしょう。うまくいかない場合は別のサポートも試してみてください。

うまくいかない場合は、専門家の助けを借りる

睡眠の問題は一緒に生活する保護者や家族の健康にも影響することがあります。対応方法を試してもうまくいかないときや、何らかの理由で試すことができない場合、無理に取り組んでお子さまや保護者の方もつらくなる場合は、家庭で抱え込まず、専門家に相談するのも大切です。睡眠の困りごとの中には、過眠症をはじめ、本人の生活習慣に起因した問題でなく、本人ではどうすることもできない疾患や身体の特徴による問題も珍しくありません。

自治体の子育て支援センターや保健センターで相談し、状況に応じた相談支援を紹介してもらう、医療機関を受診するなど、園・学校以外の機関も含めて相談していきましょう。
また、保護者の方は、お子さまのことを考えて、一生懸命サポートしようと頑張っていることと思います。お子さまと向き合うのがしんどくなってしまったり、心身に不調が現れたりしたときには、保護者の方自身のサポートや負担を軽くする方法を検討してみてください。

Q.専門家に相談する目安はありますか?その場合、どこに行けばいいでしょうか?

家庭で抱え込まず、専門家に相談することが望ましいのは以下のような場合です。

・家庭でのサポートをいくつか試してみたが、なかなかうまくいかない場合
・保護者自身がお子さまと接することに疲れてしまったり、不安を感じる場合
・困りごとが強く長い間現れ、日常生活に支障が出ている場合やお子さま自身がつらそうな場合
・園や学校とうまく連携が取れない場合

相談先は、困りごとによっていくつかありますが、まずは自治体の子育て支援センターや保健センター、学校にスクールカウンセラーなどがあげられます。その際には検査結果を持参し、見てもらうと、保護者や本人の困っていることや特性の共有ツールとして役立つこともあるのでご活用ください。

医療機関へ相談したい場合は、まずはかかりつけの小児科で相談するのも一つの方法です。その際に検査結果を見せると資料として参考になるかもしれません。
参考:日本睡眠学会 睡眠医療認定一覧
https://jssr.jp/list
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