ボヤ騒ぎ、乾電池を丸飲み…問題児扱いの小学校時代。発達障害息子が不登校特例校で見つけた道【新連載】

ライター:あき
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初めまして。
今回からコラムを書かせていただく、あきと申します。私は現在、平日はグラフィックデザイナー、土曜はアートやプログラミングを子どもに教える仕事をしています。シングル歴13年で、高2になる息子(コチ丸・仮名)が一人います。
今回は、私たち親子について簡単に紹介させていただきますね。

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監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。 ・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮):https://yuik.net/ ・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/

小3でADHD、ASDと診断された息子の幼少期

息子・コチ丸は小3の頃にADHD(注意欠如多動症)とASD(自閉症スペクトラム症)の診断を受けました。

小さな頃から落ち着きがなく、歩き始めた頃には周りも省みず、どこかへ行ってしまうことが多々ありました(焦)。一度、スーパーで後ろを隠れてついていき、いつになったら親を探すかというのを試してみましたが、どれだけ待っても探してくれることはなく(笑)、電気屋でテレビを観てくつろいだり、おもちゃ売場でゲームをやってみたりと自分の関心事にずーっと夢中でした……。最終的に私が待てなくて折れるという結果に……(汗)。

私はコチ丸が診断された当時、子どもの発達に携わる仕事をしていたので、診断が出た時には「やっぱりか」という気持ちと同時に、この手に負えない感じは私のせいでもコチ丸のせいでもない、「しょうがないことだったんだ」と思えるようになり、そこからはコチ丸のやることを受け入れられるようになりました(単純)。
小さい頃は、外出先で親の姿が見えなくなっても、全く気にしない子どもだった
小さい頃は、外出先で親の姿が見えなくなっても、全く気にしない子どもだった
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トラブル続きの小学生時代。行事の参加自粛を求められることも……

コチ丸は小学校時代、ほぼ教室にはおらず学校のなかを自由に歩き回ったり、図書館で本を読み漁ったりしていたようです。

・とにかく、やりたいことはやらないと気が済まない → 学校で興味本位で落ち葉に火をつけてボヤ騒ぎを起こす。
・ちょっとしたことでカッとなる → 掃除をしないことに注意をされて、掃除用具を持ったままくってかかり、女の子に怪我をさせる。
・先が読めない → 自転車ごと田んぼに突っ込む。口に入れていた単三乾電池をうっかり丸飲みする。

と、トラブルが尽きない子どもでした。
衝動が抑えられず、小学校ではボヤ騒ぎを起こすなどトラブルが尽きなかった
衝動が抑えられず、小学校ではボヤ騒ぎを起こすなどトラブルが尽きなかった
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当時は大事な行事などがあると「コチ丸くんについて見ていられる先生がいないので、当日は休んでもらえませんか?」と打診されたりして、私としては小学校には不信感しかありませんでした。

小5の時、卒業式に参加するのを「絶対に大丈夫」と本人が言い張り、私も頑張ってほしいと思い学校に頼んだことがありました。しかし、結局じっとできず、こっそり体育館の2階に勝手に上がって、式の様子を高い窓から覗き込んで見下ろしていたところ、参列していた保護者と目が合いビックリして悲鳴を上げられ大騒ぎになり、卒業生より目立ってしまったことも。すぐに呼び出されて怒られました(汗)。当時の卒業生には申し訳なかったです……。
卒業式でもじっとしていられず、騒ぎを起こしてしまい怒られる
卒業式でもじっとしていられず、騒ぎを起こしてしまい怒られる
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小3から「自由登校」開始。中学進学先は担任と意見が分かれ……

小3の頃から、わが家は「自由登校」を始め、コチ丸自身が学校に行きたいと思った時だけ登校するようになりました。週に3~4日は家にいたのでランドセルはキレイなまま、小学校生活は終わりました(笑)。

地元の中学に入学するにあたり、学習が遅れていることを理由に小学校からは特別支援学級への進学を勧められました。確かに小学校にはほぼ通っておらず家でも全く勉強はしてなかったので、中学の通常学級で授業についていくのは難しいだろうという先生の考えは理解できました。

しかし、コチ丸はものすごい読書家で、読んだ本の内容をほぼそのまま覚えているなど、私よりずっと博識な子どもです。その上、好奇心旺盛でNPOなどの野外活動に一人で参加し、先陣きって何事も臆することなくやるタイプだったので、問題解決能力もそれなりにあるのでは……と感じていました。

そのため私は、「コチ丸には中学校の特別支援学級より、もっと本人の個性を活かせる環境がどこかにあるのでは?」と思えてなりませんでした。
「個性を活かす進路」として、私立中学を受験することを決断
「個性を活かす進路」として、私立中学を受験することを決断
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次ページ「私立中学への進学を決断。親子で歩み出した新たな道」

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