検査、受けられる…?
心理検査は、診察室近くの小部屋で行われました。検査が始まる前から私は不安でした。まずこの日は、秋にしては気温が真夏並みに高いのに院内は冷房がついておらず、うだるような熱気でした。息子は、暑くなるとパニックが起きやすいのです。また部屋も、天井が低く圧迫感があり、長時間いるのは難しいのではないかな……と思いました。そして何より、息子は不登校になってしまってから、母子分離が難しく、常に私がついていないとだめでした。一人で外出もできなくなってしまっていたのです。
セカンドオピニオンを受けてよかった
検査が始まって30分も経たない頃、息子が検査室から飛び出してきました。「帰る!帰る!」と言って暴れます。慣れない空間、見知らぬ大人と二人きり……息子にとっては耐え難い空間だったのでしょう。検査は途中で中止となりました。途中までの内容で一旦結果を出していただき、検査はまた息子の状態が安定してきたら改めて行うことになりましたが、学校で支援を受けようとなると今回の結果では難しく、ひとまず定期的に受診をし、精神障害者保健福祉手帳の取得を目指すことになりました。
あのままA病院に通っていたら、精神障害者保健福祉手帳の取得を考えることもなかったですし、ずっとモヤモヤしたまま通い続けることになっていたと思うので、思い切ってセカンドオピニオンを受けてよかったと思っています。こうしてB病院の先生と出会うことができました。話を聞いてくれる、受け止めてくださる医療者と出会うことは、息子にとっても、私にとっても大きな救いとなりました。担当医は残念ながら代わってしまいましたが、現在もB病院に引き続きお世話になっています。
執筆/花森はな
(監修:室伏先生より)
セカンドオピニオンを受けられ、通院先を変更されるまでの道のりを共有してくださり、ありがとうございました。大事な大事なお子さんの状況に関してご心配されるというのはとても自然なお気持ちですし、さまざまな先生の意見を聞いていただいて納得して治療に臨んでいただけるのが、医師と患者さま双方にとってよいことなので、ご希望される場合にはぜひ受けていただきたいと思いますが、患者さまにとってはそれを医師に伝えることは、時に勇気の必要なことですよね。
医療スタッフと患者さまの間の信頼関係はとても大事です。人間関係なので相性もありますし、お子さんにとって何を大切と考えるかに関して意見の違いもあります。それは医師もよく分かっています。ですので、もしセカンドオピニオンのご希望があれば、ぜひ前向きにお願いしてみていただきたいと思います。
セカンドオピニオンを受けられ、通院先を変更されるまでの道のりを共有してくださり、ありがとうございました。大事な大事なお子さんの状況に関してご心配されるというのはとても自然なお気持ちですし、さまざまな先生の意見を聞いていただいて納得して治療に臨んでいただけるのが、医師と患者さま双方にとってよいことなので、ご希望される場合にはぜひ受けていただきたいと思いますが、患者さまにとってはそれを医師に伝えることは、時に勇気の必要なことですよね。
医療スタッフと患者さまの間の信頼関係はとても大事です。人間関係なので相性もありますし、お子さんにとって何を大切と考えるかに関して意見の違いもあります。それは医師もよく分かっています。ですので、もしセカンドオピニオンのご希望があれば、ぜひ前向きにお願いしてみていただきたいと思います。
発達障害は何科を受診?診断のメリット、デメリット【医師回答】
1日中大勢の中にいると疲れてしまう…そんなときに出来る学校での工夫は?
「発達に何かある」2歳目前で自ら電話相談、早期療育を受けた結果は?娘が自閉症と診断されるまで
2歳で訪ねた発達クリニックで、激しい癇癪に「連れてこないで」と言われ。発達障害の診断もしてもらえず…深まる孤独とそれから
頭痛、腹痛…登校渋りや突然のチックは娘からのSOSだった。小学2年生で発達検査を受けて
- 1
- 2