「もう一生学校行かない!」バス通学でこだわり発動?小5自閉症息子が怒った理由は…【読者体験談】
ライター:ユーザー体験談
【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「登下校トラブル」についてのエピソードをご紹介します】現在小学校5年生の息子は、6歳でASD(自閉スペクトラム症)、LD・SLD(限局性学習症)の診断を受けています。息子はバス通学なのですが、バスへのあるこだわりのため、パニックを起こしてしまったお話をご紹介します。
監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
こだわり強めのASD(自閉スペクトラム症)小5息子、怒ると「出ていく!こんな世界嫌だ!」と癇癪
現在小学校5年生の息子は、6歳でASD(自閉スペクトラム症)、LD・SLD(限局性学習症)の診断を受けています。基本的には優しい性格で、車が大好きです。ただ、許容範囲が狭めで、怒ると大きい声で「出ていく!こんな世界嫌だ!」と言うなど、癇癪が出てしまいます。
また、マイルール=こだわりが強いという面があります。例えば『宿題をしなくてはならない』という、一見(それならいいことなのでは?)と思えるようなマイルールがあるのですが、これは体調不良でも、疲れていても眠くても、絶対に絶対にやらなければならないと決めているので厄介です。宿題がどうしてもできない……となると怒ってしまい、どうにもなりません。
「具合が悪いときはやらなくていいんだよ。やめていいんだよ」と説得しても聞いてくれず、大変です。また、学校では勝ちにこだわり、負けたらその後の授業に参加ができず、教室にこもってしまうこともあります。
また、マイルール=こだわりが強いという面があります。例えば『宿題をしなくてはならない』という、一見(それならいいことなのでは?)と思えるようなマイルールがあるのですが、これは体調不良でも、疲れていても眠くても、絶対に絶対にやらなければならないと決めているので厄介です。宿題がどうしてもできない……となると怒ってしまい、どうにもなりません。
「具合が悪いときはやらなくていいんだよ。やめていいんだよ」と説得しても聞いてくれず、大変です。また、学校では勝ちにこだわり、負けたらその後の授業に参加ができず、教室にこもってしまうこともあります。
そんな息子は、幼稚園の頃からスクールバス通学。バスが好きなのでそれはいいのですが、つい先日、このバス通学に対して息子のこだわりが出て、トラブルがおこりました。
「もう学校行かない!やだ!一生行かない!」突然玄関から聞こえた声
息子は、朝ごはんをのんびり食べがちです。そしてもうすぐバスの時間だと大急ぎで準備をして、時間ギリギリセーフ!が日課なのですが、その日は余裕でごはんを食べ終わり、私は「今日はせかさなくてもいいわ~、良かった~♪」と思っていました。
そして登校準備を済ませた息子が玄関を出た時のことです。「もう学校行かない!やだ!一生行かない!」と、突然息子が大声で怒鳴り散らす声が聞こえてきたのです。機嫌が良かったのに、何事!?私は慌てて息子の様子を見ました。
そして登校準備を済ませた息子が玄関を出た時のことです。「もう学校行かない!やだ!一生行かない!」と、突然息子が大声で怒鳴り散らす声が聞こえてきたのです。機嫌が良かったのに、何事!?私は慌てて息子の様子を見ました。
興奮して、肩で息をしている状態の息子。タブレット、ランドセルを投げて……
わが家の前には道路があり、その道路の反対側にバス停があります。扉を開ければバス停が見えるのですが、その時バスが定刻より早く着いていたのです。どうやら『バスよりも早くバス停に着いていないとダメ』というマイルールがあったようで、バスが見えた瞬間、息子はパニックになってしまったのでした。
息子はすぐ室内に引き返し、手に持っていたタブレットをクッションの上に、そしてランドセルも床に投げました。とても興奮して、肩で息をしている状態です。
室内にいた幼稚園年長の妹は、兄の怒鳴り声を聞きいて両耳を両手で押さえていました。妹は兄が癇癪を起こす様子は見慣れているものの、少し怯えていましたので、私は妹を抱きしめ「大丈夫だよ。バスが早く来てたから怒っちゃったみたい」と伝えました。
その後私は運転手さんのところへ向かい、今日はバスに乗りませんと話しました。バスに乗っていたほかの児童や運転手さんは、何事なのか不思議そうにこちらを見ていました。きっとバスの中でも息子の怒鳴り声が聞こえていたと思います。申し訳ないやらいたたまれないやら……なんとも言えない気持ちでした。
息子はすぐ室内に引き返し、手に持っていたタブレットをクッションの上に、そしてランドセルも床に投げました。とても興奮して、肩で息をしている状態です。
室内にいた幼稚園年長の妹は、兄の怒鳴り声を聞きいて両耳を両手で押さえていました。妹は兄が癇癪を起こす様子は見慣れているものの、少し怯えていましたので、私は妹を抱きしめ「大丈夫だよ。バスが早く来てたから怒っちゃったみたい」と伝えました。
その後私は運転手さんのところへ向かい、今日はバスに乗りませんと話しました。バスに乗っていたほかの児童や運転手さんは、何事なのか不思議そうにこちらを見ていました。きっとバスの中でも息子の怒鳴り声が聞こえていたと思います。申し訳ないやらいたたまれないやら……なんとも言えない気持ちでした。