海外でも注目!「石村嘉成展」、自閉症の少年と家族の絆を描く映画、被災経験のある医師による医療的ケア児・者の災害時支援の講演会【ニュース3選】

ライター:発達ナビニュース
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今月のニュースでは、国内外で注目を集めるASD(自閉スペクトラム症)のアーティストによる展覧会『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』、東日本大震災で被災した医師による『医療的ケア児・者の災害時支援』についての研修会、ドイツ映画『ぼくとパパ、約束の週末』の情報をお届けします。

目次

“いのち”の輝きを描く!『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』兵庫県立美術館にて開催中(12月8日まで)

『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』
『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』
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愛媛・岡山で約8万人を動員した話題の展覧会『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』。現在、兵庫県立美術館にて12月8日(日)まで開催されています。

石村嘉成さんは2歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。高校3年生の選択授業で版画に触れたことがきっかけで、2012年から作品制作に取り組むようになり、翌2013年には第2回新エコールドパリ浮世・絵展で優秀賞を受賞するなど、すぐに才能が開花。その独特な色彩とダイナミックな画風で、日本のみならず海外でも注目を集めています。

今回の展覧会では、石村さんの代表作であり、全長26mの圧巻の大作「Animal History」をはじめ、新しいテーマに挑戦した意欲作など、約300点の作品が展示されています。

10年間の制作活動の中で700点を超える作品を生み出し続けている石村さんですが、一番好きな作品は?と問われると、決まって「次に描く絵」と答えているそうです。

石村さんご自身の持つ前向きなエネルギー、そして“いのち”への温かなまなざしが感じられる作品を、ぜひこの機会にご覧になってみてはいかがでしょうか。

【詳細】
石村嘉成展 ~いのちの色たち~
会期:2024年12月8日(日)まで
開館時間:10:00~18:00 ※最終入館は閉館の30分前
休館日:月曜日 ※ただし祝休日の場合は開館、翌火曜日休館
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階ギャラリー
    〒651-0073 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
主催:読売テレビ、産経新聞社、キョードー関西
共催:兵庫県立美術館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、FM802、FM COCOLO
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土 11:00~18:00)
※クリックすると、発達ナビのWebサイトから『石村嘉成展 ~いのちの色たち~』のWebサイトに遷移します。

いざという時にあわてないために!『医療的ケア児・者の災害時支援について~日常の備えから災害時対応まで~』12月21日開催

『医療的ケア児・者の災害時支援について~日常の備えから災害時対応まで~』
『医療的ケア児・者の災害時支援について~日常の備えから災害時対応まで~』
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医療的ケア児・者にとって、バギーや車椅子は日常的な移動手段であり、呼吸器などの医療機器も欠かすことのできないものです。そのため、大地震や台風などの災害が起きた場合、避難の際には多くの配慮を必要とします。

12月21日(土)に、公益財団法人ひょうご子どもと家庭福祉財団が主催する講演『医療的ケア児・者の災害時支援について~日常の備えから災害時対応まで~』の講師を務めるのは、災害時支援をテーマに多くの講演を行っている医師の本田義信先生(いわき市医療センター)。東日本大震災で被災されたご経験などを踏まえて、被災した時のためにできる準備や、被災した際の対応について詳しくお話しくださいます。

医療的ケア児・者に、どのような配慮が必要なのかを知り、いざという時に備えることができる機会です。オンラインでも見逃し配信の受講が可能とのことですので、ご興味のある方はぜひご参加ください。

【詳細】
日程:
・現地参加:2024年12月21日(土)14:00〜16:00
・見逃し配信:2024年12月23日(月)~2025年1月17日(金)
※見逃し配信のみの受講も可能。見逃し配信の視聴方法については、現地開催後にメールにてURLを送付

場所:兵庫県立のじぎく会館 204号室
住所:兵庫県神戸市中央区山本通4ー22ー15

講師:本田 義信 先生
平成4年に福島県立医科大学小児科学講座大学院卒業後、いわき市立総合磐城共立病院(現いわき市医療センター)に就職。NICUにおいて、多くの新生児の治療に取り組む。また、外来フォローとして、障害のあるお子さんが地域で過ごしやすいように、学校等との連携を行っている。東日本大震災の際に病院で被災した経験等も踏まえて、災害時支援をテーマに講演を実施している。

対象:医療的ケア児・者に関わる方
定員:会場参加/35名 見逃し配信/65名
受講料:2,000円(税込)
内容:
・被災した時のためにできる準備について
・被災した際の対応について
・質疑応答
ツール:Microsoft Teams
お申込方法:「こくちーずプロ」よりお申込みください。
お申込締切:会場参加‐2024年12月12日(木)まで
       見逃し配信‐2025年1月15日(水)まで
※クリックすると、発達ナビのWebサイトから「こくちーずプロ」のWebサイト(『医療的ケア児・者の災害時支援について~日常の備えから災害時対応まで~』申し込みページ)に遷移します。

自閉症の少年と家族の成長を描いたドイツ映画『ぼくとパパ、約束の週末』11月15日より公開

『ぼくとパパ、約束の週末』
『ぼくとパパ、約束の週末』
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ASD(自閉スペクトラム症)の少年とその家族の物語をモデルにしたドイツ映画『僕とパパ、約束の週末(原題:Wochenendrebellen<週末の反逆者>)』が、11月15日(金)より公開されます。

ASD(自閉スペクトラム症)と診断されている10歳のジェイソンは、宇宙に興味があり、知的好奇心が旺盛な男の子です。しかし、音や光についての過敏、こだわりが強く融通が効かない、他者の感情やまわりの空気を読めないなどの特性があり、学校や外出先では度々トラブルを起こしていました。

ある日、クラスメイトから好きなサッカーチームを聞かれたジェイソンは、的外れな答えをしてからかわれ、喧嘩騒ぎを起こしてしまいます。しかし、そのことをきっかけに、ジェイソンは自分の「推しチーム」を探すことを決意。父親のミルコは、息子がサッカーに興味を持ったことを喜び、推しチーム探しに付き合うことを約束しますが、なんとジェイソンは「毎週末、ドイツにある56チームのスタジアムを巡り、全部の試合を見てから好きなチームを決める」と言い出して……!?

周囲の無理解やジレンマに苦しみながらも、両親や祖父母はジェイソンの気持ちを尊重し、夢の実現を手助けしようと奮闘します。本作のモデルになった父子は、今でもスタジアム巡りを続けているそうです。ドイツでは100万人動員の大ヒットを記録し、『ワンダー 君は太陽』の監督・脚本によるリメイク版制作も決定するなど、大きな反響を呼んでいる本作。発達障害のあるお子さんを育てている保護者にとって、共感するポイントがきっとあると思います。ぜひご家族でご覧になってはいかがでしょうか。

【詳細】
映画『ぼくとパパ、約束の週末』
11月15日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー

監督:マルク・ローテムント(『5パーセントの奇跡 噓から始まる素敵な人生』)
出演:フロリアン・ダーヴィト・フィッツ(『100日間のシンプルライフ』)、セシリオ・アンドレセン、アイリン・テゼルほか
※クリックすると、発達ナビのWebサイトから映画『ぼくとパパ、約束の週末』のWebサイトに遷移します。
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。

※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

ASD(自閉スペクトラム症)
自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。

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