冬でも絶対半袖!乾燥して出血…自閉症息子のこだわりに母はお手上げ。中学生の今は…【読者体験談】

ライター:ユーザー体験談
冬でも絶対半袖!乾燥して出血…自閉症息子のこだわりに母はお手上げ。中学生の今は…【読者体験談】のタイトル画像

完璧主義の息子にはさまざまなマイルールがあります。「筆算は書いたら負け」「プロのようにできなきゃだめ」、うまくいかないと八つ当たりされることもしばしばです。
そんな息子のマイルールの中で私がこの時期困っているのは「冬でも夏服」ルール。本人は寒がっているのに防寒着も拒否されてしまい……。そんなわが家の体験談です。

【発達ナビではユーザーさんからの子育てエピソードを募集中!今回は「冬のトラブル」についてのエピソードをご紹介します】

監修者森 しほのアイコン
監修: 森 しほ
ゆうメンタル・スキンクリニック理事
ゆうメンタルクリニック・ゆうスキンクリニックにて勤務。産業医として一般企業のケアも行っている。 ・ゆうメンタルクリニック(上野/池袋/新宿/渋谷/秋葉原/品川/横浜/大宮/大阪/千葉/神戸三宮):https://yuik.net/ ・ゆうスキンクリニック(上野/池袋/新宿/横浜):https://yubt.net/

「筆算は書いたら負け!」マイルールがたくさん!完璧主義の自閉症息子

現在13歳の息子がASD(自閉スペクトラム症)、反抗挑戦性障害(ODD)と診断されたのは9歳の時でした。さらに11歳でLD・SLD(限局性学習症)も分かりました。

息子は幼い頃から、完璧主義。それゆえ目標が高く、無謀な目標を立ててはそれが「できて当たり前」と勝手なマイルールを作り、うまくいかないとイライラしてしまう様子がみられます。
例えば、学校で算数の問題に取り組む際、筆算を書くスペースが設けられているのに「筆算を書いたら負け」というマイルールを作ります。そしてすべて暗算で解こうとしますが、うまくいかないことも多く、そのたびに怒り出すのです。「筆算を書けばいいんじゃない?」と言っても、息子には届きません。

遊びの中でも、無謀な目標を立てることがあります。半日だけ練習して「プロのようにできるはず」と決めつけ、期待通りにいかないと「こんなに練習したのに!」と怒ります。当然プロのようにできるはずもないのですが、息子にとっては「当然できるべきこと」と思い込んでいるので、イライラした息子に八つ当たりされることもしばしばです。

その他にも息子にはさまざまなマイルールがありますが、毎冬私を悩ませる「あるルール」があるのです。

寒い!と言うのに防寒着は却下、乾燥肌で出血も薬は断固拒否……「冬でも夏服」な息子

息子は8~9歳の頃から、「冬でも夏服」というスタイルを徹底するようになりました。低学年の頃は私が出した長袖やジャンパーを着ていたのですが、当時は「ちゃんとしなきゃ!」という過剰適応だった可能性はあります。
その後、サッカーウエアのような上下のセットが格好いいと気に入り、そういうものを着始めてからはずっと同じような上下のセットばかりを着ていました。そして袖があるのが鬱陶しい(動きづらい)と言って、厚みのある服を嫌がるようになり、「冬でも夏服」スタイルが確立したのです。
「冬でも夏服」スタイルの息子
「冬でも夏服」スタイルの息子
Upload By ユーザー体験談
ただ、同時期に登校渋りも出ていた息子。学校へのストレスからこだわりが強く出たのかもしれません。冬でも半袖になってからは、寒さで「手がかじかむ!」と文句を言うのに、防寒着を勧めると「そんなのいらない!」と突っぱねます。手袋や上着を提案してもことごとく却下されるため、どうしようもありません。

ゲームや縄跳びをしている時に、手がかじかんで思うようにコントロールできないことに苛立ち、私に八つ当たりしてくることもあります。「どうしたらいい?」と聞いてくるので、手袋をする、アームカバーをする、長袖を着る、ベストを着る、1度休んであたためてから再開する……などいろいろと提案しますが、「そんなのやっても無駄!」とバッサリ!何かしら理由をつけて全て却下されます。
いつもそんな感じなので、私が何も言えないでいると、「聞いているの!?」と怒り、また「どうしたらいいの?」と聞いてくる無限ループです。この件に限らず、こちらが勧めるものを、素直に聞き入れたり、試してみたりすることはほぼありません。
寒さを防ぐためにいろいろと提案しましたが、「そんなのやっても無駄!」とバッサリ!
寒さを防ぐためにいろいろと提案しましたが、「そんなのやっても無駄!」とバッサリ!
Upload By ユーザー体験談

乾燥肌をかきむしり出血。絆創膏もはがし部屋には血痕が……

また、息子はもともと乾燥肌で、冬になると特にひどくなります。皮膚が乾燥するとかゆくなってしまうので掻きむしることもしばしば。出血することもあります。でも、医師から処方された保湿剤があるのですが、これを「面倒くさい」と言って塗ってくれません。「塗らないからカサカサするんだよ」と説明すると、「分かってる!」と怒るのです。分かっているなら塗ればいいものを……。
乾燥で皮膚が剥けてくると、その感触が気になりさらに剥いてしまい、出血するのでなんともかわいそうです。また、それが治りかけるとまた違和感を覚えて剥き始める……という悪循環。

出血する度に私に「絆創膏貼って」と言ってくるのですが、少しすると絆創膏が鬱陶しいからと剥がしてしまいます。そのまま部屋を歩き回るので、時々床にはポツリポツリと血痕が……。どうにかして防寒と保湿をしてくれないかと悩ましい日々は長く続いています。ですが、中学生になって息子に変化がでてきたのです。
皮膚が乾燥し、かゆくなってしまうので掻きむしってしまう息子
皮膚が乾燥し、かゆくなってしまうので掻きむしってしまう息子
Upload By ユーザー体験談
療育支援探しバナー
次ページ「少しずつ見えてきた変化」

追加する

バナー画像 バナー画像

年齢別でコラムを探す


同じキーワードでコラムを探す



放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

放課後等デイサービス・児童発達支援事業所をお探しの方はこちら

コラムに対する投稿内容については、株式会社LITALICOがその内容を保証し、また特定の施設、商品及びサービスの利用を推奨するものではありません。投稿された情報の利用により生じた損害について株式会社LITALICOは一切責任を負いません。コラムに対する投稿内容は、投稿者の主観によるもので、株式会社LITALICOの見解を示すものではありません。あくまで参考情報として利用してください。また、虚偽・誇張を用いたいわゆる「やらせ」投稿を固く禁じます。「やらせ」は発見次第厳重に対処します。